2024/06/09

ヤバいって。何がって、「ゼルダの伝説ティアーズオブキングダム」ですよ。ティアキンって略されてるアレです。アレだめだ。面白すぎる。ここ最近睡眠時間を削るぐらい仕事量が多くて忙しいのに、睡眠時間削ってまでティアキンやりたくなってしまっています。それどころか日常生活にまで支障が出始めていて、スーパーで「野菜高いなぁ。まぁ外歩き回ってれば食料ぐらいドロップするか」とか考えたりしてますもの。僕マンションの4階に住んでるんですけど「階段使うのめんどいな。パラセールで降りちゃうか」とか考え始めてます。そのうち足がグチャグチャに折れた33歳の男が道端の畑の野菜を盗んだっていう見たことないネットニュースが載ってしまいます。本当に任天堂をナメてました。大人になって、広大な大地を走り回ったり剣を振り回すのが楽しくなるなんて夢にも思っていませんでした。もう、どハマリ。サウンドトラックとか買っちゃいそうですし、amiboの値段とかも調べ始めてる。病院行くお金ないから自然治癒で体調不良直しているのに、そういうことまでし始めてます。たぶん脳の判断中枢が死んだんだと思います。そして僕、一応グラフィックデザイナーですから、ゲームしてたらデザインの素晴らしさでイチイチ手が止まってしまうんですよ。龍が如く0をやったときもそうだったんですけど、あれってバブル期をモチーフにしているゲームなんですよね。だから当然のように看板とか商品のパッケージもバブル期を再現しているわけでして、毎回毎回それを見るたびに「うわぁバブル期のデザインだ。細かいなぁ。凄いなぁ」で止まってまじまじと見てしまうから、ゲームの本筋が全然進まない。画面のデザインとかもそうですけど、キャラクターのモーションとかも見てしまうから「うわぁー!細かい!ここで逆の肘を曲げるのは、こだわってるわー!」って一人でテンション上がってるわけです。その点においてティアキンってド変態レベルで細かいところにこだわってるわけですから、歩くたびに感動するわけです。
ティアキンを始めとした「ゼルダの伝説シリーズ」って、すっげぇデザインが独特なんですよね。「時のオカリナ」とか64時代のゼルダの伝説はヨーロッパ風なデザインが多かったんですけど、ゲームキューブの「風のタクト」から一気にアジア感が増して独特なデザインになっていったんです。それがいつしかゼルダのデザインの基準になっていきまして、アジアっぽいけど寒色も多く使ったりするような現代の歴史や世界ではどこにも存在しない世界観になっているわけです。ティアキンのデザインって、アジアっぽくもないしヨーロッパっぽくもないんですよ。オリエンタリズムっぽいんだけど、それでも現代的な要素が自然に溶け込んだりしていたりしてて。「うわー!ここにこれあるのに、なんで違和感ないの!すげぇ!どうやってバランス取ってんの!」ってなるわけです。ましてや今回はゾナウ文明というものがあった設定でして、それがまた何でもありなんですよね。過去に存在した王国の失われた文明って設定なのですが、車輪とか扇風機とか、ロケットまである。だけどもゼルダの世界に存在しても何にも違和感がないデザインなわけです。なぜかって、金属感を出さないで石のような質感を強調することで過去のものであるという説得力を表面的に出しているから。そのゾナウ文明に関するデザインも一個一個見てしまうんですけど、本当にオーパーツのようなものだという説得力を出してくるデザインばっかりなんですよ。凄いわぁ。服のデザインを見てもすっごい独特なデザインばっかりで刺激貰いっぱなし。ここ最近、ネットのことへの関心が非常に薄れていましたけどこのティアキンのおかげで生きるエネルギーを取り戻すことが出来ました。やっぱりセンスがあるものに触れると、背骨から生きるチカラが湧いてきます。泥のような退屈の中で心を腐らせるより、新しいものに触れて心を震わせるのが一番いいですよね。みんなもそうしましょう。ティアキン、やりましょう。僕は頑張って仕事終わらせます。

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