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CL2023宮城24位 配信試合の反省(Day2-Round4 サーナイトex視点)

0.はじめに

はじめまして。すなめりというHNで活動しています。この度、CL2023宮城 Day2の4戦目(13回戦目)において配信卓で試合をする機会をいただけましたので、記念に試合中何を思いながらプレイしていたのか、思考を整理しようと思い筆を執りました。結果、試合には敗北しましたが、思考と反省点がこの記事を見てくださる皆さんの参考になれば幸いです。

なお、この記事の本編は無料で公開しておりますが、投げ銭として有料部分を設定しております。こちらでは投げ銭頂いた方へのささやかなお礼として、使用を見送ったデッキをご紹介していますので是非ご覧になってください。

本項の最後に、今回以下の方々に助けてもらいましたので、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。特に総司くん、かどくん、シャベルさんには本当に救われました。CL2023新潟とPJCS2023に向けて、またよろしくお願いします。Twitterアカウントのリンク埋め込んでいるので、よかったらフォローしてください。

デッキ相談者:総司
デッキ共有者:総司かどアサぴ
練習メンバー:シャベルKScarれもん

1.使用リスト


チームアチャモのリストから調整

チームアチャモ考案の、《ミュウツーV-UNION》を採用した《サーナイトex》デッキから数枚調整しました。《レスキューキャリー》《セレナ》2枚目《シンオウ神殿》2枚目の採用が差分となります。
CL2023宮城開催時点ではメジャーとなった《ふしぎなアメ》を複数枚採用したデッキと比較し、サポートの多さや盤面形成力、終盤詰める力の高さを評価しています。

2.前提

CL2023宮城のマッチアップと結果です。
Day1を7勝2敗で抜けた都合上、決勝トーナメント進出のためにはDay2では負けが許されない状況でした。その中でDay2の4戦目(PJCS2023の優先出場権もかかった場面)で配信卓に呼ばれ試合をする運びとなりました。


3.配信の振り返り

ここからはポケモンカード公式Youtubeチャンネルでも配信されていた内容を、段階ごとに振り返っていきます。投げ銭とはいえ本記事を部分的に有料設定しているため、動画のご紹介は避けさせていただきます。恐縮ですが検索の上、動画(3:01:29〜)と同時に本項を読んでいただけますと幸いです。

試合準備とゲームプラン


じゃんけんに負け後攻となります。対戦相手が2回たねポケモンがいなかったことで、《ミュウVMAX》のデッキと判別できました。この時、《結晶の洞窟》が見えたことから、《フュージョンエネルギー》を採用したリストを想定していました。

1ターン目


対戦相手が《ハイパーボール》2枚《頂への雪道》1枚《ウッウロボ》1枚さらにはVSTARパワーのスターアルケミーを使用し、長いゲームになれば後半かなり分があると考えてていました。また、《メロエッタ》が出てこなかったので、《ダブルターボエネルギー》のみで戦うリストと判断し、サイドが3-6となっても充分間に合うため、序盤は盤面を作ることを目標にしました。

自分の手札には《ハイパーボール》と《レベルボール》《キルリア》《レスキューキャリー》《ミュウツーV-UNION》《基本超エネルギー》4枚。引き直しと隠し札で、《マナフィ》と《ラルトス》を引きました。《ラルトス》のサイド落ち次第では2ターン目以降《レベルボール》で《キルリア》をサーチする展開がありえたため、《ハイパーボール》から使用のうえ、《ラルトス》を3面並べました(《ジャッジマン》を打たれたあと素引きが嬉しい方を後で使いました)。 このとき《ミュウツーV-UNION》型であることを隠したいこと、エネルギーを早期にトラッシュに送りたいことからコストは《基本超エネルギー》2枚に。手札には《基本超エネルギー》が残り1枚だけになり、次の《隠し札》のコストが無くなるものの、のちのちエネルギーを引いた際に活躍できるため、《マナフィ》を壁にして、2ターン目以降は《キルリア》から望みをつなぐ展望にしました。

2ターン目


対戦相手から《ジャッジマン》をプレイされました。《ハイパーボール》を2枚使用していたたので、《ミュウVMAX》に進化できないかな…?と思いましたが、流石に甘くなく。《頂への雪道》2枚めを貼られたので、終盤《サーナイトex》が特性を使える確率が上がってラッキーだな、くらいに考えていました。

自分の番、手札には《キルリア》《レスキューキャリー》《ともだちてちょう》《ザシアンV》《サーナイトex》。《レスキューキャリー》はなけなしの《キルリア》が倒されたとき復帰用に必要、《ともだちてちょう》も終盤の詰めに必要と判断。対戦相手のトラッシュを見て、《やまびこホーン》が使用されていないことを確認しつつ、この段階では《やまびこホーン》がそこまで脅威ではないと判断し、《リファイン》で《ザシアンV》をコストに。《ザシアンV》と《シンオウ神殿》を引きましたが、《キルリア》2体目に触れず…。《キルリア》を倒されるとゲームに遅れすぎることになるので、《キルリア》から目を背ける囮にするべく、《シンオウ神殿》に貼り替えた上で《ザシアンV》をベンチに出し、《剣の咆哮》で番を終えます。《ザシアンV》を無視して《キルリア》を倒されるとかなり危ういですが、劣勢のため賭けに出ました。

3ターン目


《やまびこホーン》で《ザシアンV》を、さらに《ボスの指令》で《ザシアンV》を呼び出し倒されます。解説で言われていたようにきついのに違いはないですが、サイドレース的にはこのプレイは意味が薄く、むしろ《キルリア》が倒されなくて良かった・・・と安堵していました。とはいえ、サイドが3-6になったため猶予はありません。

先ほどの相手の番で、《ロストスイーパー》3枚、《ハイパーボール》3枚めを切り、《頂への雪道》の3枚めがプレイされました。これにより、自分の《シンオウ神殿》が割られない可能性がグッと上がっただけでなく、対戦相手のデッキから手札を減らすカードの枚数が減ったため、いよいよ終盤捲れる可能性も上がったと考えました。さらに《リファイン》で《ツツジ》が引っかかり、《ツツジ》から《キルリア》2枚、《空の封印石》までつなぐことができましたが、エネルギーとスタジアムなし。
このターンサイドを取ることができないため、4ターン目の《サーナイトex》でサイド2枚、5ターン目に《ザシアンV》でサイド4枚を取って勝つお祈りプランを選択し、4ターン目に少しでも《サーナイトex》が耐えられるよう、《サーナイトex》に手貼りして《マナフィ》をバトル場に番を終えました。
今振り返ると、この選択が敗北につながるこの試合唯一のミスだったと考えています(後述します)。

4ターン目


対戦相手はカードをプレイせず、《ミュウVMAX》で《マナフィ》を倒しサイド2枚となります。

自分としては勝負のターン。《リファイン》で《崩れたスタジアム》を引きます。このターンは《ボスの指令》を使うことは確定しているため、《崩れたスタジアム》から《リファイン》の順にプレイしました。対戦相手は《マナフィ》を倒して手札が4枚、手札を切るカードの大半を使用済みの状況でなかなか手札を減らせないはず。さらにここで《崩れたスタジアム》と《サーナイトex》でポケモンを2体倒すと、相手は《フュージョンシステム》で山札からカードを引けないのではないかと推測し、《ゲノセクトV》を倒しました。

5ターン目


お祈りむなしく、《ボスの指令》を持たれていたため敗北。聞いたら《ツツジ》の2枚の中に《ボスの指令》があったそうです。

振り返りと反省点


①後攻を取らされた、②2ターン目の動きが芳しくなかった、③対戦相手の引きが強かった、という3つのどうしようもない要素がありつつも、3ターン目にあった《マナフィ》をバトル場で番を終えた自責の要因が大きかったと考えています。
3ターン目、手札にスタジアムがない状況だったとはいえ、《頂への雪道》と《ツツジ》を合わせてプレイしており、《サーナイトex》が深手を負う可能性は限りなく0に近い状況でした。3ターン目に《こだわりベルト》つきの《ミュウVMAX》が技を使っていたこともあり、ベンチの《ザシアンV》を倒される可能性もまた非常に低かったことから、無償でサイドを献上(=ゲームを短くしてしまった)し自分でプランを台無しにした未熟さが敗北につながったと反省しています。
もし本記事に記載のないミスがありましたらこっそり教えてください。

4.総評

配信卓であることの緊張はなく、冷静にゲームプランと盤面の作り方を考えられていた一方、ここぞの場面での選択を誤りました。残り10分は残されていたため、冷静に時間を使いプレイすれば気づけていたかもしれない選択を、なぜタイマーを見て一息つくことができなかったのかといえば、それはおそらく普段と違う環境(ヘッドセットをつける身体的環境、タイマー位置が異なる環境など)だったからなのかな、と思います。ひとえに"配信卓だから緊張するよね"の一言にも、緊張以外の要素があるものなのだなと感じました。

余談ですが、この試合の後プレミを指摘されたとき心の底からこう思いました。とともに、ポケモンカードってほんとにおもろいなと、ポケモンカードを始めたばかりのころのような気持に立ち返ることができました。
今回このような経験をさせてくださった株式会社ポケモン様、練習や相談相手、友達すべてに感謝しています。ありがとうございます。

本記事の本題、配信卓の反省は以上となります。読んでくださった皆様ありがとうございます。
以降は投げ銭してくださった方へのお礼となります。

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