薬剤(抗がん剤)の副作用あれこれ

 がんの治療のためには抗がん剤を飲まざるを得ない。そうすると種々の副作用が生じてくる。発熱、頭痛、しびれ等々。時間の経過によって、副作用の症状も変わってくる。私の場合、血液のがんということで、血液検査の値にも副作用があり、一喜一憂している。

 約2か月半の入院生活ののち、自宅療養そして勤務復帰にまでたどり着いたが、この間にきつかったいやな副作用は、①微熱と倦怠感、②吃逆、③中耳炎、④味覚障害である。

 ①微熱と倦怠感は、退院後も続いて約3月の間悩まされた。ステロイドで治まるのだが、薬が切れると37度代の熱が継続し、倦怠感が将来への希望と意欲を削いでいく。今もステロイド剤の効果が薄れると発熱している。

 ②吃逆は、数日間続いた。同室の方が吃逆をして大きな声を出していたので、可哀そうに思っていたが、自分がなってしまうと、こんなにいやなものなのかと思った。

 ③中耳炎は、なぜ発症したのかが分からなかった。耳鼻科の先生にお聞きすると鼻からばい菌が中耳に入って水が溜まったのだろうとのこと。60年生きていて初めての症状だった。ちょうど海水浴に行って耳に水が入ってうっとしい状態が1か月半続いてしまった。薬で治らなかったら切開を行うことになるはずだった。

 ④そして味覚障害。これが最も難儀である。なにしろ食事が味気ない。かつての、微妙な味の変化が感じられないからだ。白いごはんがおいしく食べられない。白身魚も味気ない。比較的麺類は食べやすくて良いのだが、味はやっぱり違う。いつまで続くのか主治医にお聞きしたら、抗がん剤を飲んでいる間は、副作用としてしかたがないとのこと。いつになったら、微妙な味の違いが分かるときがくるのだろう。

貴重なあなたの時間を、私のつたない記事を読んでいただく時間に費やしていただきありがとうございます。これからも、地道に書き込んでいこうと思いますので、よろしくお願いします。