月の砂漠

時にユーチューブで昔の歌を聴く。
私の好みは固定化。
ダニエル・リカーリ「哀愁のアダージョ」
メリーホプキン「悲しき天使」
シルビー・バルタン「悲しみの兵士」
その他いろいろ。

フォーレスタの「月の砂漠」もいい。
この歌を聴くと、
私たち夫婦54年の旅路を思う。

千一夜物語りのような冒険の日々。
王子さまとお姫様の長い人生だ。
よく生きて来たと思う。

月の砂漠は、とてもロマンティック。
たぶん、夜空は満天の星、輝く天の川。

従者がいない二人きりでは
いつ盗賊に襲われるか不安になるが。
今夜のねぐらをどうするのかも心配。

王子さまは喧嘩に強いのだろうか。
お姫様は優れて賢い方だろうか。

私たち夫婦は人生という砂漠でさ迷うばかり。
老いた今は、たわいないことで言い合い。
それを聞いて、天使が大喜び。

月の砂漠の若い二人は
今も変わらず、幸せという宝物を運んでいるのだろうか。

月の砂漠を聞くたびに、
私たち夫婦のことを歌っているような気持ちになる。

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