模型の失敗
ビジネスの話しで、「不思議な勝ちはあっても、不思議な負けはない」と云う事を教えてもらったことがあります。負けるのには何か必ず理由があると云う事なのですが、なぜ今年は売れないのかと云う上司の質問に去年不思議な勝ち方をしたから分からないと報告したら怒られたのですが何ででしょうかね。まあそれはいいとして。模型を作っているとほぼ失敗です。プロの凄い作品、作例で目が慣れてしまい何故自分には出来ないのかと思ってしまいがちですが、技術とはそういうもので、知っててもまあ出来ないんです。簡単にやってそうなことほど出来ません。プロは基本的に結果しか提示しませんから尚のこと過程に関してはブラックボックスな訳ですね。ではこのブラックボックスの中には何が入ってるのでしょうか。
プロが知っているのは失敗です。失敗の数が段違いです。こうしたら悪くなるああしたら最後におかしくなるなど色々な失敗を知っているのでそれらを避けた結果、失敗しないものが出来上がるわけですね。考え方が逆なんです。恐らくそう云う意味では不思議な勝ちを拾いに行かない訳です。失敗の科学と云う本に『成長型マインドセットの人は、失敗を自分の力を伸ばす上で欠かせないものとしてごく自然に受け止めている』とありまして、兎に角数多く失敗し、そこから学ぶわけですね。模型も人生も同じなんでしょう。個人的な考えですが、失敗はオープンにして行く方がいい気がしています。今はSNSがありますのでそこでどんどん出していきましょう。外部に可視化することで自身が客観視出来るメリットがあります(出しちゃいけない情報もあるでしょうが)
そうは云っても失敗すればへこみますしイラッとすることもあります。人間大抵そういう時に伸びてますので、きちんと分解して自分なりの答えを見つけてみてはいかがでしょうか。
了
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?