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【UiPath】チケット予約メールを集計する (1)手動手順の整理

うららかな春の日差しが心地よい季節となりました。如何お過ごしでしょうか。私は寒さに弱いので、暖かくなるにつれてパワーが沸いてきています。

私は普段、UiPathのトレーナーとして活動していますが、以前から仕事だけでなく自分の好きなことにもUiPathを活用したいと思っていて、最近一つワークフローを作成したのでシェアしたいと思います。
RPAで作業を自動化するまでの過程をイメージ頂けたら幸いです。

今回やりたいことは「今まで行ったライブをExcelにまとめる」です。

ここ数年お笑いにハマっていて、かなりの頻度でライブに足を運んでいます。記録のため、今まで行ったライブをExcelの表にまとめているのですが、週2ペースで行っているので数が多くて結構大変です。

こちらの作業を自動化し、表を眺めながら思い出に浸ったり、チケット代で消費した額に愕然としたいと思います。

RPA開発の流れ

今回は、通常のRPA開発に当てはめて下記の流れで進めていきます。
 (1) 手動手順の整理
 (2) 事前検証
 (3) ワークフローの設計
 (4) ワークフローの作成
 (5) 実行

この記事では「(1) 手動手順の整理」について書いていきます。

1. 現状の手順を確認する

まずは、手動で行う場合の手順を書き出してみます。
① チケットサイトを開く
② ログインする
③ 予約済みチケットの一覧を開く
④ チケットの詳細ページを開く
⑤ Excelに転記する
⑥ チケットの数だけ④⑤を繰り返す
⑦ チケットサイトの数だけ①から⑥を繰り返す

現状はチケットサイト毎に、このような手順で情報を転記しています。
では次に、自動化した場合の手順を考えます。現状の手順のまま自動化できるか、もっと効率の良い方法は無いか検討します。

2. 自動化するにあたっての懸念点を洗い出す

私が出した懸念点は下記二点です。

懸念① チケットサイト毎に手順が異なる

多数のチケットサイトを使用しているので、一気に自動化するのは大変です。まずは頻繁に利用しているサイトを優先して自動化したいと思います。優先度の高い作業を自動化し、自動化の効果が確認できたら、範囲を広げていくのがベターです。

優先度を決めるため、普段使用しているチケットサイトと予約したチケットの数から、利用している割合をざっくり出してみました。

私がよく利用しているサイト

私は「TIGET」と「FANY」のどちらかを使うことが多いので、この二つのサイトから自動化すると効果的ということが分かります。

懸念② チケットサイトに負荷を掛けたくない

外部のサイトを操作する場合には、サイトに負荷がかからないよう考慮する必要があります。また、データスクレイピングなどを禁止している場合もありますので、サイトポリシーは必ず確認しましょう。

さて、サイトへのアクセスを控える、とすると他からデータを取得する必要があります。

あれこれ考えた結果、代替案として「チケットを予約したときのメールから情報を抜き出す」方法を思いつきました。これならいけそうです。

私の「FANY」のアカウントは、キャリアメールのアドレスを登録しています。パソコンで閲覧する設定をするか、アドレスの変更が必要です。
「TIGET」はGoogleのアカウントにメールが届きます。ということで、作業頻度と自動化のし易さから、今回の対象は「TIGET」にしたいと思います。

ひとまず、自動化の対象範囲が決定しました。
・TIGETの予約メールを集計し、Excelファイルへ転記する
・他チケットサイトについては手動でExcelへ転記する

次回の記事では「(2) 事前検証」をやっていきます。

ここまで読んで頂きありがとうございました。