従業員ファーストじゃないといけない時代に突入した

こんにちは、ナザレです。

最近、吉本興業の騒動が問題となっていますが「記者会見したら全員クビ」ということを吉本興業社長が言ったという話でした。
実際、それらしいことは言ったようです。

なんというか、いつの時代の発言なのかと耳を疑いました。
完全に、優越的地位を利用した脅しですよね、これ。
こういうことをいまだに平気でやろうとすること自体、かなり古い体質だと言えるでしょう。

この問題を一般企業で考えてみるとどうでしょうか。
「内部告発したら、関係者全員クビだ」
・・・ありえない話ではないかもしれません。
でも、こういう会社では遅かれ早かれ従業員が辞めていくように思います。
こういった発言が出てくるような会社だと、会社内の雰囲気からして恫喝的なパワハラめいたものが充満している可能性は高いでしょう。
従業員のことをあまり大事と思っておらず、ビビらせとけば誰も辞めないと考えているに違いありません。

ただ、「従業員は辞める可能性がある」と常に考えて行動している経営者が多いかといえば、必ずしもそうではないと思います。
「いや、それ言ったら辞めちゃうよ?」ということを割と平気で言ったりしている経営者もいます。
「そんなに大事な従業員なのに、他の従業員と同じような待遇なの?」ということも多くあります。

経営者の感覚として、「従業員は簡単に辞めない」というものがあるような気がします。
もちろん、すべての経営者がそうだと言っているわけではありません。
ただ、一部の経営者については「従業員は辞めない」と思っているかのような言動や行動をしていると思われます。

その一番のファクターというのが、「待遇」に関してです。
大事な人材のはずなのに、待遇は低いか他の人と大差ない。
そこを問題だと思っていない。
そのままでいいと思っている。

評価していない人や普通の人に対しては、待遇を過度に良くする必要はないでしょう。
そういう人たちには、評価されるような行動を促すべきです。
そして、評価できる人材になったら、きちんと待遇を改善するのです。

では、現在成果を出している人に対して、きちんとした待遇を用意できていないとしたら、それは評価していないのと同じです。
いくら言葉で言ったとしても待遇が変わらないなら、評価していないと意思表明しているのと同じなのです。

成果を出しても出さなくても待遇が変わらないなら、評価制度が機能しているとは言えません。
適切な評価ができない会社だと思われても仕方ありません。

従業員視点でいうと、このような会社に長く在籍し続けることは難しいでしょう。
特に、能力のある従業員ならなおさらです。
もっと自分が評価される会社へ行きたいと思うのは当たり前のことです。

従業員をきちんと処遇すれば、その先にいるお客様の満足度も間接的に上げることができると考えます。
お客様のことを考えているなら、従業員にもっと目を向けるべきでしょう。

待遇というと、給料以外の他のものも含みます。
しかし、一番大事なのは給料です。
お金がすべてではないというのも確かにそうですが、すべてであると言うこともできます。

大事な人材に、大事に思っていることを伝える手段として、まず第一に待遇を意識していただければと思います。

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ナザレ|社会保険労務士
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