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夏が終わった。9月22日日曜日。

💐

島体験生同期の離島とともに夏が終わって、激しい風雨が去るともに季節の便りを感じています。

ひとりぽつんと海や星を見ている事実は以前と何ら変わりありませんが、半袖で見るには少しばかり物足りないみたい。(肌寒いね。肌寒いと一言で表したくない。)

昨日今日の台風を境に、半袖に吹き込む空気ががらっと変わりました。あんなに待ち望んでいた秋なのにどこか感じる淋しさ、不思議な感覚。空も海もあっという間に表情を変えてしまった。

東京、そちらはまだまだ暑いですか?

💐

稽古は順調ですか?
お土産持っていくね。そのうち。

後輩とは仲良くやっていますか?
私いなくても定期的にご飯行きなよ。
誘ってあげてね。

金曜夜のファミチキの売り上げは落ちていませんか?
近所の不動産屋のメガネの毎朝飲み物を買う私の髪色の変化に気付いてくれるお兄さんは、
コロッケとアイスコーヒーでときどき85番の煙草を買う大事なことを教えてくれるおじいちゃんは、
元気ですか。
私が2ヶ月消えてることを寂しがってくれてたら嬉しいな、なんて。接客なんて所詮一期一会、期待してはならないけども一縷の望みをかけてみたり。

49日を過ぎました。
自らお空へ旅立つことを選んだ貴女は、今どうしていますか。
あちらの世界でも、隣には男、片手にビールでも抱えているのでしょう。花束のような笑みを浮かべて。私もまた、その細めた目元と跳ね上がった口角に魅せられた1人なのです。コンプレックスだという目元に惹きつけられた。やはり私は、目で判断する人種のようです。それは表現上とは限らずとも。
近いうちに、手を合わせにいきますね。勝手に。詳細を知らされずした私はひとりでに岬へ足を運ぶ。言うならば単なる自己満。私のとんだ勘違い(解釈違い)かもしれないけど。別に後追いなんかしないわ大丈夫、今の私は。吹っ切れたわけでもないし前を向けたわけでもないし忘れたわけでもないし消化も昇華もできていないのだけれど。そう、全然前は向けていないのだけれど。

そうさ人はみな無力で自己中心的なんだから良いんだそれで。

一緒にビール飲みたかったしくだらない恋愛話に花を咲かせたかったな。

切磋琢磨できる関係になれたら、そう言ってくれた貴女の期待には、あの店を頼んだよ、そう託されたものに応えられない私は。貴女の死から一歩も立ち直れていないけれど、貴女とふたたびめぐり逢えたときに真正面から向き合える生き方をしたいと思っています。最近の私はそれができていると自信を持って言える。貴女のことを思い浮かべようといまいと胸を張って、誠実に、まっすぐに、真正面から、出会えた人ひとりひとりと向き合っています。

だから私は、いつ誰と出会ってもだいじょうぶ。
だから私は、どこに行ってもやっていける。
これは、この街で持てた自信のひとつでもあるんだ。

またいつか、はあるからだいじょうぶ。なんて、過去に他人に贈った言葉を引き出してみる。自分の表現なんて自分を救ってなんぼなんだから。書くときはいつも誰かに宛てて書いているような気持ちだけれど。

雅さん。 最大限の敬意を表して。

💐

9月30日、この街を離れます。

私がこの街で出会えたすべての人の明日が、素敵なものでありますように。私のことは忘れてくれて構わない。ただ目の前のあなたが豊かに生きていられるのであればそれでいい。

ありがとう。

元気でね。

しあわせになってね。

私のことは、忘れてね。

なんてね。

またね。

ありがとうさようなら。

それでは。



2024.09.22 


💐 p.s. 東京へ戻った私は一度責任を回収したのち全て世にぶっ放します。悪しからず。本当に私のことが必要とするならば誠実さは欠かさないでほしいし、私の当たり前の基準は高いので簡単に攻略できると思わないで頂きたい。と、密かに決意を固めていたりいなかったり。

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