240127 朗読劇「はなしぐれ」12時回感想レポ

出演者
1月27日12時回
坂井進:狩野翔
島崎美波:諏訪ななか
鷹田慎介:濱健人
満島蘭子:鈴木絵理
岩渕メイソン:木島隆一
遠藤考二郎:鈴木裕斗
南野マリア:南早紀
北井道留:汐谷文康
甲斐田恭介:宮崎雅也

会場:シブゲキ


あの星に願いをぶりに吉岡茉祐さん脚本の朗読劇を観劇させていただきました。前回の朗読劇の時も見終わった後いろんなことを考えさせられましたが、今回の朗読劇もすごかった…。南さんが演じる「南野マリア」は実在する人物ではなく、ヒロインの島崎美波が描く漫画の中の主人公。美波がこうあって欲しいと願っていたり、物語の中では幸せであってほしいと思いが込められているキャラクター。王道のヒロインというキャラクターでした。南さんが確かに今まで演じたりしてなかった役だと思うし、物語の中の人ということもあってまた演じ方が難しいのかなとも思いました。

南さんは普段自身の番組で萌えセリフや可愛いことをするだけで照れてしまって上手くできないようなタイプですので、今回相手役の汐谷さんとのシーンは結構大変だったんだろうなぁと思いましたけど、本当にずっと可愛かったししっかり演じ切れていてさすが南さんだなぁと思いました。前説のラジオ風の時にカミカミだったり、くしゃみで素が出てるのでは?となったり面白かった部分もありましたが物語後半のマリアの独白がとても良かったです。相手には聞こえないけれど、思いの丈をぶつける所の感情が本当に乗っていてぐっと来た。南さんの演技は惹き込まれるので大好きです。

個人的に一番苦しかったのは蘭子の暗い過去の部分でした。誰もが経験するわけではないけれど少なからず誰かそういう被害にあっていることもあると思うし、無いとしてもやっぱり苦しくなるところでした。尊敬している相手の兄(行方知らず)に助けられた過去がありつつも、美波にはずっと言えずにでも側にいることになって蘭子はどれほど辛かったんだろうと思った。恨んではいないにしろ消えない傷を作られてしまったのは事実だし、吉岡さんはよくここを書けたなと思いました。上手く言葉にまとめられないし、自分に起きたことだったとしたらこんなに蘭子みたいな対応は出来ていないだろうなと考えてしまいました。感情を揺さぶるのがお上手。

夫々が抱えている問題に向き合いつつもこれから先、進と美波が一緒に過ごすようになるのかなとか物語の中のマリアと道留も幸せになってるのかなとかとても気になりました。再演があったらまた見てみたいし、吉岡さんが書く朗読劇面白いなぁと今回も思いました。

今までミュージカルや舞台を見てきてたので南さんのファンになってからこんなに朗読劇に参加してるので新鮮な気持ちになります。声優さんってすごい!それに尽きます。また南さんの演技見たいです。

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