AIは人の仕事を奪うのか。いや、人を動かせるのは人だけだ!

どうも、ナザレです。
最近の働き方改革では、生産性の向上がキーとなっている。
しかし、従来のやり方、つまり人が頑張って作業して生産性を上げる、ということは非常に難しくなっている。
だったら、どうするのか。ここで登場してくるのが、AIなのだ。
つい最近、Voicyという音声メディアで、このAIについて良い話を聞いたので少し紹介してみようと思う。

AIの話をするとき、ポジティブな意見とネガティブな意見が両方出てくる。

ポジティブな意見としては、AIを導入し単純作業を自動化すれば、より重要な仕事に注力できるというものだ。
ネガティブな意見というのは、AIが怪しい技術で信用できないとか、使いこなせないのではないかというものだ。だが、一番多いネガティブ意見は『AIに仕事を奪われる』だ。

この『AIに仕事を奪われる』というものは、いったい何なのか。

仕事を奪われるかどうか。そういう分野があるかないか、というと。確かにある。
エクセルの鬼も必要なくなるかもしれない。
だから、奪われる仕事というものはある。
だが、全部が奪われる、人が必要ないかと言えば、そうではない。

例えば、音楽でいうと、楽器は機械が演奏できる。でも、人がいらないのかというと、そんなことはないだろう。人がやることで、想いが伝わり感動が生まれたりするからだ。

ロジカルに考えると、すごい人とすごい人が一緒に仕事をすれば、良い結果が出る気がする。でも、実際はそうじゃないことの方が多い。
AIというのは、足し算みたいなことは得意だが、人と人とが集まって仕事したらどういう作用が発生するのか、それをどう生かしていくのか、みたいな人の関係性を見ながら何かをやるということは、AIには難しいことなのだ。

最近、リマインダーなどが登場し、予定を通知したり、繰り返し警告するなどの機能を持ったサービスが出てきている。
AIがリマインドするより、人がリマインドするほうが、相手の反応が何十倍も違うという話がある。同じ言葉を発しているはずなのに、なぜなのか。おそらく向こうに人がいると思って、やってないと申し訳ないなどの感情が生まれるから反応が変わるのだと思う。
同じ言葉をAIは出せるのだけれど、向こうに人がいないと人は動けないのかもしれない。

何かの病気の人が、AIに言われて行動が変わるのかというと、変わらない人のほうが多いのではないか。
AIが人を動かすには、ドラえもんくらい進化しないと無理だと思う。ドラえもんの話の中では、実際にドラえもんが来たことでのび太の人生は変わっている。
あれくらい親身になって、しつこく、おせっかいを焼かれないと人は変われないのかもしれない。
ドラえもんの登場は22世紀だから、かなり先の話。まだまだ安心だ。

例えば、AとBという治療法があって、Aの確率は51%、Bの確率は49%。
合理的に考えるとAを選択するだろう。でも、Aの治療はかなり苦痛を伴う。Bの治療はかなり楽で旅行にも行ける。これだと、合理的にどっちを選択するかという問題だけではなくなってくる。
そのときに、じゃあどっちが良いんですか?ということに一緒に寄り添えるのは、たぶん人間だけだろう。
なので、最後に判断を下すとか、人と人との関係性ということで言えば、AIではやはり難しいのだ。

では、今後仕事の面で厳しくなっていく人はどんな人か。
それは、コミュニケーションを絶対取りたくないという人だ。コミュニケーションが苦手という人も大変になってくると思う。
逆にいうと、コミュニケーションに関わる分野は最後まで残ると考えられる。
基本的に、人と人との仕事について、すべてがAIになることはないだろう。

過去を振り返ってみると、我々は「走り」はすでに自動車に負けてるし、他にも負けていることはたくさんある。
我々はすでに仕事を機械に奪われているのだ。
だから、AIに仕事が奪われると考えるのは、今更な感じもする。

いずれにせよ、まだドラえもんは登場しない。
ドラえもんが作られるまでは、まだ安心かもね。

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