WCA東海チャレンジ振り返り|我がクロック人生に、一片の悔いなし!

皆さんこんにちは。年度も変わり、進級、進学のタイミングですね。

3/31(日)に愛知県刈谷市で開催された、WCA東海チャレンジ2024ガンマに参加してきました。本大会は日本で初めての、WCA「ニューカマー月間2024」(WCA Newcomer Month 2024)の適用大会です。

参加者のうち、50%までの枠を、初参加者/2024年IDに割り当てることができるというコンセプトで、新規参入者を増やす狙いがあるようです。

シリーズ大会のアルファとベータは3*3*3キューブ1ラウンドのみの大会で、ガンマはクロック2ラウンドの大会です。

2023年初頭、クロックの画期的な新解法である「7-simul」が公開され、WRをはじめとして世界各地のNRが軒並み更新されています。日本でもクロックが流行りつつあり、ここ半年でクロックは合計5ラウンド開催されています。

#ちなみに、クロックだけの大会ということもあり、WCA大会初参加者はいませんでした。

というわけで、前日の東京くるくる会に続き二日連続のイベントです。大会は夕方からなので、昼頃に新横浜から新幹線で名古屋へ。今回はぷらっとこだまのグリーン車でゆったりと行きます。
ちなみに明日は有休をとったので今日は泊まりです。明日は軽く観光でもしようかな。

大会の結果の話

予選

今回は参加者15人で、決勝には8人が進めます。
大会前時点でサイクシート8位。普通に揃ってもギリギリです。

#僕NR12のはずなんですが、それでサイクシート8位ってレベル高すぎませんか???

結果は
===
7.33
6.04
DNF(6.07)
4.76
7.23
ao5 = 6.86
===
でした。
単発、平均ともにPRで、単発は当時NR6相当の記録です。

WCA liveとにらめっこしながら予選の結果確定を待ちます。

、、予選は7位で、決勝には何とか進めました。
#ちなみに、途中でDNFを出したこともあり、5試技目は最後に裏面を確認してからタイマーストップしました。1つ上のShogunさんとの差が0.06秒だったので、これでもしボーダー芸してたらこの記事は出ていなかったと思います。

と、ここで皆さんお気づきの通り、singleNRが出ました!!!
ヨーロッパ在住の日本人「Teru Umene」さんが初めて7-simulによる単発NRを記録してから、それを2週間後にPengifuさんが塗り替え、また更に2か月後にTeru Umeneさんが塗り替えるという、激しい競り合いが続いていました。

ここにきて御殿場さん(7-simulによる最初のNR更新者)が3.12という圧倒的な記録でのNR更新です。3.12はWR36の記録です。素晴らしい。

単発NRの歴史

決勝

決勝は全体的に攻め気味で行きます。

1試技目
とんでもないラッキースクランブルです。スキップしまくって4-simulになる基準面がありました。4-simulは練習通じても初めて出会った気がします。誰がsingle NRを出してもおかしくないレベルのスクランブルでしたが、皆噛み合わなかったようです。
自分の結果は5.29。タイム的にはなかなかですが、あのスクランブルならもうちょっと、、
Shogunさんはこのスクランブルをものにして、4.93秒というPRを出していました。

2試技目
あまりよくないスクランブル。M2の絶対値が2以下になる面がありません。無難に解いて6.89。これが実力ですね。

3試技目
全体的に悪くないスクランブル。攻め気味に行って5.62。申し分ない結果です。

4試技目
Mex1が合わず、裏面が揃っていないことを確信。ひっくり返して合わせなおし、7.82。どんまい。

この時点でBPAは5.93。5試技目の結果によっては平均sub6が見えてきました。

5試技目
あまり覚えていないですが、普通に解いて5.99。平均は6.17で確定です。
欲を言えば、ネメシスの一人である野上さんの記録、平均6.14を抜きたかったですが、次回への課題としましょう。


そしてそして、、

N君が平均NRを更新しました!!!

半年前の東海大会で御殿場さんが初めて7-simulで平均NRを更新しました。そして、2024年1月にTeru UmeneさんによってNRが1.33秒も更新され、4.55秒となります。太田2024新春大会にてPengifuさんが4.66秒と迫るも、NR更新には至らず。そして今回、N君による4.52秒でのNR更新!!

平均NRの歴史

NR更新したお二方、本当におめでとうございます!!

「bpaul日本記録」を奪われました。

さて、大会後現在の平均NR1~5は全員Tommyの7-simulを使っているわけですが、自分は頑なにbpaulを使っています。理由は色々あるのですが、一番は「意地張ってるから」です。意地張ってbpaulをやり続けるからには、bpaulの第一人者ではありたいわけです。
大会前までは、bpaul使用者の中では自分は一番NRが高かったのですが、

今回Shogunさんに抜かれてしまいました、、、、
まあ家でのao100とかも負けているようなので、実力通りのランキングになったという意味ではよい結果ですね。

#単発はまだ自分がbpaul日本記録ですよ!抜かれたのは平均だけですよ!

大会後時点で、平均トップ10は、
Tommy 7-simul : 5人
bpaul 7-simul : 2人
Flip : 3人
となりました。(記録を出した解法)

NRトップ10の解法分布

7-simulを使っている選手は軒並み上位に入っています。大会未参加の7-simulユーザーも何人か観測しているので、トップ10が全員7-simulになる日も遠くないかもしれません。爆速Flip勢が現れる可能性もあるにはありますが。

我がクロック人生に、一片の悔いなし!

「7-simulの記事を書くことで、クロック界隈に貢献しました。」「内定!」

本大会で、数人の方に「いかのおすしさんの記事を見て7-simulを始めました!」と言っていただきました。大変ありがたいことです。

自分の記事 ↓

自分が7-simulに出会ったのは2023年の6月ごろ。当時日本で7-simulをやっていたのは自分の知る限り3人です。当時はまだ英語の解説しかありません。
こんなにも画期的な解法が、言語の壁によって日本に伝わっていないのはもったいない!!と思い、当時知られていた2種類の7-simulについて、日本語記事を書きました。

特にeasyの方は反響が大きく、日本でも使用者が出始めました。今日本でeasy 7-simulを使っている人のほとんどは自分の記事出身だと思います。(違うよって人がいたらごめんなさい)

Tommyの方も使用者が出てきて、2024年1月の太田新春大会でPengifuさんが単発日本記録を達成しました。(彼の記事のリンク)
これは実質僕のNRみたいなもんですね。#これを言ったらさむさんに「毒親の言うことみたいですね」と言われました。

本大会のレベルが高いというのは、裏を返せばそれだけ7-simulが日本にも浸透したということです。僕が何もせずともいずれ広まっていたとは思いますが、「日本に7-simulを広めた」功績の一部は受け取ってもよいと自負しています。ちょっといい景品とかくれてもいいですよ。

自分の記事をたくさんの人が読んでくれて、NRが目まぐるしく更新されたり。これ以上何を望むことがありましょうか?(反語

まあ次は自分の記録ですね。bpaul日本記録は取り返したいです。

というわけで長々と書いてしまいましたが、「我がクロック人生に、一片の悔いなし!」ということで、本大会の振り返りは以上になります。

次回は、「キューブ人生Ph.2を振り返る」でお会いしましょう。

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