抗体量が低めだが、がん患者は積極的なワクチン接種が得策?

 そろそろ新型コロナワクチンの接種対象が、65歳以上の高齢者から一般に移行する自治体が出てきた。持病を持った者が優先されることになるだろうが、結局は自己申告によるものとなりそうだ。

 特に、がん患者は不安である。2日、国立がん研究センターのどのチームによる調査結果によれば、がん患者が新型コロナに感染した後の体内の抗体量は低めであることが発表された。抗体量が少ないということは、感染しやすいのではないかと思ってしまう。つまり、ワクチン接種をしても、ウィルスに対抗できるほど十分な抗体ができないのではないかと心配になる。

 しかし、抗体保有率はがん患者とそうでない者との差は、さほどなったようだ。そして、国立がん研究センターは、抗体量が少ないことが、感染のしやすさや重症化リスクに影響するかは不明であるとしている。海外の事例でも、ワクチンを2回接種したがん患者の9割に有効な抗体ができているとのこと。

 そうすると、積極的に2回のワクチン接種を受けることが、がん患者には肝要ということになる。ところが、がん細胞を直接攻撃する抗がん剤を投与されている患者は抗体量が低いとのこと。これに対し、免疫チェックポイント阻害剤、つまり、免疫力を維持してがん細胞への攻撃力を維持する薬の投与を受けている患者には抗体量が高かったということだ。至極当たり前の結果に思える。

 してみれば。私のようにがん化した細胞を攻撃する薬を投与されている者には、抗体ができにくいという主治医の説明が証明されていることになる。願わくば、抗体量の多寡により感染や重症化のリスクが左右されないことだが・・・。とはいえ、抗体量が少なくても抗体はできるとのことだから、ワクチン接種はやっぱり受けるべきなのだろう。

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