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YAMAHA NVR510 から SIP URI に VoIPコール

YAMAHA NVR510 は SIPクライアントになるので、任意の SIP URI 宛に通話することができる。

しかし、NVR510 は SIPサーバにならないのでスマホアプリから発信することができず、FXSポートにアナログ電話機を接続して通話するしかない。

アナログ電話機の場合、0~9、*、# のボタンしかないのでアルファベットを使った SIP URI を直接ダイヤルすることができない。本記事では NVR510 が持つ、SIP電話帳機能を使って通話する方法を紹介する。


SIP電話帳機能とは


SIP電話帳機能では、通話する可能性のある SIP URI を登録しておくことで短縮番号を入れて発信した際に、SIP URI 宛に発信することができる。

登録はカンタンで、以下の config で設定できる。


analog extension sip address 1 9999 sip:NetVolantePhone@21574061.tel.netvolante.jp name=NetVolanteTest

例では、ネットボランチ電話のテスト用番号の SIP URI を指定している。短縮番号を 9999 としたので、アナログ電話機から 9999 宛に発信すると指定した SIP URI 宛の通話として取り扱ってくれる。

デフォルトだと、SIP通話を行うにはプレフィックス 9# が設定されているので、9#9999 に掛けることになる。

プレフィックスを使わない場合は、


no analog extension dial prefix sip prefix="9#"
analog extension dial prefix sip
analog extension dial prefix port=1 sip

で短縮プレフィックスを削除した上で、プレフィックスなしを SIP電話帳にする。これで、9999 にダイヤルするだけでネットボランチ電話のテスト用SIP URI に発信する。


GUI管理画面で設定する場合


上記設定は、GUI管理画面からも設定できる。


カンタン設定IP電話SIP電話帳と進み、SIP電話番号の一覧の一括設定をクリックする。


宛先覚えやすい任意の名前電話番号短縮番号SIPアドレス通話先の SIP URI を入力し、次へをクリックする。


設定の確定をクリック。


プレフィックスの削除をクリック。


実行をクリック。


SIP Server と併用する場合


以前紹介した、ひかり電話HGW の内線電話などとして使っているなど、SIP Server と併用する場合の設定もプリフィックスを使うことで使い分けることができる。


analog extension dial prefix sip server=4001 prefix="4#"
analog extension dial prefix sip server=6001 prefix="6#"

この config を加えることで、4# から始まる番号を入れた際に、SIPサーバ識別番号4001 に設定した SIP Server から、6# から始まる番号を入れた際に、SIPサーバ認識番号6001 に設定した SIP Server から発信するようになる。

上記設定は GUI設定画面での設定方法がわからなかった。


さいごに


技術的な小難しい話題でしたが、最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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