HSPは「環境を選べる」ことが何より大事。
こんにちは。今日はテスト監督をしていて、外から聞こえる合唱や小学生の遊んでいる声がすごく気になってしまいました。でも生徒たちに後で聞いてみたら「別に気にならなかった」とのこと。そんな場面で自分のHSPぽさを実感してしまいました。では、久々の更新ですが今日は「環境を選ぶこと」の大切さです〜。
転職回数の多さは、むしろ誇ろう。
少し前に『置かれた場所で咲きなさい』という本が話題になり、このタイトル自体が広く知られました。どんな場所でも自分ができることを自分なりにやろう、その環境に感謝してベストを尽くそう、そんなふうに聞こえます。(内容ではなくタイトルから受ける印象です。)
これ、できることなら人生の指針にしたいところですが、残念なことにHSP向けとは言えません。この本の表紙は「タンポポ」のイラストなのですが、タンポポ並にどこでも生きていける人ならこのタイトルどおりの生き方を踏襲できるかもしれません。しかし、HSPには正直タンポポの逞しさはありません。なんせ外界へのアンテナの数が非HSPの100〜10000倍と言われています。フィットする場所を選び、手をかけ、いつも見ていてあげないと咲けない・・いわば、HSPさんは「薔薇」なのです。自分のことを薔薇というのは何だかおこがましいのですが、「うまく育てるのが難しい、でも無事に育ったらとても大きな花を咲かせる」という意味でとても絶妙な例えだと思います!(薔薇の例え、私のアイデアではなく出典不明です。どなたかわかりませんが素敵な例えありがとうございます)
ということで、置かれた場所がダメだったらできるだけ早く移動、というのがHSPさんの仕事選びの基本です。外へのアンテナが多いので、初めは適応能力が発揮されてしばらくは上手く立ち振る舞えるかもしれません。でもそれは緊張をぐっと隠した上での適応なので、長くは続かないのです。HSPさん、仕事場をひんぱんに変わる人が多いように思います。日本はあまり転職に対して良いイメージがないので、仕事をちょくちょく変わっていることに対してコンプレックスを感じるかもしれません。でもそれだけ自分の心の声を聞いたということ。おおっぴらには言えなくても、自分を大事にできたことを誇りに思ってください。
HSP教員、環境を選ぶとしたらどうやって?
では教員の場合、環境を選ぶというのはどういうことでしょうか。学校はとにかく忙しいところが多いです。さらに職員室の雰囲気がギスギスしていたら、もういるだけでクタクタです。でも地域や校種によっては平和な空気が流れいていることもあります。今私のいる学校は中学校ですが、校長先生のキャラクターのおかげか、子どもたちが落ち着いてるせいか、職員室はとても和やかです。ここで働いている先生方はラッキーだな、と思います。
問題は、そういう学校を自分で選ぶのが難しいということです。特に公立は異動があります。異動の希望ってほとんど聞いてもらえないです。なので、公立の教員はどんな学校でも対応できるという人でないと続けられません。さらに高校の場合はさまざまな学力レベルの学校に行かされることがあるので(地域によっては希望が通るようです)、受験指導をしたくて教員になったのに実際には生徒指導ばかり・・ということもあり得ます。これではなぜ働いているのかわからなくなりますよね。
ということで、私はHSP教員には強く「私立学校」で働くという選択肢をおすすめしたいです。私立でしたら異動もなく、自分に合う雰囲気の学校を選ぶことが可能です。「バリバリ受験指導したい」、「この部活の指導がしたい」、「少人数クラスで教えたい」、「問題解決型の授業がしたい」、「ミッション系の学校で貢献したい」、「とにかく給料の高いところ」等、自分のやりたいことや大事にしたいことが明確であるほど、どこで働くかを絞ることができます。
私は自分自身が公立校出身だったため、私立で働くという選択肢が思い浮かばず公立の採用試験を受けてしまいました。校種は高校の希望を出しましたが、枠がないという理由で中学校に。その結果、自分のやりたいことや強みを発揮するということもできず、ただただ無力感にさいなまれるという日々になってしまいました。(私は教員に向いていないんだ・・と毎日思っていました)
しかし、ただ「校種と働き方があってなかっただけ」なんです。実際、受験指導のできる私立高校・非常勤講師ではとても快適に、強みを生かして働くことができました。大規模校より小規模校のほうが合ってるという発見もありました。
公立学校から私立に移動する教員というのは、私の周りにはまったくいませんでした。公立の中にいると定年まで公立で勤め上げるというのが常識になってしまいます。しかし、公立にいて異動にビクビクしている・・・という人はぜひ私立も選択肢に入れてほしいと思います。ちなみに私立の採用はまったくの新人ではなく、何年か経験のある人のほうが採用されやすいように感じます。かつ、30代前半くらいまでの人を求めている募集が多いです。ぜひ私学採用のサイトを覗いてみてください。非常勤講師なら年齢制限はないところが多いです。
フィットする学校と巡り会うコツですが、「仕事において何を成し遂げたいか」「人生において何を大事に思っているか」を自分でしっかり把握していることが何より大事です。まだよくわからない・・という人は「とりあえず今の学校で(もしくはプライベートで)何でもやってみよう!」で良いと思います。そういう時期を経て見えてくるものは必ずありますから。フィットする学校と巡り会えた先生は勝ち組です!今の学校でもやもやしている人は、ぜひ自分のために一度はリサーチしてあげてください。意外と色々な特色の学校があって調べるだけでも楽しいですよ。では!