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「こんなに好きになっちゃっていいの?」が不遇な理由

最近DISH//の猫を聞きすぎてノイローゼになりそうです。

やっほっす~!

日向坂46 松田好花です🌼

日向坂46はこれまで4つのシングルと1つのアルバムを出してきました。
1stシングルの表題曲「キュン」、2ndシングルの表題曲「ドレミソラシド」、3rdシングルの表題曲「こんなに好きになっちゃっていいの?」、4thシングルの表題曲「ソンナコトナイヨ」、そして1stアルバムの表題曲「アザトカワイイ」。
もちろん表題曲は全て素晴らしい曲です。しかし、その中でも「こんなに好きになっちゃっていいの?」は滅多とテレビで披露されることがありません。「キュン」や「ドレミソラシド」は発売から1年以上経っても音楽番組でよく披露されているのに。
挙げ句の果てに先日のDASADAのライブでは表題曲の中で唯一セトリから外されてしまいました。
MVの再生回数も表題曲の中では「アザトカワイイ」に次いで2番目に少なく、「アザトカワイイ」のMVが2ヶ月前にリリースされたことを考慮すると表題曲の中では最も弱いと言わざるを得ません。

そこで今回は、「こんなに好きになっちゃっていいの?」の不遇の理由について考えていこうと思います。
その前に言っておきます。決して僕はこの曲が嫌いな訳ではありません。

1. インパクトの弱さ

他の表題曲はとにかくインパクトが強めです。
何といっても曲のタイトルでしょう。「キュン」「ドレミソラシド」「ソンナコトナイヨ」「アザトカワイイ」全てカタカナで「この曲名は日向坂だ」という印象を与えることが出来ます。
それに対して「こんなに好きになっちゃっていいの?」は言ってしまえばどこか普通で、似たようなタイトルの曲も多く、日向坂というイメージを与えにくいと感じます。
振り付けもそうです。「キュン」と「ドレミソラシド」はそれぞれキュンキュンダンス、ドレミダンスでSNSでも注目を集めました。
これに関しては「ソンナコトナイヨ」にも言えると思うのですが、こん好きの振り付けはキャッチーではありません。そりゃゴリゴリのバラード曲だからしょうがないんですけどね。
音楽番組で披露するとなるとターゲットは既存のファンではなく新規のファンです。
そうなると、曲名、振り付け共にインパクトのある「キュン」と「ドレミソラシド」が優先されるのは当然です。
実際僕も去年の大晦日のCDTVで日向坂の存在を初めて知ったのですが、その時披露していた曲は「キュン」と「ドレミソラシド」でした。
デビューシングル、その次のシングルとインパクトの強い曲でファン層を増やしたのはお見事だと思います。

2. 季節感の無さ

日本と言えば四季の国です。それは音楽にも現れています。秋曲はあまり馴染みがありませんが、春曲、夏曲、冬曲といったカテゴリが存在し、その季節になる度に同じ曲がテレビから流れてきます。
グループとしても番組としても季節感のある曲は扱いやすいと思います。
番組は○曲特集を組めますし、グループもそういった曲があれば「この季節はこの曲」というイメージを定着させられるからです。

「キュン」「ドレミソラシド」この2曲は季節感満載の曲です。
「キュン」は切ないメロディーと明るいサビのメロディーから春が溢れだしてるし「ドレミソラシド」はイントロの波音と爽やかなメロディーが夏を感じさせます。
では「こんなに好きになっちゃっていいの?」はどうか。
メロディーとしては冬の曲だと思います。しかし歌詞に冬を連想させる言葉がありません。あなたが知っている冬曲を思い浮かべてみてください。ほとんど歌詞に「雪」が入っていると思います。
こんすきにはもちろん雪なんて言葉は出てこないし、冬を連想させる言葉も出てきません。
要するに、季節感に欠けるのです。
季節感がある曲はその季節になれば歌番組で使うことができます。
それに対して季節感がない曲は決まったシーズンがないため、曲自体が弱ければ披露される場は限られてきます。
インパクトでも季節感でも「キュン」と「ドレミソラシド」に劣る「こんなに好きになっちゃっていいの?」はどうしても厳しい立場になります。

3.盛り上がりに欠ける

ここまでは主に歌番組における扱いづらさについて論じてきました。
最後はライブにおける扱いづらさです
アイドルのライブでは観客がサイリウムを振り、コールを入れて観客も楽曲の一部になります。
一般的なアーティストのライブでは、サイリウムはともかく、コールが飛び交うことは無いでしょう。
そして、アイドルのライブにおいてファンが求めるのは盛り上がる曲です。盛り上がる曲は大体コールが多く、キャストが観客を煽って会場が盛り上がります。誰跳べ、No war in the futureの人気が高いのもこうした理由が考えられます。では、どうしてオタクはそういった曲を好むのか。
もちろん、単純に盛り上がって楽しいからという理由の人も多いと思います。
しかし、僕が考える最大の理由は「自分達も楽曲のパフォーマンスに関わることで、自分達もこのグループの一部分になっているという感覚を抱けるから」だと思います。簡単に言うと一体感を感じられるからです。
ファンとアイドルが共にライブを作り上げていくのがアイドルライブ特有の魅力の1つだと思います。

では、こん好きのようなバラードになるとどうか。バラードにコールを入れてくる人間を僕はラブライブ!サンシャイン!!の場でしか見たことがありません。
つまり、バラードにコールは入りません。
コールが入らないということはつまり、観客がただの観客でしかないことを意味します。
ファンとキャストが1つになって同じものを作り上げるというアイドルライブの醍醐味が失われるのです。

なので、ライブにおけるバラード曲は休憩タイムになりがちです。
結論を言うと、アイドルライブの特性とバラード曲の相性が全く合っていないためにバラードは扱いづらい曲になってしまうのです。
一応表題曲ではあるのでワンマンライブのセトリから外れることはありませんが、ミニライブやフェスなどの短時間で場を盛り上げる必要がある場合はセトリから外れるでしょう。先日のDASADAライブは約1時間ほどしか無く、1時間でファンを満足させるには火力の高い曲、つまりアップテンポで盛り上がる曲でセトリを組む必要がありました。故にこん好きが外されたのです。カップリングならともかく、表題曲なのにセトリから外されてしまうこん好きにはどうしても物足りなさを感じてしまいます。最近は「青春の馬のカップリング」とまで言われてしまっています。
やはり、表題曲はアップテンポの盛り上がる曲、カップリングは落ち着いたバラード、というのが最も安定した構成になってくると思います。


終わりに

ここまでつらつらとこん好きの問題点を並べてきました。こん好きが悪いとかでは無くアイドルグループのバラード曲が人気になること自体が難しいと思います。特に「ハッピーオーラ」という言葉があるように、バラードよりアップテンポな曲の方がより日向坂にマッチしていると思います。この先表題曲にバラードが出てくるんでしょうか。個人的に冬曲がないと思うので冬のバラードとか聞いてみたいですね。


ばいころまる~

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