Tableau計算2 年度計算
皆様こんばんは。
12月を目前に迎え、かなり寒くなってきましたね。
1年も終わりに近づき、来年はどの様に迎えようかと日々自問しながら過ごすそんな毎日ですが、年は変われど企業に勤める身としては一つの区切りとして年度を気にすることが多いのではないでしょうか？
少々入り方が強引でしたが、先日Tableauで年度を用いて折れ線グラフを作っていた時に一つ引っかかったことがあったので、まとめてみたいと思います。
① 使用するデータの説明
上のデータは何年何月何日にどこへ釣りに行き、何匹釣れたかというデータです。
（実際こんなに行ってみたい！）
少し見にくいので、上記のデータから何年の何月に何匹釣れたかを出します。
上のデータの形になりました。
年度別に釣果を見てみたい（普通はならない）！となった時、何もしていなければ、通常第一クオーターが1月始まりとなっています。大体の日本の企業では4月始まりが多と思いますので、4月を第一クオーターにしたいのですがどのようにすればよいでしょうか？
② 会計年度の変更と年度の揃え方
釣行日の既定のプロパティから、会計年度の開始を4月始まりに変えればいいんでしょ。それぐらい知ってるよ！という方も多いのではないでしょうか？
ところがどっこい、四半期は4月始まりになったのに、年度の部分が一年ずれてる！
なぜだ？と私はハマってしまいました。
色々調べてみると、年度を決める基準は会計年度の最後の月の年を見て決めているそうです。（この場合2022年度の最後の月は2023年3月なので、2023年を取ってしまっている。）
計算フィールドを使用して解決しましょう！
DATEADD関数を使用します。
DATEADD ( '増減したい部分', '増減したい値', '増減したい日付' )
※ 増減したい部分：年（year）、四半期（quarter）、月（month）、日（day）はシングルクオーテーションで囲みましょう（' '）
今回の式では「釣行日の年数部分をマイナス1する」と書きました。
上の画像でも正しく年度表示されているのがわかります。
これで完璧！と思っていたのですが、
じゃあ計算式を使って2023年度の釣果だけとってこようか、となった時に困りました。。。
③ 年度計算時の困りポイント
上記の計算フィールドでは、「★正しい会計年度の年部分が2023だったら、釣果を取ってきて」という書き方をしたのですが、見事にすべてNULL値となりました。これは困った。。。
じゃあ2022年度の場合は？と計算してみると。
2022年度の12月のみがNULL値となりました。
しかも2022年度のみ欲しかったのに、2023年度は全ての月で表示されている。
どういうこと？と、集計表にしてみて気づきました。
上記のデータを見ていただくと、もともとの釣行日に対して、★正しい会計年度のデータは1年マイナスになっています。
そういえば、会計年度を正しく表示させるために、1年マイナスしているため、2023年はなかったことになっています。
しかも、頭の中では年度で計算してくれるつもりだったのですが、Tableau側では年の部分しか見ていないので、1月～12月の釣果を引っ張ってきていたことがわかりました。
これで、IF文自体は正しく機能しており、使い手側の問題だったことがわかりました。
じゃあどうすれば。。。
④ 解決策
問題点1. 会計年度の最終月（3月）の年部分が次の年度の年であること
問題点2. 関数では「年度を指定」する計算はできない。
では1～3月だけを1年マイナスすればよいのでは？と思いつき、やってみました。
これなら計算式としても使えそうだ！ということで、先ほど失敗した年度計算に使用しました。
上記の通り、それぞれ年度別に計算ができるようになり、年度表記も正しくなりました。
⑤ まとめ
いかがだったでしょうか？
上記のように年度表示のため、ディメンションとして使用する日付と計算で使用する日付をわけることで、年度表示、年度計算ができるようになります。
ただし、それぞれ使い分ける必要があるためややこしくなりがちです。
年度表示にも使用でき、計算でも使用できる方法があれば是非ご指導ねがいたいです。自分でも模索していくつもりですが、困っている方はひとまずは使えるようになるのではないでしょうか？
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