22世紀 その2

22世紀の常識を書いている。
その2

今の社会と全く違う常識は、
集団の中での自治だろう。

子どもは生後しばらく母親が密着して育てる。
その後、地域の集団で保育される。

小学生になると、小集団を形成し
協働作業や学習や運動が始まる。

集団で小さな目標を立てることを学び、
実行する。

目標達成には、
リーダーや役割分担が必要となる。
話し合いでルールをつくる。

コミュニケーションの実学。

どのような集団も
目標が達成されれば、役割は終了。

年齢が上がるにつれて、
同一年齢集団から異年齢集団へと変化していく。
そして課題も複雑になる。

中学生くらいになると、
数百名の集団をまとめて、目標達成が可能となる。

高校生になれば、学校の自治も可能に。
教師の選択、科目選択も自治となる。

学び方は各人それぞれ、自由。
16歳くらいで社会のことも大体分かる。
選挙権は16歳から。

どのような集団にも、集団特有の個性として、
固有の課題や目標がある。
それが達成されれば、集団は解散となる。

そして、メンバーが変わり、新しい集団が作られる。

集団への忠誠とか、
集団の利益という感覚は、どこにも生じない。
集団の理念は共有されるが、
目標が達成されれば、任務は終わる。

成人して、社会の一員となっても、
このことは同じ。

集団は、その集団の個性があるが、
目標や理念が達成されれば、終わる。

集団に属する特別な利益というのは、どこにもない。
特定の集団が優遇されることもない。

集団は社会の中の一つの細胞にすぎない。
これが社会の常識。

集団には、リーダーが必要だが、
全員参加で決めるのが常識。

リーダー候補たちは、相互に討議し、
質疑応答しながら、
全員参加で決められる。

地域社会の自治も同様。
集団が大きくなり、1万人から10万人レベルとなると、
間接選挙となる。

小集団の代表者たちが集まり、
質疑応答でリーダーを決めていく。

これが、地域政府となっていく。

地域政府が集まり、
上位の政府が決まる。

司法と治安が世界政府の責務となる。

教育、福祉、産業、医療などは
地域政府の役割。

どのような集団も外に対して開かれている。
そして、完全な透明性がある。

全ての集団に、特別な優遇はない。

集団のために献身的に動くというのは、
この時代、人々の常識の中にない。

複数の集団に属するのが普通の市民。
多様な趣味やスポーツや学芸のコミュニティがある。

個々人は自立して行動するのが、
すべての基本。

個々人は個性や特性が違う。
行動様式も違う。

例えば、殺人を好む反社会的集団が作られたとしても、
閉鎖的な団体には、司法が介入する。
集団を維持できないだろう。

特定の仲間だけで得をするというやり方を続けると、
勿論、団体の内容が調べられる。

団体の透明性をどのように設計するのか、

この時代、AIとネットで監視するシステムが完備しているだろう。

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