キタヒトバvol.1 開催レポート
こんにちは!
北海道ヒト大学の高木です。
昨日、北海道ヒト大学として初のイベントを開催しました。
【大学やサークルなどの枠組みを超えて、今後のきっかけ探しをしている人達がゆるやかに出会う場が欲しい】
と、個人的に大学4年間を過ごしてきた中でいつも感じていたこともあり、そのような人たちにとって少しでもきっかけやヒントが得られる場になれば、という思いで考えたイベント。
”キタヒトバ”には、キタヒト(来た人、北の人)が集まるバ(場、bar)というメッセージがあり、札幌でこれからのきっかけを探している大学生の交流する場になってほしいと名付けた大学生限定のコミュニティです。
大学生限定コミュニティにすることで、参加者同士の緊張感も緩和したいと思っていました。
募集の段階でどんな人が参加するのかわからないけれど、少なくとも自分と同じ世代で同じ大学生という立場の人しかいない、という安心感をちょっとでも感じでもらえたら、札幌市内の大学生同士の横のつながりを作って同世代から何かのヒントを得られたら、と思いあえて参加者の制限をかけました。
イベントの流れは以下の通りです。
19:00 受付
19:10 自己紹介
19:20 北海道ヒト大学についての簡単なプレゼン
19:30 テーマトーク(20分×2回)
20:10 フリータイム
21:00 終了 (その後自由交流)
いわゆる”意識高い系の大学生”が集まって議論する場ではなく、自分を振り返るきっかけや、仲間探し、何か頑張ろうとするきっかけ探しなど、人との出会いを探している人たちがゆるやかに交流できる機会にしたかったので、イベントのスケジュールもかなり大雑把に組みました。
今回参加してくださった8名の方々も、それぞれ友達が1,2人いるかいないかで、あとの参加者とはほぼ初対面という状況で始まった自己紹介。
これって本当になかなかない機会だと思います。
イベント主催者の知り合い同士を繋げるという出会い方はありますが、僕自身もまだ出会ったことがない方々が集まる、”個”同士の学生が集まる機会は今まであまり経験したことがありませんでした。
イベントが開始してすぐの自己紹介だったので少し固さはあったものの、北海道ヒト大学の成り立ちについての説明を終えた後は、いよいよ参加者同士の交流タイムに入りました。
いきなり初対面同士で話をするのは話題探しなどにすごく苦労してしまうので、テーブルごとに配布した模造紙にテーマに対する個人の出来事や考えを量的に書いて貼っていく。そして、お互いに気になった内容から質問し合って会話を始めていくスタイルにしました。
このイベントに来ようと決めてくれた理由、小さなことでもいいから何かこういうことしてみたいかもという自分の思いを書き出してもらいました。
5分ほど書き出す時間をとった後は、ラフに会話を始めます。
それぞれが沢山のを書き出してくれていましたが、中でも個人的に感じたことは、「色んな人・こと」に出会いたいと書いていた人が多いということです。
話を聞くと、この”色んな”の中には、成功した人やエピソードだけではなく、失敗した人やまだ何も為していない人やことでも、多くを知って吸収したいということでした。
「何しな?」じゃなくて「何がしたい?」を話せる場が欲しいと言う人や、学生がやりたいことを発表する場、その前段階としてやりたいことを見つける場、共通の思いがある人が繋がる場、など、ネットだけではない色んな場を欲しいと考えている人が多いことに少し驚きました。
札幌市内には様々なコミュニティスペースや、繋がるオンラインのサービス、リアルなイベントなどが多くありますが、学生の目線からすると、そこで繋がる人やことはいわゆる”すごい人”で、「勉強になった!」とは感じるけど、自分事として地に足をつけて落とし込めない。次のステップへと歩を進められないのかな、と思います。
だから結局は、答えは欲していなくて、ヒントを探し続ける場、ヒントが見つかった先にそれを表現できる場、ある程度の他人からの期待が乗った上でトライアンドエラーができる場があればいいのかなーと今回感じました。
また、付箋に自分のことを書き出した今回のこの方法をとることのもう1つのメリットは「対話」をできることだと思っています。
「おしゃべり」ではなく「対話」
おしゃべりと対話の違いって何なんだろうってすごく疑問に思っていたけど、ある本を読んだときに一つの答えが書いてありました。
おしゃべりは話題のテーマが自分の中にあり、対話は話題のテーマが相手にある。
もっと言うと、おしゃべりは自己完結できるもので、自分の感情や思った事を吐き出し合ってお互いになんとなくスッキリして満足感を得る行為なので、あまり進展がないんです。
今回のイベントの目的は、ただ学校の壁を超えた出会いの場になるだけではなく、きっかけ探しの場です。
だから、少しでも参加してくれた方々には何かを持ち帰ってもらいたい。ほんの数センチでもいいから参加する前より自分の中に進展がある状態で帰ってもらいたい。
そのためにはおしゃべりではなく対話をすることが必要と思い、この方法にしました。
そしてイベント参加後の具体的なアクションを決めたり、何かやる宣言をして解散するようなこともしたくはありませんでした。
それは、この「キタヒトバ」は答えを求めに来る場ではなく、ヒントを求めに来る場にしたかったから。
キタヒトバで色んな同世代と対話をすることで、自分自身を振り返ったり見つめる一つのきっかけになればそれでいいと思っていて、その後の具体的な行動は人それぞれでいいと思っています。
何かする人もいれば、何もしない人もいてもいい。
と思います。
こういう学生同士の横の繋がりを作るイベントがなかったから貴重な場だった。
また来たい。
と言ってもらえて、こういう場を設ける意味はあると感じましたし、キタヒトバは今後も大学生限定コミュニティとして札幌で継続していく予定です。
今回参加していただいた方も、参加できなかった方も、同世代と対等な目線で対話し、きっかけ探し、ヒント探しをしたいという人はいつでもゆるくお待ちしています!