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小説|僕と木と、木と鳥と

1. 寂しさ この島は、心寂しい。目の前には地球の丸さを感じるほどの水平線が広がっていて、振り返れば木々が深い緑の壁を築いている。空を見上げても視界を遮る物は何もないし、風が運んでくる慣れない海のにおいは僕を不安にさせた。人だって店だって探さないと見つからないくらいなのに、ここの人はどうやって生活してるっていうんだ。遠くで鳥のさえずりが聞こえて、僕は口笛で応えてみる。高い音は余韻を残して、この島の空気に溶けていった。  いつもこの時期は、遠くの島にある幸子おばあちゃんの家に

    • YOASOBI武道館ライブ公式レポーター認定試験

      問1. ①[B] ②[C] ③[A] ④[B] 問2. ①[おはようございます。] ②[D] ③今日はあいにく午前中、顧客をめぐらなければならないため、そのあとの処理などが長引くと彼が進級テストを見に行けない可能性があるから。 ----------------------------------------------------------------------------- 問3. -選んだ楽曲タイトル[ツバメ] -その曲とあなたの出会いやその曲に対する思い入れ 「が

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