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SQUA的連載コラム

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沖縄で暮らすひとびとの、日々のものがたりと、思うこと。
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2021年6月の記事一覧

vol.027 ペンペンとレモン

ヒヨコより少し大きくなったぐらいのニワトリの雛を譲り受けたのが、今から1年半前のこと。  新鮮な卵で朝ごはんを作るのが夢だったのだが、育ててみたら雄鶏だった。  毎朝力強く「コケコッコ〜!」と雄たけびを轟かせる立派に育った2羽の雄鶏は、私が期待していた卵は産んでくれないけれど、愛嬌があり、とぼけた仕草や見栄を張る動作で、私を愉快な気分にしてくれる。 ニワトリは朝5時前に鳴き声をあげる。さすがに毎朝早くに起こされることに疲れ果てたご近所さんから苦情が来たことをきっかけに、

vol.026 にじいろ屋

昨年11月にオープンしたにじいろ屋さんは、島の農家さんが作る野菜やフルーツ、加工品などを販売している小さなセレクトショップだ。 野菜やフルーツなどは、オーナーの真理子さんが島を駆け巡り、農家さんから直接買い付け、自宅のガレージを改装したお店で量り売りで販売されている。 八百屋なのにおしゃれな空間だな、というのが私の最初の印象だった。今年の初めごろに娘を連れて訪れたときは、野菜嫌いを自認するひとが、野菜の量り売りにときめく姿が新鮮だった。  一つ一つ吟味しながら野菜を買い

【犬、哲学をひろう】 05/沖縄の可能性

話を伺った人: 久田友太さん(GYOKU 代表取締役・アートディレクター) 久田さんに聞きたい。 「沖縄は可能性に溢れた場所なの?」 沖縄の広告クリエイターの話を聞いてみたいと思った時、真っ先に顔が浮かんだのが久田さんでした。「琉Q(ルキュー)」のブランドマネージメントを手掛け、あのクリエイティブ集団「PARTY」の支援を受けるデジタルクリエイティブカンパニー「GYOKU」の代表取締役でもあり、現役のアートディレクターでもある。どんな経歴でそのような輝くルートを辿っている

tram po line 014

『tram po line』Onna,Okinawa 2021 【大城 亘 プロフィール】 写真家。沖縄県糸満市出身。東京代官山スタジオ勤務後、写真家大森克己氏に師事。2006年独立。2011年より故郷沖縄に拠点を移し、様々な媒体で活動中。