地下経済と高額紙幣

地下経済は様々。
麻薬取引をあげると、
アメリカの違法薬物市場の規模は、
コカイン、ヘロイン、マリファナ、覚せい剤、主要4品目だけで、
約20兆円になる。

国連が世界の麻薬市場の規模を計測している。
推定、70兆円を超えるという。

これらの取引は、ほぼ全部が高額紙幣で行われる。

21世紀、人身売買も盛んである。
ILOの調査で、全世界で約2100万人が被害にあっている。
そのうち、少女を含めた女性が約1200万人。
売春など性的労働が約450万人。

人身売買のネットワークは世界中に張り巡らされている。
この商売は、あまりに儲かる。

ILOの推定で、性的犠牲者一人につき、年間250万円の利益があがるという。
先進国だけに限れば、一人につき1000万円を超えるという。
ぼろ儲けだ。

いくら取り締まっても、これではなくならない。

世界中では10兆円を超えると見積もられている。

これらの取引は、高額紙幣だ。

もし、高額紙幣が廃止されたら、
取引は金などの現物で代用するしかないが、
この不便さは、あまりに莫大。

ビットコインなどのデジタル通貨で代用できると期待する人もいる。
しかし、通貨に関しては政府はいくらでも規制ができる。
明日の価値が不明となれば信用がなくなる。

つづく


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