Freestyle Origami Battle in Aquarium
折り紙ボーイズがしながわ水族館で折り紙を作りまくる。
Freestyle Origami Battle in Aquariumとは…
お題に応じてその場で新しい折り紙を作る戦い
お題を選ぶセンス、即興で新しい折り紙を考える能力、折り続ける体力。
複数の力が試される折り紙界の総合格闘技なのだ!
今回はしながわ水族館で開催。
他のお客さんの邪魔にならないように気をつけよう!
メンバー紹介
戦いには6人のメンバーが参加した。イカれたメンバーを紹介するぜ!
sk
一番若くて、センチメンタル。
常に自分の折り紙の完成度を気にしている。
最近折り紙をたくさん折ってる。
はちけん
関西から参加。
筋肉がすごい。リアルファイトなら圧勝だが、今回は折り紙でバトル。
kyoppy
関西から参加。東京にいたが予定がなかったので当日朝に参加を決定。
作風がないと嘆く折り紙作家。ポーカーフェイス折り紙で戦いに挑む。
ささみ
この企画のダークホース。
折り紙業界(?)で即興折り紙といえばこの人。
○○チャンピオンでの激闘を思い出すのだろうか。
ほんしょい
企画者。
GWの予定の合計時間は4時間だったが、ドタキャンで2時間になった。
「折り紙面倒」が口癖。なぜここにきた。
かっしー
企画者。
魚の折り紙をよく作る。
企画の立場を用い、水族館というホームフィールドに引きずり込んだ。
開催のきっかけ
GW初日の4/27
ほんしょい「GW、予定ない」
かっしー「折り紙の企画やろう」
ほんしょい「そうっすね」
こんな適当な会話で 10 連休を持て余した折り紙作家が集められてしまった。
朝
10時、水族館への送迎バスが出発する駅に集合。
ほぼ初対面のメンバーもおり、挨拶や世間話で和やかなムードが流れる。
そこへLINEの通知が…
ささみ「遅れます」
集合、そして戦いの地へ
待ち合わせから 20分が経過し、何食わぬ顔でささみが到着。
まるで宮本武蔵の兵法。既に戦いは始まっているのだ。
早速、戦いの地へと送り出すバス停へと向かう。
GWラストだけに家族連れなどで多く混み合うバス。戦いを前に静かな時間が流れていく。
そこへパリパリと聞き覚えのある音が…
先んじて折り紙を折り始めるsk。
何でもありのフリースタイルオリガミバトル。フライングだってありなのだ!
戦いのはじまり
戦いを前にオリガミマンシップを宣言するメンバー。
互いの拳を交えて成長することを誓う。(嘘です。誓ってません。)
というわけで早速かっしーが1作目「はちけんの筋肉質な腕」
初っ端から水族館と関係のないものを折るかっしー。機先を制していく。
※当日はちけんは脱いでないので、実際の筋肉との比較は出来ませんでした。
かっしー「あ〜腕にうまく重ならねぇ〜」
はちけん「ポーズ疲れるんで早く写真撮って」
ほんしょい「何のための筋肉なんだ」
入館を前に記念撮影。
ほんしょい「この日のために昨日自撮り棒買ってきたんすよ」
かっしー「素晴らしいね」
ほんしょい「ただ自撮り棒買うのに4時間掛かりました。価格帯が高過ぎるか安過ぎるかでピンキリなんですよね」
かっしー「…(ほんしょいのGWの予定より長い)」
自撮り棒のシャッターがおりなかったので、タイマーで撮影。
終わってもこんな笑顔で打ち解けられるだろうか?
各自熱い思いを胸に入館していく。
さて、ここで水族館の説明を始めよう。
今回の戦いの場はしながわ水族館。しながわ区が運営する公営の水族館だ。淡水から海水、東京湾から世界へ、さらに魚以外も含めてバラエティある生き物を展示している。イルカのショーに加えて、シロワニ(サメ)を間近で見られるのも特徴だ。家族連れも多いためか子供向けのタッチプールや工作コーナーのような企画もある。東京はデートスポットとしてのアピールが強い水族館が多いが、しながわ水族館はファミリー向けな印象が強い。また研究結果などをパネルで展示しているのも好印象だ。
バラエティ豊かな生物種、公営の良心的な価格帯、そして都心の混雑から程良く取れた距離、これらをもってしながわ水族館が戦いの場に選ばれたのだ。ありがとう!しながわ水族館!
皆、一斉に15cm折り紙を取り出し、折り線を付けていく。
skが35cm四方のやたら大きい折り紙をカバンからチラチラ見せつけてきたが特に使わなかった。
早速ガチ折モードになるささみ。
そして数分後、早速折り紙が生まれ始める。
ささみ「水槽の裏から見たタニシ」
ささみは入り口近くの水槽にはりつくタニシを作成。
かっしー「募金ペンギン」
かっしーは入口近くに会った野生動物保護基金のペンギン募金のペンギンを早速作成。しっかり募金はしたのかな?
律儀に魚をおり始めたはちけん、kyoppy、sk。
少し時間が掛かっているようだ。
はちけん「これ何の魚にみえます?」
かっしー「背びれが違うけれど全体のバランスがターポンっぽい」
はちけん「じゃあターポンで☺️」
はちけん「魚以外折ります。魚コスパ悪いから。」
魚を一匹折り終えて、魚を止めるはちけん。
kyoppy「これ何のフグにみえます?」
かっしー「クサフグっぽいけどこの色分けは思いつかない…」
kyoppy「自分もクサフグっぽいとは思った」
とりあえず魚っぽい形をつくって、名付ける状況!
もっと水槽の中を見て!!
sk「名も無き魚」
名前も付けないのかよ!!!!
魚を折らずに魚を折らない境地に至ってしまった人たちも…
ほんしょい「魚に可能性を感じなくなってしまった」
ささみ「魚折ってない」
さて、時間が経つにつれて自然とメンバーがバラバラになっていく。他人のことなど気にしてられないのだ。
かっしー「お昼にレストランで集合しましょう。再入場のために半券失くさないでね」
お昼に集合することを連絡し、自分との戦いが開始!
早速、折り紙から逃げたかっしーがkyoppyにより激写された。
かっしー「真珠取れたよ」
いやまじめに折り紙をつくってくれ!
そんな中、折り紙から真珠を取り出しのはささみ!
怠けるやつがいれば勤しむやつもいる。はちけんの猛攻が始まった。
はちけん「アカヒトデ 正方形から作るのは地味に難しい」
正方形=四角形から五芒星を生み出すはちけん。折り紙を作る能力を遺憾なく発揮していく
はちけん「イシダイ 動いてる魚と一緒に撮るの難しい」
魚のコスパが悪いといいつつ、紙の表裏の色分けを使う面倒な技法「インサイドアウト」を駆使するはちけん。
はちけん「カモ 競技会場の森羅万象が折り紙の対象だ!」
孤独によってはちけんの何かが覚醒したらしい。
その頃、魚を諦めていない男たちもいた。
sk「ボラ」
kyoppy「水族館のピラルク」
かっしー「サギフエ」
その頃、未だに作品を上げない男もいた。
しかし、ほんしょいもついに動き出す。
とうとうほんしょい1作目。
それに対してはちけん。
はちけん「可愛い方のほんしょい」
可愛い方って何だ???
まじめに魚を折り続けていたskも吹っ切れたのか魚以外を折り始める
kyoppy「ようやく正しい楽しみ方がわかってきた、これ一周回って折りたいのを探してから二週目で折るやつだわ」
kyoppy、ここにて戦略性に目覚める。無計画なライバルたちに差をつけていく。
その頃、ほんしょいはまた写真を撮っていた。
かっしーは真珠取り出しに続けてポストカード作り(300円)体験を開始。
できたポストカードに折り紙を合わせて1作品完成!
お昼休み
さて時はすぎてレストランに集合した参加者たち。
互いに疲労は見せずレストランの待ち時間でも作品を仕上げていく。
そしてお昼ご飯。
小休止と思いきやはちけんによる攻撃が!!
はちけん「エビフライできました」
はちけん「キョッピーの食べてたうどん」
今までまじめに動物を折っていたはちけんもとうとう路線変更。
返す刀に可愛いスプーンを折るkyoppy。
kyoppy「わんぱくなスプーンありました」
かっしー「食事中くらい休もうぜ…」
スタミナに定評のないかっしー、企画者のくせにへたれる 。
食事後にパラソル下で休むことを提案する。
ソフトクリームを食べ始めるささみとほんしょい。
エネルギー(糖分)補給は戦いの基本!
しかしパラソル下でも戦いは続いていた。
はちけん「パラソルのユニット」
※「ユニット折り紙」は折り紙のジャンルの一種。複数のパーツをパズルのように組み合わせて作る。
kyoppy「よりわんぱくにした」
ささみ「ミズクラゲ」
折り紙作家の闘争心に終わりはないのか?
2周目
さて (かっしーだけ) 休憩が終わったところで2周目スタート!!
各自、すでに水族館のマップは把握済みなので早速コースを進み始める。
進んだ先で水槽の中のカメラを動かすささみ。
はちけん「夢中になって遊ぶ折り紙アイドルささみさん」
4Kカメラで水槽の中を覗くことができるのだ!ささみは水族館の魔力に引き摺り込まれていく。
後半戦でもスピードが落ちないはちけん。
はちけん「岩陰から忍び寄るウツボ」
はちけん「カメ 体力の消耗につき創作ペースが落ちてる」
若干疲れを感じ始めているようだ。
sk「タツノオトシゴ」
sk、的確に題材を選び仕上げていく。
sk「デフォルメカジキ」
カジキの特徴である長い口(口吻)を折り出した!
しかし…sk!この水族館にはカジキはいないぞ!
kyoppy「なんかいそうな魚」
kyoppy!また適当に魚っぽい形を折り始めたな!
床の模様を折るかっしー。形を中々把握しきれない。
かっしー「何か違うわ」
胸ビレのシルエットを修正。疲れのせいか、折り紙のペースも落ちているようだ。
ささみ「名前メモるの忘れた」
kyoppy「ですってよ」
さて時間も終盤に近づいていく。
ここで水族館の目玉「シロワニ」の作品が生まれていく。
※「シロワニ」はサメの一種。ワニではない。
かっしー「シロワニの歯」
ほんしょい「下あご」
はちけん「サメ」
そして16時!!これにてゲーム終了!!
戦い終わって…
疲弊した体を引きずり、打ち上げの会場に到着。
各自、戦いを振り返る。
sk「即興は苦手意識があったけれど今回の闘いで鍛えられたと思う。折り紙力の鍛錬をもっとしなければいけないと痛感しました。」
まじめに魚を折っていたsk。対象をリアルに折ることを心掛けたようだ。
はちけん「企画がよく分からないが戦いに飢えていたので参戦した。血眼になって作品を作り続けたが、他の人のように水族館をじっくり遊覧すれば良かったと後悔している」
実は企画がよく分かっていなかったはちけん。しかし量で圧倒。やはり筋肉は正義なのか。作品もカラフルで見栄えがする。
ささみ「今回で終わりではないと思っている。いずれ第二、第三の水族館企画が現れる。来る時に備えて研鑽を怠らないようにしたい。これは終わりではなく、始まりだ。」
やたら危機感をもっているささみ。俺たちの戦いはこれからなのか?即興で作る折り紙は余計な折筋が入り、見た目が汚くなりがちだが、ささみの作品は非常にきれいに折られている。
kyoppy「六人とも一歩も譲らない熱い戦いだった。折り紙を通して結ばれた友情に感謝。次に水族館行く時は女の子と行きたい。」
魚をしっかり折ってきたkyoppy。ポーカーフェイス折り紙から生まれた熱い友情を噛み締めている。次回は女の子と行きたいとのこと。
かっしー「アウェイな環境で折り続けたのは敵ながら関心。立ちながらの折り紙折れるのが当たり前ってのが笑えました」
企画者の立場でひょうひょうと他の参加者を評価するかっしー。自身は折りやすい題材をサクサク見つけたようだ。
ほんしょい「ラブ&ピース」
大切だよね。
戦いに疲れた体に中華料理が染み渡っていく。
帰りの時間も近づき閉会へ。互いの健闘を称え合う。
参加者のみんな!本当にありがとう!またいつか拳を交える日をまっているぞ!
ささみ「で、戦いの結果ってどうなるの?」
かっしー「戦いは何も生まないってことで」
ささみ「…」
完
この企画は折紙創作集団スクエアの即興折り紙バトルの番外編として行われました。関連動画もご覧ください。
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