実弟の自殺

昨夜は2年ぶりにカラオケスナックに行った。
私たち夫婦だけの貸し切り。
神田川や美しい十代などを歌った。

三島由紀夫の本を集中して読んだが、
そろそろ飽きた。
水上勉の金閣炎上では、放火犯の林養賢のことが詳しく書いてある。
彼は吃音である。

私は、吃音の当事者だったので、彼の気持ちがいくらか分かる。
もし、彼の近くにいれば、良い友人になれたかもしれない。

犯行に至るまでの軌跡を見ると、孤独さがよく分かる。
おまけに、肺病という病もある。


今朝のQuoraの回答で、
犯罪加害者側の問題が取り上げられていた。

質問「秋葉原連続通り魔事件の犯人・加藤智大の実弟が自殺したと知りました。重大な犯罪を犯した加害者の家族が幸せになるのは、許されないことでしょうか?」

私の回答は下記。

大事な問題なので回答します。

犯罪事件では、加害者側も被害者側も、非常に困難な問題に直面します。
たぶん、テロや戦争や内乱でも同様です。

私の人生経験で云えば、
人が人生を幸せに生きるには、幸運が不可欠です。
当人の努力や誠意だけでは、どうにもならないことがいっぱいあります。

もし、犯罪に巻き込まれるような不運に出会ったらどうしたらいいか、
ある人には乗り越えられない状況になります。

犯罪の被害者側を支援する制度や民間の団体はあるが、
加害者側に救いの手を差し伸べる制度や団体は、非常に少ないと感じます。

今の日本で、絶対に必要不可欠な事柄だと思います。

西欧では、核家族化が進み、個人は親など家族から自立するのが普通ですが、
日本では未だに個の自立が進んでいません。

兄弟が何をしようと、弟には責任はありません。
堂々と正論を言う以外に生きる道がないのかもしれません。
キビシイ道です。


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