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お前も吸血鬼にならないか?【ネタバレなしレビュー】吸血鬼の円卓【マーダーミステリー】

吸血鬼、優雅で美麗な印象あるけど絶対になりたくない。
日の当たる時間にしか役所は営業していないため。

私が吸血鬼になった暁には、役所を24時間営業にする公約を掲げさせていただきます。よろしくお願いします。

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★シナリオ概要★

マーダーミステリー「吸血鬼の円卓」
プレイヤー人数:5名
プレイ時間:約3.5時間
舞台:現代/たぶんヨーロッパのどこか
料金:1,500円/GAME
備考:GM必須。
作品ページは
こちら

 百年に一度、吸血鬼の頂点たる『六侯』を集め行われる『円卓会議』。
だが、その円卓会議を前にして、六侯の一人が「死体で発見された」。

 死んだ吸血鬼は塵となり、消滅する。つまり、被害者は吸血鬼ではあり得ない。更に、殺害現場は真昼の中庭。
――ということは、犯人もまた人間!?  

 円卓会議の栄誉は地に堕ちた。まだ人間が紛れ込んでいるならば、『真祖の鎖』で拘束し、粛清を。  

 残された5人の吸血鬼の思惑が交錯する伝奇マーダーミステリー『吸血鬼の円卓』。  
 円卓は、惨劇を喚ぶ――。

作品Boothページより引用

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作者のイケメンさんによるGMで遊びました。
ゲーム概要の「円卓会議の栄誉は地に堕ちた。まだ人間が紛れ込んでいるならば、『真祖の鎖』で拘束し、粛清を。」
👆これ声に出して読みたい日本語すぎる。隙あらば読み上げていこうと思います。







このゲーム超面白い!!!!!!!!!!!!!!!!!

ゲームが終わった後爆速でシナリオを購入しました。ハンドスピナーするぞ。遊びたい人いたら声かけてください。

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ゲームレビューです。

まず、このシナリオは通常のマダミスっぽくはないです。

というのも、このシナリオの作成経緯はGMMM杯なる「ゲームマスター経験の多い人(=プレイヤー経験の多い人)を集めてマダミスしたらどうなる?」という趣味が悪い悪魔的発想によるイベントのために作成されたシナリオだからです。
詳しくはココとかココとかを見てください。

そのためトリッキーなゲームの作りとなっており、プレイヤーとして一挙一足ロールプレイに気を遣う必要があります。

ゲーム性としては、作品ページの特記事項に書かれている「全員が同時に望む結末にたどり着くことは恐らく稀である」が核心情報です。
目標自体は全員シンプルですが、「目標を達成するためには周囲をどう使うべき?」を考え続ける必要があります。

ゲームの本質はボードゲームのカタンにかなり近く、ロールプレイによっては他プレイヤーの目標達成を阻止することに全力を注いだ方がいいこともあるでしょう。

そういう意味ではマダミス初心者でも上記のゲームに慣れていれば遊べるゲームだと思いますし、マダミス経験者でも一筋縄ではいかないゲームだとも思います。

戦略の自由度がかなり高く行動指針が複数存在し、しかもシナリオ側からは特にそれを誘導されることはないため、自分の考えた最強の戦略で勝ちにいきたい意思の強いプレイヤーにオススメです。

その他注意事項としては、ゲーム前にトイレや飲み物の準備は念入りに済ませておこう!
通常のマダミスにおいても大事な注意事項ではありますが、このゲームにおいては言葉の重さが違います。

悪いこと言わないんで勝ちに行くならやっておきましょう。

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私がこのゲームを購入した理由としては「戦略が複数あるため、他プレイヤーがどう行動するのかを見たくなる」ところにありました。
「今回自分はこういう行動をとってこういう結末にたどり着いたけど、あの人たちならどうだろう?」の推測がかなり難しいゲームだったというのもあります。

通常はゲーム側でおおまかなストーリーラインが作られているものですので何となくイメージがつくんですが、このゲームに限っては行動の自由が利きすぎて全く予想ができないんですよね。
なんだったら記憶を消して自分がもう一回プレイしたとして、同じ行動をとっていたかはかなり怪しいところです。

ゲームデザインの美しさは、TRPGの「参加者全員で物語を作る」に通ずるものがあります。
プレイヤー全員が考え自分にとっての最善を尽くした先に一つの未来が導き出されるなんて、エ、エモすぎる~!
私はこのシナリオを一大エモシとして評価したいと思います。

作者兼GMのイケメンさん、楽しい時間をありがとうございました!

おわり。


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