独身女性とエケチェン👶〜20代総括番外編〜

二十代も終わりに差し掛かり、友達が相次いで出産している。そういうお年頃なのだ。喜び勇んで生まれた赤ちゃんに会いに行った時に、同行の友人や母になった友人に私が言われることランキング1位は「ほんとにMiiは赤ちゃんの扱いに慣れてるんだね!」だ。仕事で幼児と接するわけでもないし、赤ちゃんを育てているわけでもないのに、とても不思議な気持ちになる。そんな私は、保育士になりたかった時期もあったのだが、あまりの手先の不器用さに諦めたのであった。

そういえば、自分が幼児だったときから小さい子が大好きだった。小さい時は母によく妹を!!!と言っていた気がする。そして幼稚園では年長さんのときに、不定期に開催されている未就園児のクラスに自由時間に忍び込んでは、小さい子にちょっかいを掛けていた。7つ下の弟が生まれた時も嬉しくて、母の手伝いという名の邪魔を良くしていたものだ。中1の時に、ひと回り下に従弟が生まれた時もそれは大変な騒ぎであった。離れたところに住んでいたので帰省が本当に楽しみで、それこそ会えたときには撫でくりまわした。従弟妹たちは、年が離れているので勝手に息子や娘のように思っている。(叔父夫妻の大切なお子様たちです笑)
私が赤ちゃんに慣れてるねー、と言われるのは 元来好きだから、というのもあるかもしれないけれど、母が弟の世話をしているのを一通り見ていたのも大きい気がする。

そんな私は最近も友人の家に泊まりに行き、息子くん(3歳)を大いに愛でてきた。予想外に「お風呂に入れてあげて」と言われて友人が晩御飯を作ってくれている間、一緒に入るという少し緊張する経験もした。湯船に入れる時に、抱っこ!と言われた時は落とさないか本当に怖かった。まだ背が低く、抱っこしてあげないと入る事はできないので恐る恐る頑張って抱っこした。一緒に2日間過ごして、あまりの可愛さに少しだけ、今再放送中の朝ドラ『オードリー』の滝乃さん(大竹しのぶ)の気持ちがわかる気がしてしまった(笑)こんなに小さい子が好きな私だが、自分の子供を持つことはおそらく叶わない。

中学生の時、持病(ターナー症候群) で将来妊娠が難しいということを知った時は本当に悲しかった。何故か結婚して親になるルートを明確に思い描いていたからである。そして歳を重ねれば重ねるほど、将来誰かと結婚とか子どもを持つという話になった時のことを相手もいないクセに想像したりもする。相手はいいとして、相手の家族にそれをいうの?わかってくれる?と
懸念点はキリがない。母は私の葛藤を知ってか知らずか、私に結婚しろ、や孫の顔を見たいとは一言も言ってこない。言われても困るが、全く言われないのも諦められてる??結婚ぐらいはしたいよ…?と思う厄介な気持ちを抱えている。どっちやねん、自分…。そんな中、先述の泊まりに行った友人がこの前、穏やかな口調で「じゃあこの子達を可愛がってあげてね!」と言ってくれて少し気持ちが楽になった。全力で可愛がっちゃうんだから。私は産めなくても友達の子供はとにかく可愛いし、それでいいと少しずつ思ってきた。いくら複雑な思いを抱えていても友達の妊娠報告はとにかく嬉しい。
これから、さらにこういう機会は増えると思う。複雑な思いに駆られる前に、子育てを頑張る友達に負けず、自分の人生をしっかり生きなきゃ!と思う私であった。