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塗装ブースが変えたもの

導入して数年経つネロブースですが、今日も元気に動いています。多分ほぼ毎日動いているのではないでしょうか。何か部屋で食べた時とか、何ならただの換気としてもつけることがあります。粉塵を伴う作業もこの中で行うので、導入当初はで、デカい……と思っていたブースも今となっては少し手狭に感じるようになりました。開発者のがっとねろくんは開発にあたり色々なモデラーに試してもらいより快適に使えるように相談しながら今のモデルをつくりあげました。開発者自身、ヘヴィなモデラーであるため、痒いところに手が届く仕様になっている訳ですね。ところでこのネロブース、塗装環境が劇的に改善される事それ自体は当たり前なのですがそれ以上の変化が、導入後にありました。

それまでは吹き付け塗装をする際、まず「さて吹き付け塗装をするぞ」と自分を鼓舞し、防毒マスクをして換気扇のホースを窓の外に出し塗装をしたらホースを引きあげ網戸にして換気をすると云う流れでした。塗装工程は工作工程とは別タスクとして認識していたため、何かを工作しながら塗装をすると云う事は出来ないものだと思っておりました。厳密に云うと、出来ないのではなく面倒くさい、です。ところがこのネロブース、窓を少しスライドさせるだけでもう塗装が可能なのです。しかも缶スプレーも使えます。缶サフなんか今まで外で吹いていましたから(多分普通の事)、移動時間もなくなりました。天気も関係ありません。この「準備が面倒」という枷が外れただけでこんなにもシームレスに塗装ができるのかと価値観が変わる思いでした。

今まで徒歩で生活をしていればその日に行ける距離やかかる時間が何となくわかります。それが徒歩の生活圏なんですね。一般的な塗装ブースがそれです。徒歩生活に自転車が来たとしましょう。こんな短時間でこんな所まで行けるのかと驚いたはずです。ネロブースがまさにこれでした。塗装圏の距離と時間がぐんと変化しました。導入してここが1番大きな利点でした。これも出来るなあれも出来るなと重い腰がぐんと軽くなるのです。

上手くなるためには距離が、その為には時間が必要です。ここを得ることが出来たのが最大のポイントだと思います。塗装ブースが模型生活を変えたと云っても過言では無い気がします。良い道具は人の考え方を変えてくれるものです。人生で滅多にない模型生活のパラダイムシフトでした。



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