今村優香

皆さん、こんばんは!
20:00はnoteの時間!

今日は、先日Twitterにアップしたこちらの写真についてお話ししたいと思います。
先に言いますが、かなり長いです(笑)
心して読んでください。
私から優香へお手紙のような感覚で書きました。




この日、優香は試合の初めから終わりまでずっとアップをし続けていました。
交代して出る可能性があるので、みんなアップはしているのですが
約2時間半(この日はフルセット)、縄跳びに腿上げにかなりハードにやっていました。
写真を撮りながらでも「おおお、やっとるなぁ」と思うくらい。
正直、2時間半はずっと立っておくのも座っておくのもしんどいです。


1日目の試合で、優香は4セット目の途中から選手交代で出場しました。
その時の準備が不十分だった、と翌日の試合前に話をしていました。

優香「昨日、重力しか感じなかったわ」
吉田「いや、でも2時間近く立ちっぱなしですぐ100%出すのも難しいよ」
優香「そうなんだけどさ、それをやんなきゃだよね。私、ただでさえ出だし悪い方だし」

その言葉を聞いたとき優香の変化を実感しました。

昔の優香だったら、選手交代で出場しうまくプレーができなかった原因を自分に見出すことはなかったのではないかと思います。
自分にベクトルを向け、可変の部分に力を注ぐ優香の姿に変化を感じずにはいられませんでした。

選手交代で入る場合はさまざまなケースがありますが
そこで力を発揮してこそ入った意味がある。
みんなそう理解はしていると思いますが、実践するのはなかなか難しい。
だからこそ起用も慎重になるのかな、と個人的には思います。

優香とは同期入社で、大学の4年間、私は優香の存在をずっと見てきました。
もちろん優香は私のことは知りません。
大学2年時のインカレ決勝で青学と鹿屋が対戦した時、私は2階席にいました。
その時の優香はまじの怪物で「タメにやばいやつがおる」と敵ながら優香のプレーに魅了されていました。
当時を知っている人は共感してもらえるかもしれませんが、リアル版「尖ったナイフ」笑
優香が鹿屋相手にメンチ切ってるのを見て、心の中で「この人面白そう、仲良くなりたい」と思っていました。

そして大学4年時の天皇杯・皇后杯中に当時の久光製薬スプリングスから内定メンバーの発表があり
そこで一緒に入社するメンバーを知りました。
そこになんと優香がいたのです。
2年時のインカレでの出来事があったので「やばい。今村優香がおる」とちょっと興奮したのを覚えています。
きよらと光も学生時代、何度も練習試合や合宿をしていたので2人のことももちろん知っていました。
なんだか豪華なメンバーだ、とドキがムネムネしました。

もう少し思い出話を続けます。
優香と初めて会ったのは、まだ内定の時で、神戸でのホームゲームで泊まっていたホテルの朝食会場でした。
優香は割と早くから合流していたので結構チームに馴染んでいました。
「あ、初めまして。吉田です。よろしくお願いします」とかなんとか言って
多分優香は、ちょっと笑って「あ、ども。」ぐらいだったと思います。笑
めちゃくちゃフルーツを食べていて、モデルなんだな、と思った記憶があります。

そこから大卒同期ということでいろんなことを共にしながら優香を知っていくわけですが
入社当初は初めの印象通りほんとに「尖ったナイフ」でした。笑
ちょっとした言い合いになったり、優香にキレられたり、キレたり、キレられたり、キレられたり、、、笑
とまあ色々とあったりもして、今年で知り合って5年目になりました。

優香は私の人生で出会った事のない新種タイプの人です。
寮に住んでた時に優香の部屋で録画したカウントダウンTVを一緒に見ていたのですが
優香は2倍速で見るのです。
いや、もはや歌が何かわからんやん!と笑
ドラマなら私も倍速を使うことはあるので分かりますが、歌番組を?2倍速?
しかも2倍速で最初から最後まで見る。
え、それ見る意味ある?笑
好きなアーティストは倍速なしで見てました。
そこまで早送りすればいいのに、とかも思いながら爆笑しました。
本人の自由なのでどう見たっていいんですけどね。笑

思い出話が長くなりすぎて、本題への戻り方がわからなくなってきたので強引に戻します。

優香に変化を感じたのは昨シーズン、腰の手術をする前後あたりでした。
腰が痛い、だけでも人は辛いです。
その上、彼女は生業にしているバレーボールが思うようにできない。
痛みや体の調子に波がある。
そしてその痛みや調子を理解できるのは自分だけ、というさまざまな面での大変さが怪我にはあります。
優香だけではなく、選手みんな少なからずそういった思いを抱えながら、日々、バレーボールをしているんだと思います。
その当時の優香は、調子によって気持ちの上がり下がりもある印象でした。
私は見守ることしかできませんでしたが、近くにいた若さん(若宮トレーナー)は優香の日々の変化を1番感じていたと思います。
練習中の優香を見つめる若さんの優しい眼差しが今でも忘れられません。

手術後、退院のため病院まで迎えに行った車内で
「やっと思いっきりバレーボールができる。この日々があって良かったと思える日が来るように頑張りたい」と優香が言いました。
この時「尖ったナイフ」だった優香が少し変わり始めているのかな、と思いました。
「尖ったナイフ」という表現をしていますが、尖っていることも尖っていないことも良い悪いではなく、その人の個性だと私は思います。
優香は尖っていたことが個性だった、でも今そこが変化しようとしている。
初めて優香を見たときに感じた興奮を少し思い出すような感覚でした。
新たな優香が始まりそうだな、と。

退院してからの優香は思うように動けない自分自身の現実を受け入れられず苦しんでる様子が見られました。
「もう前みたいに飛べないのかな、、、」と悔しそうに不安を口にすることもありました。
優香の不安そうな様子は見たことがなかったので、どう声をかけていいかもわからず
「大丈夫だよ、優香がプレーしてるだけで嬉しいよ」と伝えると
優香はそれに「そうだよね、動けなかったときに比べたら真っ直ぐ歩けてるだけでも奇跡だよね」と。
その時「ああ、優香変わった。」そう強く思いました。

初めのアップの話に戻りますが
優香が試合を経て感じたこと、実践したことはいろんな事の積み重ねであり
長く辛かったリハビリ生活を経て、得たものが優香にはたくさんある、ということを感じさせてくれる瞬間でした。
結果がモノを言う勝負の世界、いくら得たものがあってもそれが結果にならなければ評価はしてもらえません。
それはどこの世界でも同じですよね。
でも長い人生、その過程も結果と同じくらい大切なのではないかと優香を見て感じました。
今すぐに結果が出なくても、優香は間違いなく変化していて、変化は成長と言えるのではないか、、、と
「尖ったナイフ」から変化し続ける今村優香をこれからも応援していきたい、とそう思いました。

どうオチをつければいいかわからないのが素人のいいところです。
「ただアップを頑張っていた」で終わらせず
少し掘り下げて紹介したかったので書かせてもらいました。

次は写真の望悠さんとのエピソードについて
紹介できたらいいなと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました!😊

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