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【2023年】SREE的 今年の一冊


この投稿には次の内容が含まれます。
#SREEとメンバー

こんにちは。スリースタジオブログです。

株式会社SREEは、relica(リリカ)という防犯カメラやIoTを開発、提供している会社です。

今回SREEで働くメンバーに「2023年 今年の一冊」を選んでもらいました🎉📖

今年一年、色々ありましたが各自興味のある本を読んでいたようです。
ジャンルレスに選ばれた「今年の一冊」を、メンバーの感想とともにお届けします。



物流部 内藤

"和食屋がこっそり教えるずるいほどに旨い鶏むねおかず"

  • 鶏むね肉だけで構成されるレシピ本。

  • 鶏胸肉は安くて、どこにでもすぐに手に入る。正しく調理できないとぱさぱさになりがちだが、この本では「焼き」「揚げる」「炒める」を通じてパサパサにならないような調理を実現している。

  • 特殊な調味料や材料が紹介されていないため作りやすい料理ばかり。

ごちそう感を演出するなら、1枚のままや半分に切っただけのむね肉で。その場合、厚さを均一にして加熱ムラを防ぎたい。そして、粉や衣をしっか
つけて火入れすれば、高い保湿効果でしっとりやわらかに。

P22より引用

以下コメント:
実際に「鶏むねの唐揚げ」で試してみたところ、鶏むね肉にしては「しっとり感」が多く、満足感を得た。「中はしっとり。外はカリッと。」をたった30分で実現できることに驚いた。そのうち15分ほど、生姜みりん小麦粉を揉み込んで放置することがこの満足感に大きな影響を与えている。
鶏むね肉だけで、95ページ分のレシピを紹介していることに素晴らしいと感じた。一つの食材(アイテム・コンテンツ)を広く深く掘り下げる。これは、料理だけでなく仕事にも応用できる大切な観点だと思う。
物流上の業務は幅広いが、例えば出荷というセクションで考えてもまだまだ業務改善の余地がある気がした。前職から含めると10年以上、物流業務に携わり慣れきっている自分がいるが、効率化、生産性向上に繋がるアイデアがこのレシピのように眠っているのではないかと考えた。


営業部 松山

"熔ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録"

  • 大王製紙㈱ 元会長 井川 意高 氏の自伝。

  • ギャンブルにハマり大王製紙でカネをかき集め、そこで浮いた分をそれに使った結果、実刑を受けた。これは、彼の幼少期から始まり実刑を受けるまでの物語。

  • エンタメとして同時進行的な臨場感を味わうことができた。

以下コメント:
四国生まれの井川さんは、とにかく英才教育を受けたお坊っちゃま。大王製紙の御曹司として幼少期を過ごした。高校卒業後、一発で東大へ。在学中、ギャンブルにハマり、大王製紙入社後ラスベガスで彼のそれを更に加速させた。
自分とは異なりすぎる人生を歩んだ彼の常軌を逸した賭け方に、毛穴が開くほど震えた。同時進行的に臨場感を味わうことができた。


広報 塚本

※すみません、選びきれなかったので2冊を紹介します😢

"最強AI TikTokが世界を呑み込む"

  • 世界的SNS企業の一つであるTikTokの解説本。

  • その実は中国系企業であり、世界でも有数の「AI技術」を保有するテックカンパニーである。Bytedance創業時から現在までの変遷を伺える。

  • 「フォロワー」に頼らないアルゴリズムが斬新だった。

「多くのフォロワーをもつアカウントが投稿した場合、動画はたくさん視聴されがちですが、大きなフォロワー基盤を築き上げたアカウントのおかげで、フォロワー数もそのアカウントが以前視聴数の良い動画をもっていたかどうかも、おすすめシステムの直接要因にはならない」とバイトダンス側は話す。

P112より引用

以下コメント:
多くのSNSはフォロワーがフォロワーを増加させる仕組みによって、サービスをスケールさせることに成功している。しかしそんな定石に従わず、「アップされた動画の品質」を軸にスケールさせているのがTikTokだった。動画の品質を判定するためのアルゴリズムは、特定の視聴者へ試験的に流し、そこで一定の反応(いいね・最後まで視聴等)を得られたら、更に多くの視聴者へ…と繰り返し、最終的に全ユーザーへ配信される仕組み。この仕組みにより、劣悪な動画は淘汰され、高品質な動画だけを多くのユーザーへ届けることに成功している。このアルゴリズムを成立させるにはAI含め最新技術を活用する必要があり、そのための開発体制に力を注いでいる。このアイデアは、今後のSNSの在り方を大きく変える可能性が非常に高い。

"ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか"

  • Paypal創業やFacebook創業に携わり、思想家としても有名なピーター・ティールの指南書。

  • ピーター・ティール曰く、競争となった時点で敗北であり独占こそ全てに優先すべきである。また、多くの人間が気付かない隠れた真実を見抜けるかが起業家にとって重要とのこと。

  • ビジネスだけでなく、エンジニアリングにも理解の深い彼独特の世界に没入できた。思想書という面が強い。

「賛成する人のほとんどいない、大切な真実とは?」この逆説的な質問にそのままズバリと答えるのは難しい。そこで、前提から始めてみよう。誰もが賛成することはなんだろう?「狂気は個人にあっては稀有なものである。だが集団、党派、国家、時代においては通例である」とニーチェは(狂う前に)書いた。誰もが信じる幻想を見つけたら、その後ろに隠れているものがわかる。それが逆説的な真実だ。

P30より引用

以下コメント:
賛同者がほとんどいない意見を持つことは、日常生活、仕事問わず大きな心理的負担が生じるはず。かと言って多くの人や組織はセオリーに従う中で、常識と呼ばれる固定観念を有した結果、何も生めず停滞を招いてしまう。しかし、ある分野において逆説的な真実を発見できれば競争を免れ、独占に一歩近づくことができる。一見、非常識であるかのような意見に対し、耳を傾けチャンスに変えられるかが肝要だと感じた。
また企業価値は「将来キャッシュフロー」から算出されるという持論も、これまた別の角度でものを見る彼らしい独特な説得力があった。
この書籍の全容を理解したからと言って、一朝一夕で大きな成功を掴むことはできないが、日々観念に拘束されず全く別のアプローチで行動すること。少なくともその心掛けが、実り豊かな人生を歩める良いきっかけになるのではないか。

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いかがだったでしょうか?

来年も同様、おすすめの一冊をメンバーに選んでもらいたいと思います👍

本投稿を通じて、メンバーやチームの雰囲気を少しでも感じていただけたら嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。
またお会いしましょう!

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