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滑空機パイロットの飛行機操縦訓練 Note3

  • Flight #4
    3回の慣熟飛行を経て、基本操作の1回目です。慣熟飛行の中でもやっていた、上昇、巡航、降下の操作が主体です。機体の上昇、降下の角度、姿勢と速度、パワーOn/Reduceのタイミングと操作量を繰り返し繰り返し行って操作感覚を覚えていきます。

    飛んでいる空域を調整するために時折旋回操作を織り交ぜますが、この日も水平線、地平線が視認し難く、どうしても旋回時エレベーターのアップ量の調整加減に関して自分で納得感がありません。バンク角がきつくなりすぎるのと高度を失いながら旋回している状態に寛容すぎるようです。水平線が見えている右旋回時は比較的マシらしいのですが、モーターグライダーの操縦時にも感じたサイドバイサイド(操縦席が横に並んでいる)の配列と、グライダーの縦配列(戦闘機のイメージ)とでは、旋回時の外の世界の見え方や居場所の違いが上手く往なせていないようでもあります。

  • Flight #5
    基本操作2回目です。この回は旋回操作が主目的ですが、前回のフライトと気象条件は変わらず、水平線・地平線の視認がしがたい視程条件で、飛んでいる方向によっては、無理せず上昇・巡航・下降の練習を混ぜながら行います。

    水平線が見えやすいところを求めて飛んでいたため、帰着は滑走路延長線上の遠くからストレートインの形になりました。動力があるから高度が調整できて良いよね…と思っていた動力機ですが、機体の姿勢と速度と高度を必要な状態に保ち続けるのは、訓練によって獲得する技能なのだと言う事が体験できました…。

    グライダーだと、安全マージン分取って高度高く入り、着陸に確実なところまで来たら、不要な高度分をダイブブレーキ/スポイラーで消費するのですが、こちらは動力で捻じ伏せ一定を保つような感覚です。

    基本操作は次回一通りおさらいして問題なければ、その次からは場周・離着陸操作の訓練に入りましょう、と言う事になりました。

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