手っ取り早く成長する方法などない

バッターボックスに立った数だけ成長できる

どうも、ナザレです。いつもお読みいただき、ありがとうございます!

GWも明けまして、改元もあったりで、いろいろと明けましておめでとうという感じですね。
人によっては10連休。長く感じた方もいたのではないでしょうか?
今回は、私がGW中に、無駄にいろいろ思索をめぐらしたことについて書いていきます。

これからの時代、いかに自分を成長させるか、もしくは他人や組織を成長させるかが重要な課題となっています。

そして、成長するために必要な情報に関しては、昔に比べて驚くほど簡単に得ることが可能となりました。
スマートフォンが普及し、いつでもどこでも情報を得ることができますし、ビジネス書も毎日毎日たくさんの数が出版されています。
いつでもどこでも情報にアクセスすることができるのです。

しかし、我々は日々、さまざまな情報を得ているわけですが、それを知識として頭の中に入れているだけでは成長することはできません。
知識を得ているだけで成長した気になってしまう、という方も多い気がしますが、当然ながら知識が頭の中にあるだけでは成長したことにはなりません。
というのも、頭の中にある知識を外にアウトプットしてはじめて、成長を実感できるのだと考えるからです。

つまり、いかにアウトプットする機会を増やすかが問題となるのです。
仕事でいうと、いかに案件を担当するかということになると思います。

たくさんの案件をこなすと、その経験は必ず自分の力になります。
逆に、案件をこなさないと、経験を得ることはできません。
地道に仕事をコツコツやっていくことでしか、自分を高めることはできないのです。

最近では、コツコツ努力することを嫌がる方もいると聞きます。
努力せず、簡単に成果の出る方法ばかり考えているようです。

一橋大学の楠木建教授の著作の中にも以下のような表現があります。

先だって、ポール・ロバーツの『「衝動」に支配される世界』という本を読みました。
「最終的にどうなろうとかまわないから、いますぐ自分の目先の欲求を満たしたい」という「インスタント・ソサエティ」化。
これが現代社会の病であると批判している本です。
僕は、キャリアについても、このところ「インスタント・ソサエティ」化が強まっているという気がしています。
キャリアに関わる問題でインスタントに解決できることはほとんどありません。
インスタントに解決しようとすると、無理に背伸びしたり、かえって回り道に迷い込んだりと、ヘンなことになります。
周りの人にも迷惑がかかります。

インスタントな方法で成長しようとしても無理があるし、そもそも思ったように成長もできない。
簡単に手に入る方法では、決して望む成長を得ることはできないのです。

そのため、実践というものが絶対的に必要となってくるのです。

ウォルター・アイザックソンの著作『レオナルド・ダ・ヴィンチ』にも以下のような記述があります。

レオナルド・ダ・ヴィンチは、自分は正式な教育を受けていないので、自らの経験から学ぶしかなかった、とよく口にした。
「教養のない男」と言われるが、「経験の信徒」であると言い切り、自らの目でモノを見ようとせず、古い文献からの借り物の知恵しか語れない人々を非難する長文を書いたのは1490年頃のことだ。
「私には彼らのように作家の言葉を引用する能力はないが、それよりはるかに価値のあるもの、すなわち経験から学ぶことができる」とむしろ誇らしげに書いている。
「泉で水を汲める者が、水瓶から汲んではならない」など、レオナルドは生涯を通じて、与えられた知識より経験を重んじる姿勢を貫いた。

人生において重要なのは、いかに経験するかということ。
そうレオナルドは教えてくれています。

1つ1つの仕事をコツコツこなしていく。その過程で得た経験だけが、自らを成長させる原動力となるのです。
それには、常に仕事を求め続ける姿勢が大事になります。
そして、仕事が次々にくる環境に身を置くことが何より重要です。

野球に例えると、バッターボックスに立たないとヒットは打てないということになるでしょうか。
ベンチにいてはヒットは打てない。
当たり前のことですよね。

でも、バッターボックスに立てばヒットが打てるかもしれない。
いや、打てないかもしれない。
打てるかどうかは自分次第ですが、チャンスは必ず回ってきます。

そのチャンスをつかむために、我々はバッターボックスに立つのです。
立ち続けるのです。

自分や他人、組織を成長させたいなら、仕事が次々と降りかかってくる環境に身を置く必要があります。
それはとても辛いことかもしれません。
逃げたくなることもあるでしょう。
しかし、成長したいならチャンスをつかみ続けなければならないのです。

世の中の多くのことはインスタントには解決できません。
だからこそ、じっくり腰をすえて1つ1つの仕事に取り組んでいただきたい。

一個一個の仕事を大事に仕留めていく。
                    ウッチャンナンチャン 内村光良

1つ1つやり遂げた先に、必ずあなたらしい成長が待っているはずです。

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