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生ドルコンビが好きだ

生ドルコンビが好きである。

松村沙友理、中田花奈の2人がMCを務める『生のアイドルが好き』に由来し、この2人をそのように呼ぶことは今更言うまでもないが、このコンビが好きである。

乃木坂(に限らないだろうけど)メンバーはよく2人組によるコンビ、ないしカップリングで語られることがままある。

それこそ松村は白石とくくられて「さゆまいコンビ」「バカップル」と言われていたり、生田との大喰らいユニット「からあげ姉妹」が存在していたり、新内とはプライベートでしょっちゅう旅行に行くただの親友関係であったりと、その例は枚挙にいとまがない。

中田もまた、2人組のイメージはあまりないが、ただ仲良し4人組からユニット曲を得るところまで発展した「女子校カルテット」の一員である。

だが、敢えて言いたい。生ドルコンビが好きである。

上記の通り、生ドルコンビはそもそも番組のMCに揃って抜擢されたことがその発端である。上で挙げた他のコンビやグループのように、仲良し関係から発展したものではない。

しかし、だからこそ、この2人の間で形成された独特の関係性が垣間見える。もちろんそれは個人的な印象に留まるものなので、どうか優しく受け止めていただきたい。

生ドルコンビは「番組のMC」である、つまりこの2人を繋ぐものは「仕事」であった。比較的ユルい『生ドル』の現場とはいえ、ゲストを招いて場を取り仕切る役割である(更に言うなら、『生ドル』は生放送である)。

故に、「頼る」「任せる」「助ける/られる」ことが2人の間で交わされていたことだと思う。

加えて、『生ドル』は基本的に毎回ゲストを招く。松村、中田ともに人見知りな方であったはず。

初対面、または数回ほど会ったことがあるくらいの相手と相対する場で(しかも迎え入れる側である)、気心知れた仲間として傍にいることがまた心強いものだろう。

こうした積み重ねによって、この2人だけで共有される信頼関係が築かれていったのではないか。そしてそれが、我等の心を打つ「生ドルコンビ」が形成去れた要因の一端であるように思う。

そんな関係性は、2人のやり取りにも現れているように感じる。

いや、実際は、『生ドル』は7thシングル『バレッタ』の頃に始まった番組であり、つまりグループ結成から1年以上が経過したタイミングである。だから以下に書くことは別に『生ドル』関係ないかもしれない。しかし、そこはどうか都合よく解釈させてほしい。

閑話休題。

松村は中田を「花奈ちゃん」と呼ぶ。彼女のニックネームは「かなりん」であり、メンバーは大体これか「花奈」と呼んでいる。

そんな中の「花奈ちゃん」。「花奈」と呼ぶ様子も見受けられるが、肌感覚的には少なく見積もっても半々程度なように思う。(ついでに言うと、「中田」という時もあるが、それは第三者に向けて名前を挙げる時である。)

この「ちゃん付け」が、何ともいじらしく感じてならない。何と言うか、丁重に扱っているような、特別な感情が現れているように感じてならない。

彼女はまいやんのことも時たま「麻衣ちゃん」と呼ぶ。その多くは冗談めかした場面であるが、逆に言えば、ノリ半分を装いつつ、愛を万遍なく伝える時に「麻衣ちゃん!」「沙友理ちゃん!」と呼び合っている。

書いているうちにあまり関係なかった気がしてきたが、まあ良いだろう。

ともかく「花奈ちゃん」という呼び方に、”特別さ”を感じてしまって非常に好きだ、という話である。

では中田から松村に対してはどうだろう。

呼び方こそ「さゆりん」という他のメンバーともさほど変わらないところではある。

個人的に注目したいのは、中田の松村への当たりが強いところである。しかしそれはキツイとか悪いとかではないのはご理解の通り。

つまりはツッコミである。松村といえば、「さゆりんご軍団」を始め、それこそ「からあげ姉妹」もそうであるが、本人の発案で周りを巻き込んでいくような先頭列車タイプ。それらだけに限らないが、周囲の人を振り回す(しかし成立させる)ケースが多いと言える。

そんな彼女に強くツッコミを入れるメンバーはあまりいないことにお気付きだろうか。もう少し詳しく言えば、彼女を負かす、あるいは、あしらって流すツッコミは中田以外には意外といないように思う。どうだろう?

そこに気おくれのなさ、ひいては深い関係性が垣間見える気がする。中田がの手綱を引いてくれるからこそ、松村がより自由にいれられる……気がする。

しかしそれでいて、詳しくは後述するが、「さゆりんご軍団」の研究生として中田がいる場合、あくまで下っ端の動きに徹する。46時間TVでのさゆりんご軍団のライブでの、カンペを持って駆け回る様子はまさにそれである。

そういうコンビネーション!中田は割とボケたがりでもあるので、その場を松村が用意し、程よく巻き込むことで、お互い好きなようにやっている、そんな印象である。

4期生紹介の時の矢久保ちゃんを生ドルコンビで担当していたが、あの時のコンビネーションも素晴らしいものだった。

「ダメダメダメ!」のくだりなんかはまさにそうだが逐一どちらも見せ場があり、自ら考案した『無表情』に対し、自然発生した『おいでシャンプー』という話題で鼻を明かしていたり、2人による(関係、役割を反映した)掛け合いが冴えていた。

2人が揃う場面で注目したいのは「マツミン」「さゆりんご軍団」である。これもまた上に書いた”巻き込み”のひとつである。

マツミンといえば、言わずと知れた46時間TVの第二回・第三回で起きた事件、もとい松村の乃木坂電視台で行われた演目である。

詳しい内容はさて置き、各回とも松村以外のメンバーも出演していたが、それはいずれも「かずミン」を始めとした「~ミン」という末尾がハマる面子が集められていた。かずミン、みなミン、たまミン辺りは公式ニックネームに準じており、また「~ミン」のみを優先した若月ゆミンさえも参加していた。

その中で、本人を除き唯一「~ミン」のルールにそぐわない存在が「かなミン」であった。

彼女は初マツミンの時から かずミン共々参加させられていたが、その際も「~ミン」優先の人選をしていてもおかしくないところ、そこにいたのは かなミンだった。

言ってしまえば「純度100のおふざけ」であるマツミン、それに巻き込むなら花奈ちゃんや!という判断があったわけである。

ここに現われた信頼感!思い描いたおふざけを思い描いた通りに演じてくれる相手なんて、そういないのだ。そして松村にとってそれを任せられるのが中田であったのである。

特に、単に無に徹して乗るだけでなく、かなミンは徹しようとするも耐え切れずに笑ってしまう 。

そのことがまたマツミンの異常性を際立たせる。ある種、奇人に対する常人の役割を中田が担い、おふざけの成立に相乗的な効果をもたらしている。

それもまた役割分担。コンビネーションである。

そして、さゆりんご軍団。あえて説明する必要もないところだろうが、松村が軍団長で、中田は元・研修生、現・ラスボスである。中田は創立メンバーではないものの、ある時から軍団の一員として参加するようになった。

軍団員である寺田蘭世が軍団のことを「琴子の母たち」と表していたが、中田もその立ち位置で当初から軍団とよく関わっていた印象である。

いつかに「一番ビジネスに繋がりそう」なんて言っていたこともあったが、それだけではないだろう。少なくとも、この発言があった『乃木坂工事中』での「軍団対抗バトル」内で完結せず、その後しっかり参加している(先に書いた、下っ端的役割も演じている)。

とは言え、実際のところユニット曲が与えられたり、配信番組を行ったり、ライブ前の映像だったりと、出じろという意味では、さゆりんご軍団はその機会が多くある。

逆に、生ドルコンビとして出るのはあくまで『生ドル』の場でのみ。

ある意味、さゆりんご軍団に中田が加入したことで、生ドルコンビが番組内だけでなく、グループの公式の活動で揃う機会が俄然増えたわけであり、一番組内でのコンビから、その枠を越えたカップリングとして、熟成を経て確立されたものと言える。

更にそれが、曲が与えられるユニットとかではなく、既存のさゆりんご軍団に後から加入、しかも元々後輩を集めたチームであったところに同期として、しかも正式加入したのは かりんが卒業し軍団に欠員が出たことに際したものであるところがまた、戦隊ものの追加戦士的な熱さも見出せる。

松村のピンチに駆けつけ、助ける/られる存在は、いつだって中田なのだ。

なんだか随分話が逸れてしまっているような気もするが、とりあえず言いたい事はこんな感じである。

さゆまい推し、からあげ姉妹推しなど、色々と趣向はあるだろうが、あくまでも私は生ドルコンビが好きだ、ということなのです。

つまり、ありがとう、『生のアイドルが好き』、ありがとう、『トップ目取れるカナ?』。なのです。

以上。



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