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ChatGPTの進化で実現するか?「ソードアート・オンライン(SAO)」の仮想現実

隠しておいてもいずれバレるので白状する。私は「いい歳をしたアニオタ」である。ネットでアニメ関連のスレッドなどがあったとして、いい歳をしたアニオタ関連の話題が出ると、ドラマは…とか必ず指折り数えて理由を上げる方がいて、そう言ったやり取りに何度も遭遇している。まるで私の想いを代弁してくれるかのように理由を述べる方に思わずシンクロしてしまう。
つまり、私は標準的な「いい歳をしたアニオタ」なのだ(たぶん)。

■原作小説まで手を出したアニメ3作品

私はアニメの続きを知りたいと思っても、アニオタ業務も忙しいので滅多に原作に手を出すことは無い。漫画家の方には失礼だが原作が漫画なら敷居が低いが、原作が小説だとがぜん敷居が高くなる。

  • 漫画 サクっと続きを摂取出来る。また、基本的に漫画とアニメの分量が同量(進行が一致)なので違和感が無い。

  • 小説 超絶長い分量の小説だったりする。かつ、小説の分量が多いためにアニメは端折っていることが多く、読み進めるほどにストレスが溜まる。もう、いっそ最初から読んでしまいたい…と。なので小説に手を出すのは相当の勇気がいる。

まあ、アニオタの皆さんは同じようなスタンスの方が多いのではと想像する。そんな私が先が知りたくて敷居の高さを乗り超えて原作小説に手を出したアニメが3作品ある。

  • ソードアート・オンライン(SAO)

  • ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり(GATE)

  • 本好きの下剋上(本好き)

小説の既刊数
SAO 35巻
GATE 16巻
本好き 33巻

3作品とも小説の分量がハンパない。ひとたび小説を読み始めるとその期間の時間全てを持っていかれる。とても敷居が高いゆえんだ。
ちなみにSAOと本好きは年1回発刊の雑誌「このライトノベルがすごい!」で何度も上位ランクされ2作品とも殿堂入りとなった超人気作品だ。

■3作品の相違点と共通点

この3作品は大きな相違点と私感だが共通点がある。

相違点 3作品とも舞台設定が異なる。
SAO 仮想現実
GATE 異世界と現実世界がつながっていて往復出来る
本好き 異世界

共通点
私感だが3作品とも小説に没入すると「まるで現存するのでは?」との錯覚に陥る。世界観、物語性、設定、描写、分量が絶妙なのだ。


■AIが登場する作品

ようやく本題だ。この3作品で今話題の「AI」が登場する作品がある。
ソードアート・オンラインシリーズの「アリシゼーション」。
この作品における「アリシゼーション」とは「アリス化」の意味で
Artificial アーティフィシャル
Labile レイビル
Intelligent インテリジェント
Cyberneted サイバネーテッド
Existence イグジスタンス
の頭文字を取って「A.L.I.C.E(アリス)」と命名している。
日本語に訳すと「人工高適応型知的自律存在」という意味だ。
物語では、AIが仮想空間で自律して意思を持ち子供を作り、やがて街が広がり、支配欲を見い出した一人の女性AIによって統治される世界が描かれている。
この自立、自律型AIシステムを生み出したのは日本の政府機関。その目的は…

と、ここまで書いて筆が止まってしまった。ChartGPTの盛隆の先にあるかも知れない「プロジェクト・アリシゼーション」。国家の命運と究極の倫理を天秤にかける未来をネタバレしてこそ将来のAIの危うさを描き切った本作の先見の明を熱く語れるのだが、アニオタの心情としてネタバレは、ご法度だ。


■自律型AIとシンギュラリティ

AIの反乱を描いた初期の名作と言えば原作アーサー・C・クラーク、監督スタンリー・キューブリックによる映画「2001年宇宙の旅」だろうか。1960年代から予見されていた「自律型AI」。でも、現状のChartGPTはその名称の通り「チャット」が業務であり仕様なのだ。反乱を起こすほどの役割を与えられられていない。
しかし、例えばChartGPTの元となっているOpenAI社(研究所)の「GPT」(大規模言語モデル)は「API」(Application Programming Interface)を許可している。APIは簡単に言えば二つ、三つのシステムが連携し、より有効な出力をおこなう仕組みだ。たとえば、天才的な方がこれらを組み合わせて「自律型AI」を生み出す「シンギュラリティ」(技術的特異点)がある日突然起こりうるのではないか?そして自律型AIによる反乱やアリシゼーション計画など暗い未来があるのではないか?と最近のChartGPTの進化のスピードの速さから想像するようになった。

■GPTが紡ぎ出すかも知れない仮想現実

AIによる反乱は大げさだとしても、ソードアート・オンライン アリシゼーションで描かれた「仮想現実」の一端は、GPTの進化を目の当たりにすると、もうすぐそこまで来ているのかも知れないと思ってしまう。

  • スムーズな対話

  • 自然言語でかつ抑揚のある音声化

  • 現実と見分けのつかない映像化

  • リアルタイム、瞬時処理

を経てあたかも、もう一つの世界に入り込むSF的近未来。ハードウェアの進化も相まったとすれば、もう数年後のことかも知れない。


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