最近読んだ本、観た映画

本。
Phil Stuz他のToolsを読んだ。初めてKindleで英語の書籍を読み終える。
Toolという簡単な心理的なテクニックを用いて、人生の困難に関わらず意味を見出し、前に進む力を維持する方法について書かれている。この本の独創的なところは、Toolを使っても人生の困難は去らない、免罪符はない、と断言しているところ。しかし、そこにスピリチュアルな意味を見出し、自分の内的な成長、社会の成長に焦点を置いて、逆境においても前に進んでいく方法が書かれている。終わりに近づくにつれて、スピリチュアルに傾きすぎているようにも感じたが、Toolは直ちに効果を実感できるものだったし、スピリチュアルな説明についても、ほとんどは合理的な態度と矛盾しない腑に落ちるものだった。そして、自分の人生には新しい意味が加わる。

映画
Come and See(邦題「炎628」)
ロシアの戦争映画。芸術的で難解だった。Youtubeにて英語字幕版を公式に視聴可能。
ドイツ、ナチスのソ連侵攻によって、ベラルーシの村が破壊される様子を少年兵の視点で描く。傑作として、また、残酷で救いのない映画として有名らしい。Requiem For a dreamのWikipediaからいくつかリンクを辿って、たどり着いた。
英語字幕になれないので、文字を負いきれないことがしばしば。音声はロシア語なので、さらに難しかった。しかし、言葉の多い映画ではなかったので、なんとか観終えた。
心にずっしり残る。戦争。少年の表情が目に浮かぶ。
神話のような魅力がある。

Requiem For a dream
ずいぶん前に見たときには、案外退屈と思った記憶があるが、今回は刺激的に映った。ジャンキーが落ちていく映画であって、若者と、その母親の転落が描かれる。若者よりもむしろ母親の転落に悲壮感がある。孤独な老人がテレビに夢を見る。ダイエットピルから中毒になっていく。
最近、PhiladelphiaのKensinton St.のホームレスへのインタビュー動画などよく見ているので、薬物の恐ろしさにより現実味を感じる。

Joker
映画館で1回、家で1回。今回が3回目だろうか。
配信で見れる映画で興味をそそられるものが少なくなってきて、今は気に入った映画を見直すようになっている。
ホアキン・フェニックスの皺が、歯が、演技が、響く。PTAのマスターでもホアキンは印象に残った。
残酷なフィクション。監督のトッド・フィリップスはGG Allinのドキュメンタリーなど撮っていて、のちにハングオーバーなどのコメディを撮り、Jokerに辿りついている。
悲劇と喜劇は似た存在なんだと思う。

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