私の常識がとち狂ってるお話

高校生カップルの彼氏くん、

https://note.mu/spry001/n/nd9c7048ea275

もう別れちゃって彼氏くんじゃないから今回から呼び方を変えたいんだけど、いい名前が思いつかなくて、バンドマンなんだけどそのまんますぎるよなぁって思ってて、どうしよう。バンくんにするか、、センス、、、

初めてラブホテルに入った。お互い初めてだった。とゆーかなんならバンくんは童貞だからそれはそうなんだけど。

普通のホテルなんだなって思った。別にキラキラしてないし、別に床も壁もピンク!とかじゃないし。別に普通。私は全然ドキドキしなかったし、ふわふわもしなかった。もっと緊張するかなって思ったけど、全然そんなことなくて。あーなんか、最低なのかもって思ったけど、私はこうなりたかった。だからそれが証明できて安心した。よかった、愛と性が共存してなくて。よかったバンくんに一ミリだって揺らがなくて。

ちゃんとする前に2人で決めた、私たちはセフレだから すきにならない 周囲にバレないように って。自信がなかったわけじゃなかったけど、うまくいくのかなって思ってた。

高校一年生の頃丁度今頃、私はバンくんのことが好きだった。結果的にバンくんはこの前お別れしてしまった彼女さんと付き合っちゃうから私は失恋したんだけどね。

バンくんは寂しいらしい。全部忘れさせてほしいらしい。私にはそれができるかわかんなかった。人の気持ちなんてほんとによくわからない。ただ、すき?って聞かれたら すきだよって返した。すきだよ。すきだよ。その台詞をなんども上辺でなぞった。

いつから?って聞かれて、ずっとって言った。高一の頃からずっとすきだよって思ったかな。知らんけど。バンくんも何度もすきって言ってくれた。ほんとに私のことがすきですきで仕方がないみたいな言い方だったから、私もバンくんがそう思ってくれるように返さなきゃって不安になりながら、すきだよって返した。

一度だけバンくんが、なんで〇〇( 現私の彼くん )と付き合ったの?って聞いてきた。

ドキってした。急に指先が冷たくなった気がした。どんな気持ちでそんなこと聞いてくるんだろう。わかんない。 なんでって、すきだからだよ。私がすきなのは彼くんだよ。 なんて言えないから、聞こえないフリして、行為に集中した。

その後も、あの時( 高一の今頃 )もっとちゃん(主)と付き合ってたらなぁとか言ってて、それは違うよなぁって思った。 もしバンくんが少しでもほんとに恋愛的に私に好意を寄せてるならもうセックスしたくないなって思った。性行為に好意は私には重たい、

ラブホ前集合、ラブホ前解散。

私の理想だったから、清々しかったなぁって今も思う。バンくんはまたしようって言ってくれたけど、私は曖昧に返事して別れた。この先のことなんてわかんないから。

その後彼くんに少しだけ会って、めちゃくちゃすきだなぁって実感して、その日は眠りについた。

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