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私が福祉特化の社労士になった理由



自己紹介

皆さん初めまして、社会保険労務士のなかざわと申します。

私の活動を、色んな方に知っていただきたいと思い
まずは自己紹介から、と執筆しております。

福祉業界で働く方々のお役に少しでも立てるよう、
今後はSNS活動及び執筆をしていこうと思います。

私が福祉特化の社労士になった理由

過酷すぎる労働環境

私は、学卒後、保育士として児童養護施設で働きだしました。
児童養護施設での労働は過酷を極めました。
残業が長すぎると、どうなるか皆さんご存じでしょうか?
残業が終わると、翌日の勤務が始まるんですよ。
もちろん、家に帰れません。
先輩職員が「もう72時間くらい家に帰ってないな…」と言っていたのを覚えています。

子ども達を寝かしつけた後、夜中の見回り、事務作業、お風呂・トイレ掃除を終え、午前3時。いつ干したかもわからないホコリまみれの布団で数十分の仮眠をとるかとらないかで部活動をしている中学生の起床と朝食の準備がはじまります。

私は、当然のように、身体を壊し退職となりました。

現場を離れ、事務員へ

現場での労働に限界を感じ、退職した後は、障害福祉施設の事務員として働きだしました。
中規模の法人であったため、様々な経験をさせてもらいました。
採用担当、勤怠管理システムの導入、労務管理体制の改善etc

ただ、現場はいつも忙しそうで
仲の良い職員に話を聞くと、やはり体力的につらい。と。

一念発起の勉強

現場が大変なのは、自分もよく理解しているつもりでした。
デスクワークが後ろめたい気持ちもありました。
誰かがなんとかしないと、という思いで労働法の勉強を始めました。

そんな折、ふと「労働法に詳しくなって福祉業界は変わるのだろうか」と疑問がわきました。
多少勉強したところで、「労働法にちょっと詳しいおじさん」が出来上がるだけではなのだろうか。

業界を変えるには、権威性が必要だと感じた私は、社会保険労務士を目指して勉強を始めました。

合格、そして多難な日々

事務員として働きながら、勉強に励みました。
法律の勉強は初めてであり、四苦八苦の日々。

社会保険労務士になるためには、あまり興味のない
社会保険や労働保険の勉強もしなければなりません。

なんとか1年半の勉強、2回目の受験で合格することができました。
そして、福祉業界を変えるためには、ほかの業界も知らないとダメだ、と
転職をしました。

厚生労働省労働局にて国家公務員の非常勤として、
働きながら社労士としての専門性を深める日々。
充実しながらも、周りのレベルの高さに四苦八苦。
今思えば、この辺りは四苦八苦しかしていないような気さえします。

終わりに

そんなこんなで、華々しくもない私の社労士人生がスタートしたワケです。
今も試行錯誤しながら、どうしたら「福祉業界がよりよくなるか」を模索しています。

偉そうなモノ言いはしたくないのですが、
私が四苦八苦を続ける中で得た
「福祉業界で働くヒトに知って欲しいこと」で締めくくりたいと思います。

それは、「願っているだけでは、何も変わらない」ということです。
福祉職場の労働環境が健全でない現状は、ニュース等を通じて
皆さんの共通認識だと思います。

「介護職の賃金を上げろ」「労働環境をよくしろ」と
Twitter等のSNSや街頭で活動している人達を見かけます。

しかし、制度や法律を変える力を持ったヒトたちが
それを見て、「そんなに大変なら、良くしなきゃ」と思うでしょうか。
中々、難しいのではないかと思います。
やはり、何かを変えたいのであれば、自分の手を、足を、頭を使って
動くべきだと思います。

私が福祉業界を良くしたいのは、自分が大変だった経験が元になりますが
将来、我々の子どもたちが充実した福祉サービスを受けられ、
より良い人生を歩んで欲しい
からです。

そのために、私は手と足と頭を使いながら、四苦八苦していこうと思います。

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