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キャリアチェンジ特集:経理編

現在、経理職は企業の財務状況を正確に把握し、財務報告や予算管理などを行う重要な役割を担っています。しかし、デジタル化やAI技術の進展により、経理の業務内容は大きく変わりつつあります。ルーティンワークの自動化が進む一方で、より戦略的な役割が求められるようになっています。

こうした変化の中で、経理のスキルを活かして新たな職種に挑戦することは、多くの方にとって魅力的な選択肢となっています。本特集では、経理からのキャリアチェンジとして注目される三つの職種、経営企画、財務コンサルタント、内部監査についてご紹介します。

この記事を読むと分かること
 経理からキャリアチェンジできる職種
 各職種に転職するために必要なスキル


営業職・事務・接客業のキャリアチェンジについてはこちら:

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自身のスキルと経験の棚卸し


まずは自分のスキルと経験の棚卸しをしましょう。経理職で培ったスキルは他職種でも十分に活かせることが多いです。以下のようなスキルが挙げられます。

  • 財務分析能力:企業の財務データを正確に分析し、経営判断の材料を提供する能力

  • 問題解決能力:財務上の問題を発見し、適切な解決策を提案・実行する力

  • コミュニケーション能力:他部署との連携を円滑に進め、協力して業務を遂行するスキル

  • データ管理能力:大量のデータを正確に管理・処理する能力

これらのスキルは、経理以外の職種でも高く評価されることが多いです。ここからは、実際に目指せる業界と職種についてご紹介します。次に、具体的なキャリアチェンジの職種例を取り上げます。

キャリアチェンジ例❶経営企画


経営企画では、企業の経営戦略を立案し、実行をサポートする役割が求められます。経理で培った財務データの分析力は、経営戦略の立案に必要なデータを提供する際に役立ちます。企業の財務状況を正確に把握し、戦略的な意思決定を支援する力が求められます。また、数値管理のスキルは、経営企画においても重要です。経営計画の達成状況をモニタリングし、必要に応じて調整を行う能力が求められます。

経営企画へ転職する際に必要なスキルは下記のとおりです。

  • 市場分析力:市場動向を把握し、競合他社の動きを分析する能力。

  • 市場動向の把握:国内外の市場動向を継続的に調査し、企業にとって有利な機会や潜在的な脅威を特定する力

  • 競合分析:主要な競合他社の戦略や業績を分析し、自社の戦略に反映させる能力

  • 戦略的思考力:企業の長期的な目標を見据えた戦略を立案する力

  • 目標設定:企業のビジョンやミッションを達成するための中長期的な目標を設定する力

  • 戦略立案:目標達成に向けた具体的な戦略やアクションプランを策定する能力

キャリアチェンジ例❷財務コンサルタント


財務コンサルタントでは、企業の財務課題を解決するための提案や改善策を提供します。経理職で培った分析力は、クライアント企業の財務データを基にした改善提案に直結します。企業の財務状況を精密に分析し、適切なアドバイスを提供する能力が求められます。また、問題解決能力は、企業の財務問題に対して具体的な解決策を提案する際に活かされます。財務構造の改善やコスト削減のための実行可能なプランを提供する力が重要です。

財務コンサルタントへ転職する際に必要なスキルは下記のとおりです。

  • ビジネスモデル分析力:企業のビジネスモデルを理解し、改善提案を行う能力。

  • ビジネスモデルの理解:クライアント企業のビジネスモデルを詳細に理解し、収益構造や運営方法を把握する力。

  • 改善提案:現行のビジネスモデルを評価し、効率化や利益最大化のための具体的な改善提案を行う能力。

  • リスク管理力:企業の財務リスクを評価し、適切な対策を提案する力。

  • リスク評価:財務リスクを特定し、その影響度を評価する能力。

  • リスク対策:特定したリスクに対する効果的な対策を提案し、実行する力。

キャリアチェンジ例❸内部監査


内部監査では、企業内部の業務や財務プロセスの適正性を評価し、改善点を指摘します。経理で培ったデータ管理能力は、内部監査においても重要です。監査対象のデータを正確に管理・分析し、不正や誤謬を発見する力が求められます。また、リスク管理能力は、内部監査の業務でも活かされます。財務リスクや業務リスクの評価と改善提案を行う力が重要です。

内部監査で転職する際に必要なスキルは下記のとおりです。

  • プロセス分析力:業務プロセスを詳細に分析し、効率化や改善点を見つける能力。

  • 業務プロセスの理解:企業の業務プロセスを詳細に把握し、その流れやポイントを理解する力。

  • 改善点の特定:業務プロセスの中で非効率な部分や改善が必要な部分を特定し、具体的な改善策を提案する能力。

  • リスク評価能力:企業内の様々なリスクを評価し、適切な監査手続きを設計する力。

  • リスク識別:企業の業務や財務に関連する潜在的なリスクを特定する能力。

  • リスク対策:識別したリスクに対して、効果的な監査手続きを設計し、実行する力。

まとめ


経理職から経営企画、財務コンサルタント、内部監査といった具体的な職種を目指す際には、それぞれに必要なスキルを明確にし、計画的に準備を進めましょう。

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