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SQUA的連載コラム

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沖縄で暮らすひとびとの、日々のものがたりと、思うこと。
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2020年11月の記事一覧

vol.013 夢のたね

いつも丁寧に考え抜かれた企画で島の子供達に新しい体験を仕掛けてくれる「星のや竹富島」。 今回の企画では、O先生率いる娘のクラス5、6年生と星のや竹富島で働くエンジニアのAさんを繋いでくれた。キャリア教育の一環で、「島で働くとは?」をテーマにAさんが子供達へ向けてエンジニアの仕事について色々な話しを聞かせてくれた。  Aさんの解説つき案内で、現在エンジニアとして取り組んでいる仕事の現場を一緒に歩き見学してきた。その中でも現在敷地内に建設中の海水淡水化装置の現場では、未来の島

tram po line 010

Kunigami , Okinawa 2020 【大城 亘 プロフィール】 写真家。沖縄県糸満市出身。東京代官山スタジオ勤務後、写真家大森克己氏に師事。2006年独立。2011年より故郷沖縄に拠点を移し、様々な媒体で活動中。

vol.012 母の誕生日

先月、母が80歳になった。  関東で一人暮らしをしている母は、週4〜5回ほど駅前のスポーツクラブで1キロほど泳ぎ、水中を歩く運動をしているので健康的で体力もある。 いつも前向きな母だが、新型コロナウイルス感染予防対策の為に半年以上一人で過ごさなくてはいけなくなった時期は、さすがに気を落としたようだった。お友達とお出かけをしたり、親戚と集まったりするのを楽しんでいた母は、一人で過ごす時間が増えるにつれ、「なんだか、人に会えないのはさみしいね」と電話口でこぼすようになった。 

vol.004 話は捻ってから

ソーセージを知らない者が居るだろうか。きっと居ないと思う。坊やだろうが、お年寄りだろうがきっと誰しもがソーセージに馴染んでいる。 日々のお弁当に。団らんの朝げに、晩酌の当てに。ふとした日常の皿の上に、まるで当然の顔して横たわるソーセージ。 煮て良し。焼いても良し。込み入った段取り無用。滋味深いパンに挟もうが、炊き立ての白米に添えようが、如何なる文化圏の食卓に放り込んだとて個性的な食材たちとも難なく手を繋ぎ、いつだって最高のパフォーマンスで魅了する。 そんな食材界のトップ