見出し画像

始まりと終わりのこと

書き始めては消して
線の定まらない僕の運筆は
意味をなすかたちになることなく
消しゴムのカスとなりゴミになる
何を書き出そうとしているのか
何を書き出したいのか
自分でも分からず
自動書記のように何かが降りてくれば良いのにと
詮無いことを夢想する
そう何度でも書き直せる
けれどもひとつくらいはちゃんと書かなければ
誰かが読んで感じなければ
僕の存在も残らない
そんなのは嫌だ
何かひとつでいいから
誰かに伝えるメッセージを
そのことばかり思うようになった
それは終わりが近いからか
人生は積み重ね
ブレなければ
いつかは目指すところに届くかも知れぬ
そう思いながら生きている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?