【番外編:投手手法(テクニカル・ファンダメンタルなど)まとめ】ダーウィン的投資マネジメント法
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2021年7月16日更新
色々な投資手法の基本的考え方を自分なりにまとめました。
なぜダーウィンという題名かは最後に記載していますので、是非最後までお付き合いくださいm(_ _)m
ダンは動画でいつも「魚を釣る道具を与えることが目的」といいます。魚=お金のことなので、お金を投資して増やすための方法を分析して見せてくれます。
ダンに依存してほしくないというセリフも頻繁におっしゃっており、投資は自己責任であり誰もあなた以上にあなたのお金のことを気にしてくれる人はいないとも言います。自分で考えることの重要性を強調しています。
前フリはこのへんにして、分析手法の概略をまとめました。
テクニカル分析
言わずと知れたダンのメインの投資分析方法。
MACDなどのモメンタムインジケーターを指標にポジションをとり投資します。長期の場合は、月足と日足で分析することが多いです。
トレンドが変わった時に売買の判断を規律を守って行う方法であるため、費用対時間効果がファンダメンタル分析より良い。簡単に言うと、チャートのみで判断するため時間があまりかからず、買い・売りの判断を自分でせずチャートに従ってするため、お金を得ることができ、時間も節約できるとダンが説明しています。初心者からですと時間はかかりますが、チャートを習得すれば一定レベルまでは誰でもわかりやすい方法です。個別株でもETFでも分析することが可能です。
なお、ダンが指定した銘柄やETFは基本的に、長期ではさがる可能性は低く、保有し続けることができると考えます。理由としては月足、週足から長期のチャートや歴史、これまでのトレンドをみて過小評価されていたり、これから伸びる銘柄だからです。←ダンの考えです。自分でも一度考えてから投資しましょう。
ライオン戦略で様々なアセットに分散している理由としては、単純なインデックスの積立てだけでは、相場の変調に対処できないからです。
値動きが逆になるアセットがあれば、市場が急落した時も資産を減らす可能性が低くなりますが、その分管理がやや大変かもしれません(そのためぼくのnoteでは自動積立をおススメしています)。
テクニカル分析まとめ
利点
チャート習得すれば万人に分かりやすい
個別銘柄、ETFどちらでも使える
欠点
チャート分析習得に時間掛かる
分散するので管理がやや大変
ファンダメンタル分析
ファンダメンタルとは、個別企業の収益や時価総額などから稼ぐ力を分析し投資する方法です。ダンもチャート分析結果が同じ結論なら、銘柄でどちらかにするという場合は利回り高い方を選んでいます(配当金高い方が、機関投資家が選好することがあるため)。
ダンが見ているファンダメンタルは下記項目です。
PER(株価収益率)=株価 ÷ 予想EPS(予想純利益 ÷ 発行済み株式数)
*15倍以下が割安の目安
PBR(株価収益率)=株価 ÷ 実績BPS(純資産 ÷ 発行済み株式数)
*1.3~1.5倍以下が割安目安
PSR(株価売上高倍率)=時価総額÷売上高
*PSRは20倍以上なら割高、0.5倍以下なら割安
配当
*4-5%あれば株価は過小評価されている
年間売上の過去との比較
利益
営業利益率
この情報はTwitterですぐに発信してくれる方が多くいますので簡単に把握できます。逆にこうした分析を自分でおこなうと、慣れるまでかなりの時間がかかってしまいます。
上記に加えて利益を確実に出せる企業、ビジネスモデルを選定した上で、毎期の決算EPS,売上高,ガイダンスが確実に事前予測を上回っているかで持ち続けてよいか判断します。なぜならファンダメンタルでは決算は長期保持するための最重要指標と考えるからです。
一方、決算が良くても株価には織り込み済みだったり、インサイダー情報で先に買われていると短期的に上がらない場合もあります。また、相場の雰囲気が重要で、リスクオンなら決算よいとグワーッとあがるが、雰囲気悪いと決算めちゃよくても下がることすらあります。これは、相場の需給関係にもよると言い換えられます。株を買いたい人がたくさんいれば株価はあがりますし、売りたい人がいれば株価は下がります(当たり前ですが重要です)。
売買のプレーヤーは、機関投資家が多数、アルゴリズムAIによる瞬間トレード、個人投資家などです。個人投資家としては、こうした流れに逆らわない方が利益を得られると思います。
ぼくが思うに、決算のみが株価に反映するわけではないが、保有し続けても良いかの目安にできます。若い企業(上場して日が浅い)は市場の信頼が少ないので、決算が期待されるより悪かったら売られて株価は下がります。反対に業績が長く実績があれば信頼されているためしくじっても期待から多めにみてもらえることがあります。また、相場の状況=需給状況(ダンがいつも解説している機関投資家や個人のポジションの状態)需給関係にも依存します。良い記事があったのでご参考にリンク貼ります。
https://www.ig.com/jp/trading-strategies/what-causes-share-prices-to-change--201202
決算を手がかりにすれば、株価が上がろうが下がろうが、持ち続けてテンバガーも狙えますが、テクニカルを指標に売買するとテンバガーは手に入りにくいでしょう。ですが、株価は右肩上がり、一直線にあがることは絶対にありえないため、株価の変動が気になってしまう人には向かない方法です。もちろんケースバイケースですが時間もかかります。
なお、ETFは決算はありませんのでこの手法で投資はできません。
ファンダメンタル分析
・利点
決算を売買の目安にする。ネット上に情報すぐあがるため大枠の把握は簡単
テンバガーとれる可能性
ETFは決算がないので個別銘柄のみの手法
・欠点
慣れるまで分析に時間がかかる
ファンダメンタルズの専門用語になれるのに勉強が必要
株価の上げ下げが気になるなら向かない
インデックス投資
S&P500に代表されるテーマ指標に連動するETF,投資信託を買い続け、積み立てる手法です。シーゲル博士などをはじめ、古くから分析され、アクティブ売買より結局は成績が上回わるという学術論文研究が多数あります。
一旦積み立て開始してしまえば、時々価格を見るだけなので上向きに上がり続ければやることがなくコスパが一番良いです。その一方でつまらないという意見も多いですが、idecoやnisaに適しており本気の老後資金確保の投資として考えるなら、インデックス投資に面白さを求めるのが筋違いで、やるなら粛々とするべきです。エキサイティングなことをしたければカジノにいきましょうとダンも言っていました。ちょっと話がずれました。
ダンのライオン戦略はこのインデックス投資を発展させたものと思います。一般的にインデックス投資は数カテゴリーに分散させればOKと言われますが、ダンはその分散効果に疑問を持っておるため、積立て対象をもっと分散すべきという意見を主張しています。どういうことかというと、例えばアメリカ、新興国、先進国のインデックスに連動するETFを買えば地域は全世界がカバーされますよね。一見良さそうですが、株価の値動きをみてみると実はアメリカの株価とほとんど一緒に上下してしまいます。これは、アメリカが現在世界の覇権を握っており、アメリカの企業が海外での経済活動に深く影響してしまい、株価も連動してしまっていることが原因です。そのためダンは、地域に加えて株価の連動がひくい(=相関係数が低いあるいはマイナス)で分散させた方がよいと言っています。
米国が発展し続けたこれまでと、米国の成長は緩やかになり、中国やインドが追い越して発展し、並ぶかもしれないことを考えると、ダンの言う分散の仕方は非常に参考になります。
インデックス投資
・利点
一度決めてしまえばやることがすくないので時間がかからない
・欠点
エキサイティングな投資ではない(エキサイティングしたければカジノにいきましょう)
積み立て対象を決めるのが難しい
アノマリー
アノマリーとは、はっきりとした理論的な根拠を持つ訳ではないものの、実際に「よく当たるかもしれない」とされる経験則のことをいいます。
ストックトレーダーズ・アルマナックがまとめた、1950年1月から2020年5月までのS&P500月次パフォーマンスです。
1年前のぼくは、「こんなものあてになんかなるか」とバカにしていましたが、意外とこの通りに動きがあります。2021年2月上旬は市場は楽観的でどんどん上がっていましたが月末に大きな調整の下げがありました。
他にも
・節分天井、彼岸底
2月上旬(節分)からは、企業の決算が集中する3月下旬(彼岸)まで下落しやすい
・セル・イン・メイ
相場が高い5月に売って、9月半ばに再び市場に戻ってこい!
セルインメイはダンも動画で取り上げていましたね(関係ないという結論でした笑)。
・クアドルプル・ウィッチング・デー
米国市場で四つの取引が同時に期限を迎える日です(ストック・オプション、株式先物取引、株価指数オプション取引、個別株オプション取引)。相場が変動しやすい日と言われ、翌日に下落する傾向があります。
こうしたアノマリーは、知っておいて損はないでしょう。
もうひとつ、ぼくがおっと思ったアノマリーをご紹介します。
https://forbesjapan.com/articles/detail/39833/1/1/1
こちらの記事で紹介されている論文の解析手法が、ぼくの研究領域の考え方と近い統計分析で確実な投資戦略をあぶり出す方法でした。その方法は4つあります。
①バリュー:「他の銘柄に比べて割安に見える株式を買う」戦略です。
たとえば、各企業の決算発表に基づいて、簿価と比較して株価が安い銘柄を見つけるといった方法で、お買い得な株式を保有するということです。
②モメンタム:「最近数カ月間で平均以上に上昇した株を買う」戦略です。
③耐久消費財:「自動車や家電製品など、耐久性の高い商品を製造している会社の株を買う」です。理由はリスク調整後リターンが景気サイクルを上回る傾向にあるからです。
④長期的ボラティリティ:「極端な価格変動がない銘柄が、リスク調整後リターンが良い傾向がある」分析結果でした。
ネットでよく見かける、単純なバックドアテスト(過去の値動きに自分の考えたポートフォリオを当てはめてみて結果をみる)より、詳細に定義付けされ統計解析された結果ですので、信頼性ははるかに高いです。あくまでもこれまで存在するデータでの結果ですので、将来においても当てはまり続けるわけではないことには注意が必要です。
まとめ
テクニカル、ファンダメンタルズ、インデックス、アノマリーは一長一短あり、投資対象によっても意味合いは変わってきます。ダンは、テクニカル分析を中心にトレードしますが、動画をみているとほかの手法も少しずつ取り入れています。
結局のところ優劣は成績(どのくらいリターンがあるか、諭吉=おかねが帰ってくるか)で決めるのが正しいと思います。しかし数ヶ月から数年程度の短中期なら比較可能であるが時間がたってみないとわからないものですし、長期だと何十年も結果がでるのに時間がかかってしまいます。現時点で自分が予想する未来と、自分にあっている投資方法を選ぶしかありません。
ぼくの尊敬するひとに教わったたとえ話があります。
諭吉君(お金)は、とってもさびしがり屋だけど社交的だから、外に遊びに行かせてあげるんだよ。そうするともっとたくさんの諭吉君を連れて帰ってきてくれるよ。でも忘れてはいけないことは、諭吉君が外に行っている間に目をはなしてはダメだ。なぜなら、諭吉君がせっかく外でたくさんの友達ができても、目をはなした隙に諭吉君が家に帰って来れなくなることがある。かならず諭吉君の帰り道を見守って、家に入るところまで見守らなくちゃだめだ。
どの方法を使ってもよいですし、すぐに大金を稼ぐ必要もありません。どの方法でも諭吉君が友達をつれて無事帰ってくれば成功です。ぼくは不動産事業もやっており、その収益としては年利10%もあれば高い方です。それと比較して劣らなければライオン戦略は成功だと思っています。
個人的には、今は仕事やプライベートブランドが優先で、投資判断に時間がかからない投資方法かつ自動積立が中心です。時間がある時に4半期決算確認を個別で5銘柄程度ならなんとかできそうです。
今後仕事に余裕があり、暇ならファンダメンタルズとテクニカルで個別や動きのあるETFで投資も考えようかと思います。ダンのおすすめの旬のFXなども少しずつ試してみています。自分の投資スタイルを確立しておくことが、最初に考える最重要事項である。
ここでやっとタイトルの理由です。種の起源をとなえたダーウィンが言った(本人がいったものでないなど諸説あります)『最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。』がベースにあります。
結局のところ唯一の正解とか真実は無いので、いろいろ変化してやってみましょ!ということです。
ダンだけが投資の全てではないのです。
自分で納得のいく投資をしましょう!
こういう記事も書いています。
是非ごらんください!
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