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PRFと云う奇祭

PRFとは何か。プラモデルロックフェスティバル、略してPRFです。私は毎年この時期、11月の後半に実施されるこの模型展示会に参加しております。それがPRFです。今年でなんと6回目、1回目より漏れなく参加しています。3つの模型サークルが割り勘で開催する何でもありの展示会で、毎年馬鹿みたいな企画を行うのが特徴です。他のメジャーな模型展示会に比べかなり異端ですし、奇祭といっても過言ではないと思います。今年は特殊な状況でした。このコロナ禍において色々なメジャー展示会が中止する中、PRFは強行すると云う決断をしました。まず無観客であったり、密を避け、オンラインで中継をする等の配慮や工夫を凝らした展示会になりました。元々お客さん(観客)も差程来ない展示会ですし、当初よりあるテーマが「規模のでかい模型オフ会」でしたので、功を奏したか大きなトラブルもなく終わることが出来ました。

ほかの模型展示会と何が違うか。私が見てきた中で一般的な模型展示会はまず模型を綺麗に並べ、その作品を見ながら製作者がそばでその作品について語り、それをお客さんがなるほどーといいながらコミニュケーションをとる。そんな感じでしょうか。静岡ホビーショー等のとても大きな規模のものになるともう話もできない感じの人の入りになりますね。ではPRFはどうかと云うと展示こそしていますが基本的に製作者がそばにいない。何をしているのか?遊んでるんです。他のことをして。会場内には誰かが持ってきたゲームとかお菓子を食べるコーナー(?)で参加者と談笑してたりとかプラモ作ってたりとか。近年は麻雀も導入されました。ご飯も思い思いに食べてますから居ない人もいます。捕まえるのが一苦労です。見てもらってるのにですよ。あとイベントがあります。参加者の。観客はそれも見てるだけです(昨年は飛び入り参加がありました)。このイベントが中々どうかしておりまして、奇祭の所以たるところですが、作ってきたプラモデルで競い合います。こう書くとなんだ普通かどこもコンテストはやってるじゃないかと思いますが、作ってきたプラモデルで「競い合う」んです。プラモデルをぶつけたり飛ばしたりして。今日日、小学生でもやりませんそんなこと(そもそもプラモデル作るのかな小学生)。去年と今年はプラモデルが1番遠くまで飛んだ人が優勝と云うイベントをやりました。昨年は少しネットが荒れました。そりゃそうです。このようなイベントが許されるのでしょうか。今年は私も参加しました。きちんと塗装したプラモデルをカタパルトに乗せて飛ばしました。とてもおもしろかったです(園児並みの感想)。私はビリでしたが、優勝した方には商品も出ました。

こうした企画は勿論強制参加ではありません。プラモデルを飛ばしたいと思った人が何人かいて、実施されるのです。いい歳した大人が何十人も集まって、ちゃんと作ってきたもので、遊ぶ。自由に。それも大真面目にです。配信だってきちんとした大人がきちんとした私有の機材をわざわざ持参してやってくれるんです。こんなに楽しい展示会を私はほかに知りません。子供の頃、模型屋さんに行きそこで買ったミニ四駆を軒先のコースで走らせたあの時の感じのまま、遊んでるんです。いい歳した大人達が。こんな希望がまだあるんですね。このバカ騒ぎのような奇祭、続く限りは参加したいなぁと毎年思っております。

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