「どてらい男」(西郷輝彦さん)も前立腺がんには勝てなかった

 元祖御三家のひとり西郷輝彦さんの訃報から1日過ぎた。西郷さんといえば、「どてらい男(やつ)」。テレビにかじりついて見ていた記憶がある。大阪商人の物語だが、いまとなってはその詳細は忘却の彼方。しかし、インパクトが強かったのだけは未だに覚えている。

 その苦難を乗り切るかっこよさと強さが印象的だったので、御三家の中でも一番強靭なイメージをもっていた。ところが、どうやら、前立腺がんには勝てなかった。年上の橋幸夫さんや舟木一夫さんよりも早く逝ってしまった。75歳の人生は、ちょっと残念。

 私も、がんサバイバーとして一日一日を過ごしているが、還暦で入院治療に入って、退院して落ち着いた頃に、あと15年いきれないかなぁと感じた。目標は、75歳まで生きることにしている。もう、あと13年余り。西郷輝彦さんと同じ年になるまで、生き抜けるだろうか?思いのほか早く逝ってしまう著名人の訃報が流れるたびに、不安がよぎってしまう。

 現在では2人に1人ががんに罹患するといわれるが、がんにならない方が半数いて、がんになる方も、その年齢が若ければ若いほど悲しく思える。もう、10年以上も前に、蛋白分画でモノ蛋白を指摘されたときのショックは、今でも忘れないし、そのとき以来、常に血液のがんになるのではないかとの不安を抱えた生活だった。がん罹患者には心の支えになる人が必要だなと感じさせる、それからの歩み。

 西郷さんも、しっかりとがんと向き合い、日々を暮らしてきたことだろう。心安らかに休んで欲しい。

貴重なあなたの時間を、私のつたない記事を読んでいただく時間に費やしていただきありがとうございます。これからも、地道に書き込んでいこうと思いますので、よろしくお願いします。