室伏スポーツ庁長官も悪性リンパ腫なのかぁ

 このところ、血液がんを治療いている著名人が目立つ。自分自身が昨年から多発性骨髄腫の治療を継続しているからかもしれない。治療前までは、血液がんから少し目を背けている感じだったが。治療を始めると否が応でも向き合う必要が出てきたからだろう。

 室伏広治さんといえば、現在、東京オリンピックに向けて重責を担うスポーツ庁長官だが、ハンマー投げでアテネオリンピックの金メダリストであり、世界的にも有名なアスリートの一人だ。父である室伏重信氏もオリンピアンで、入賞を果たす実力者だった。親子で一線級のパフォーマンスは記憶に残っている。

 強靭な肉体を持ち、一方で穏やかな笑みを浮かべる人間性もすばらしい。東京オリンピック・パラリンピックに向けて欠かせない人材である。しかし、報道によれば、「脳原発性悪性リンパ腫」を患っており、すでに昨年から治療を開始して、抗がん剤投与を行っていたという。これまで、伏せてきていたのだろう、まったくそのようなそぶりはなかった。

 脳にはリンパ組織が存在しないのに、悪性リンパ腫が発生するという稀なもので原因も不明とのこと。10万に1人の発症であり、多発性骨髄腫よりもはるかに稀な病気である。既に、3月に自己の健全な骨髄細胞を取り出す手術を受けており、ゴールデンウィーク前にも移植手術をするとのこと。

 池江璃花子さんは、他人の細胞を移植する「同種移植」で副作用が激しかったと思われるが、見事に復帰している。室伏広治さんは「自家移植」であり、副作用のリスクは少ない。人知れず、治療を重ねておられたと思う。ぜひ、回復して勇気を与えて欲しいものだ。快復を祈る。 


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