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中馬街道「足助宿」の今 漆喰造りの町家が並び、印象的な看板の多い街並みでした。

この春、尾張・三河から信州を結んでいた中馬街道(伊那街道)の重要な中継地点だった「足助宿」に行ってきました。愛知県では初めて国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれただけあり、宿場町時代の面影を残した街並みが続いていました。

書店と和菓子屋

書店・雑貨店「白久」
書店「マリリン書店」
和菓子屋「かゑで」
和菓子屋「両口屋」

和菓子屋が何軒もありました。「両口屋」は草餅と柏餅のお土産を購入したお店です。おいしくいただきました。名古屋の老舗「両口屋是清」とは関係がないと言うことでした。重要な中継点として栄えていた宿場でしたので、和菓子屋が多いのはなんとなく想像できました。

ただ、それほど広くもない街並みに2軒も書籍を扱う店があるのには驚かされました。マリリン書店に入ってみました。インバウンド観光客を意識したのでしょうか、浮世絵やサムライ、日本髪などを扱う書籍を扱っていました。これは「なるほど」と思いましたが、なぜか恐竜を扱う書籍が特集されていたり、「トットちゃんの 15つぶの だいず」や「鳥類図鑑」がショーケースに展示されたりと、なかなか面白い品揃えでした。

小道

黒壁の小道
生活の小道
川沿いの小道

旧街道にあたる道路の両脇に古い街並みが続いているのですが、何本もの小道があり、その小道をたどると宿場だった頃につながるような生活の香りがありました。曇天の上に、新しいカメラを手に入れて間もない頃であったため、白とびの写真となってしまい、落ち着いた風情を伝えきれないのが残念です。4月下旬にもかかわらずかなり暑い日で、川沿いの小道が妙に涼やかに見えました。

看板

軒上の屋号看板達
軒上の立て看板達

多くの店ののきの上に個性的な屋号看板がありました。多くは横向きでしたが、中には縦向きの屋号看板もありました。屋号ではなく、商品の看板も混じっていました。格子や白壁に栄える看板達でした。思わずアップで撮影しましたので、横と縦、一つずつにまとめてみました。

街並み

ひなびた街並み
生活の場
漆喰作りの街並み

私が訪れた日は団体の観光客が一組、個人の観光客が三組ほど散策していました。足助の街に住む人たちを含めても、人影はまばらでした。1775年(安永4年)に大火事に見舞われ、多くの家が焼失したために防火を意識した家が多く並んでいます。漆喰作りの家並みです。白を基調とした漆喰壁に格子が落ち着きを与えていて、ひなびたと言うよりどっしりとした家並みと感じました。

すぐ近くに紅葉で有名な「香嵐渓」があり、春先に可憐な花を咲かせるカタクリの群生地もありますので、また訪れようと思います。その際には、今回とは別の店で季節の和菓子を買いたいと思います。

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