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第四回乃木坂46時間TV・乃木坂電視台ぜんぶの感想

というわけで第四回46時間TVが無事終了しましたね。出演した乃木坂メンバーはもちろん、スタッフさん方、各所で関わった出演者の方々、そして可能な限り視聴した方々から僅かでも観た方々、お疲れ様でした。ちなみに僕は一日目人狼で寝落ちした以外はほぼ観ました。

テキスト屋はイラスト投稿とかの視聴者参加企画にも中々参加する機会がないので、こうして終わってから感想でもさらさらと書こうかなと。でも全編については難しいので、電視台だけ感想全部書いてみた。

観ながらの雑なメモと、オンエアで観たのみの記憶を頼りに書いているので、抜け漏れミス等ご容赦ください。

40名分(新4期のも観たかった)×数百文字(一人につき400前後になった)あるので、気さくにつまんでお読みいただければと思います。各タイトルは乃木坂46公式HPから引用、順番は放送順です。

※ツイートを貼り付けた結果、少し重いです。すみません!

鈴木絢音の演奏してみた(鈴木絢音)

トップバッター・絢音ちゃんの電視台は楽器演奏の生披露。

しかも経験のあるフルートだけだと思いきや、DTMを利用して自ら作成!他のメンバーの電視台もそうですが、「ステイホーム期間中の準備・練習」を見せつける企画というか、より"今"だからこその目標設定とそのチャレンジであったと思います。

演奏のクオリティといい、生でのチャレンジという性質といい、選曲が『君の名は希望』であったことも含め、まさに今回のトップバッターにふさわしい電視台。

初挑戦のドラム、久しぶりのピアノはやや拙いながら短い準備期間によくそこまで持っていったと言える十分なレベル。打ち込みのストリングスに至ってはCD音源のようでした。

最初、一度カメラが行って始まったと思いきや音声トラブルで仕切り直しになったけど、可愛い可愛いカッパ口が引き出されたのでオーライ。あと最後の「終わったー!」が可愛かった。

(どんな悩みも美人女将がズッキュンと解決!)割烹まなつへようこそ(秋元真夏)

とりあえずメモが以下のような書き出しでございました。

割烹着姿が可愛い

和服似合う

まとめ髪が可愛い

「割烹」というチョイスがまさしく自分の強みをよく分かっている真夏さんらしい電視台。

お客さん達も久々に対面で真夏さんと話せて嬉しいのかテンションが高いこと。

特に一人目の梅は妙なほど上機嫌なご様子で。「真夏ママ!」と完全にスナック扱い、肉じゃがに「いやーん!可愛い」と言ったり、相談は「盛ったりしたことないですか?」身も蓋もない質問。

そのほか、だし巻き卵を一口で食べる葉月、きゅうりに「見下してる?」と邪推するお団子が超良い新内さん、「美味しいです」を繰り返す良い子の北川さん、この後何回も繰り返す「ホームステイ」を言う生ちゃん。

女将の最後の一言を無の顔でスカしては「お時間来た」で帰らされる一連の芸が、「ユルめのおふざけ」の電視台としてお手本のような出来映えでした。

とにかく明るい齋藤飛鳥(齋藤飛鳥)

リモートブースの後ろにしれっと置かれていた『アンミカ流ポジティブ脳の作り方』が完全に伏線だった飛鳥ちゃんの電視台。

アンミカさんは真理を捉えた方だ。ポジティブハラスメントを気をつけてるとか、テンションがただ高いだけじゃなく凄く冷静な視点もお持ちでいらっしゃる。

そんなアンミカさんと話す飛鳥ちゃんも楽しそうで何より。「期待しすぎて~」という話は飛鳥ちゃんがよく口にしていたことと重なっていて、それを踏まえて「期待ではなく希望、夢、Wish」という導き方は、きっと彼女の心を救っただろうなと。

後半のまさかのアスミカも最高。誰もいじらない竹馬に始まり、ピンクの衣装も強めメイクも可愛い。

喋りはアンミカさんの実演を基にしたひたすらクオリティが高いもので、うちわのくだりの「幸せしか運ばない」「飛鳥の風」は『Sing Out!』をつい見出してしまうエモーションも纏っていました。

真の乃木坂Loverは私だ!NOGI-1グランプリ(久保史緒里)

乃木坂工事中でもたびたび披露された久保ちゃんの乃木坂イントロクイズを、ここでバリエーションも増やしつつ本格的に実践。

MCは当然久保ちゃんが務めるわけですが、進行のよどみなさも一人ひとり振る時の軽い情報もさすがの一言でした。その事にちゃんと触れる真夏さんもさすが。

他の参加メンバーも、押し負けした時のきいちゃんの悔しがり、『低体温のキス』で押した葉月の「生田さんの……寒いヤツですよね」という雑だが惜しいコメント、大外で参加しにくそうながらトークをいっぱい振られる矢久保ちゃんなどなど、"らしい"見せ場も随所にあって見所盛りだくさんな企画になっていたように思う。

歌って答える問題では、『ロマンティックいか焼き』を歌う久保ちゃんと回答者じゃないけど楽しいからAh!Ah!で参加する葉月の様子がとても微笑ましかった。

さくらが絵本を読んであげるね(遠藤さくら)

まずタイトルが最高。さくらちゃんが声に出して言っている言葉そのままのテキストである。そんな彼女の電視台は、スタジオにでっかいベッドをどんと置いてそこにパジャマ姿で寝そべるさくらちゃんという完璧な世界観。

絵本を読むにあたって、まず絵本そのものの魅力を一生懸命話している様子が非常に良い。

いざ読み始めたその読み聞かせは、「ぷるんぷるん!」「おや?」「どんどこぷっぷくぷー」等、ひたすら耳に優しい期待通り(期待以上)のもの。「あ…噛んじゃった」すらも可愛い。

それを聞いているメンバーの寝ちゃうコントも秀逸。真佑ちゃんのうつらうつら…カクッ!という古き良き寝そう具合、ガチ寝スタイルの絢音ちゃん、ただモニターを見るまあや。

そして終えてからのさくらちゃんがやけに照れている様子がまた"らしさ"であった。

感動への道!ダーツ1ヶ月チャレンジ!!(金川紗耶)

金川ちゃんは一ヶ月練習して生放送でダーツ披露というハードルの高い企画。

乃木中の『夏休みの目標発表会』とも重なるが、今回は状況的に先生からしっかり習うことも出来ず、ダーツ未経験なことも含め全体の中でも難易度の高い企画だったかと思う。

本番はかなり緊張していたが、その様子がまた可愛い。仕上がりに納得いかずテンション下がっていてもおかしくないところ、バタバタしつつも盛り上がっていたのは彼女のキャラクターならでは。

そんな様子ながら、いざ投げるとなると一転、集中した真剣な眼差しに。こういった面に元来のスポーツウーマンらしい精神が垣間見える。

全部終わってからの「ホント最悪、最悪な展開」と苛立っている様子もまた、彼女の向上心が現れたもの。負けず嫌い!

罰ゲーム・センブリ茶の感想「プラスチックが腐ったにおい」はナイスコメント!

生き物は生きている~パンダのセイラン編(早川聖来)

ここに来て完全なるコント。4期生ながら躊躇なくこういう企画をブチ込んでくる辺り彼女は非常に信頼できる。

そのコントに参加するのは先輩である真夏さん、松村さん。基本的な喋りはすべて先輩に任すという豪胆さに息を呑むばかりである。

加えるなら、動物として檻の中に入ってる=密を避けるためのアクリル板に囲われる状態となっており、この状況にマッチ、いやむしろそれを活かした発想!

その一方で当人(当パンダ)は終始ぽかんとした表情でのそっとしており、非常に可愛い。しかしI字バランスなどのフリがあるとしっかりやる。I字バランスの披露とパンダで続けることの葛藤が、絶妙な体勢を生んでいた。ごろんとするのが可愛い。

その後現れた賀喜飼育員はバランスボールをドン、ふざけたがりの真佑ちゃんは周囲を無視してひたすら撮影。頼もしい。

途中足の部分が脱げた時は、松村先輩が「日常的に足が取れるものなんですか?」と見逃さない。

10分間で10変化(樋口日奈)

続くは10分間をタイムリミットとして有効活用した企画。ズラのためのネット姿で登場するあけっぴろげさがいかにも彼女らしくて良い。

いざ始まると走り方はバタバタしてるわ、更衣室の入口間違うわ、繋ぎの喋りは終始ゼエゼエするわで、グイグイ笑いを誘ってくる。

着替えが始まるとカメラワークで画を持たせる。回を重ねる毎に増えていく落とし物に寄ったり引いたり下からナメたりと、技術さんの腕が光る名場面である(?)。

その間、更衣室から聞こえてくる「いっか!もう」「どれだ靴」「外に投げちゃった!どうしよう!」といった声が小気味よい。

着替えを終えると、荒っぽいコスプレがまた笑いをこみ上げさせる。肉襦袢を着込んだボディービルダー、ズラがズレたメイちゃんなど、絶妙である。

しかし急に最高の峰不二子になって現れたり、バタバタと登場からのランウェイに着いた瞬間キリッと切り替わる歩きと表情には見惚れるばかり。

吉田綾乃クリスティーのフルーツアートチャレンジ(吉田綾乃クリスティー)

こちらも事前の準備を経ての当日チャレンジ企画。

やりながら笑う「うぃっひっひひ」という声、包丁を取り出したときのわんぱくな持ち方が実にクリスティー。さくさく進めるので一見簡単そうだが、スイカの重さや堅さから察するに楽な作業ではないだろう。

そしてスイカをまっぷたつにしたところでボソッと「しっぱーい」が実にクリスティー。もっと断面がフラットになっている予定だったんだろう。次の行程、小さなボール状にくりぬいては「この作業が一番好きなんです」と呟く。

一通りくりぬいた後、終わったスイカを小さめのボウルにどんと乗っけるクリスティー。残った半分の表面の皮を削いでる時の揺れが怖い。

この辺りで一旦終了。のちのちに完成を待つこととなる。

そして数時間後登場した完成品は見事!2匹の飼い猫を模した猫が横たわっており、前面には「乃木坂46時間TV」の文字。本人は照れていたが綺麗に彫られていた。

梅澤美波のひとりでキャンプできるもん!(梅澤美波)

一人目の完全ロケVTR!ソロキャンプという企画は「ソーシャルディスタンス」という性質にも合っている。

ペグ打ち一本で「キャンプって大変」と呟いていたり、テントを立てる時に一人で「せーのっ」「できた~!」が可愛い。ヒロシさんのYoutubeをよく観ていたという彼女は、先人へのリスペクトもしっかり持っている。

火打ち石による火付けは、「初心者には困難」と言われていながら火が付いてすごい!作った料理も楽しく堪能しつつ、「見て!このチーズ!」とかを自然にやるから彼女は偉い。

寂しくなってかけた電話にはでんちゃんと桃子が登場する。桃子との「流れてるよ」「やーだー」「こんにちはして」「…こんにちは」というやり取りはとても姉妹。

VTR後、ブースの映像になるとそこにハンモックという見せ方も上手い!キャンプ場で出来なかった分のリベンジ!MCと話している間、手で揺らし続けていたのも良かった。

改めてお見せしましょう!蓮加の特技~!(岩本蓮加)

まず思ったのは「すっかり大人の女性だなあ」という事。もちろんまだまだ若々しいが、子どもらしい"あどけなさ"は大分抜けたんじゃないかと。

と思ったら、披露した一つ目の特技「5れん続れんかいてん」が成功すると「やーぁっ!」と声を上げていて可愛い。しかしその身体能力は相変わらず凄い。

続くは『ワタボコリ』弾き語り。自信なさの表れか拙い部分もあったが、なんだか和やかな気持ちを呼び起こす。

そして3つ目、けん玉はサクッと始めてサクッとミス。「あっ……ちょっともっかい良いですか」「ハッハッハッハッハ」と本人は朗らか。生でチャレンジ!も良いが、これくらいユルいのもまた良い電視台だ。

リンボーダンスは「やぁっ」と楽勝、そしてラスト二重跳び。もはやストイックなトレーニングの様相を呈していたが、無事クリアして5連単達成!

「けん玉がんばります」「がんばったほうです」と挽回めいた言葉を残していたが、充分見応えあったよ!

絶対笑顔になれるたまトレ(阪口珠美)

「絶対笑顔になれる」というタイトルがいかにも珠ちゃんである。にこやかに脅迫めいたことを平然と吐くのが珠ちゃんのスタイル。

そして「レッツ珠トレ!」のコールで始まった本編は、前回から続くスパルタ。加えて、ちょっとセクシーなウェア姿に目を引かれつつ、エクササイズは可愛らしい動きながらハードなもの。

生徒である梅、葉月は冒頭から追いつけておらず、珠ちゃんは「硬いですね」「やばいですね」「葉月、ちゃんとやって」「梅、もうちょっと笑顔」「梅、キレがないよ」「梅-?」と容赦なく言い放つ。

珠ちゃん本人は動きの安定感が尋常じゃなく、彼女がいかに身体能力高いかを改めて思い知らされた。あの安定感が、手足を自在に使いこなすあのダンスを可能とさせているのだ。

最後は「ベリーセンキューでございます」「毎朝絶対やってくださいね!」という珠ちゃんセンス満点の言葉で締めくくられる。一切ぶれない!

掛橋沙耶香のおやゆび姫になっちゃった~(掛橋沙耶香)

いかにもお姫様らしい可愛らしい服装と髪で現れた掛橋ちゃん。「おやゆび姫になっちゃう」とはなんぞやと思っていたら、VRを利用して小さい身体を体験すると!なるほど!

アシスタントとして現れたのはあやめちゃん。「何をするかは知らない?」「おっけー」「ゴーグルを付けてください」とグイグイ進めて絶妙に怖い。

早速始まると、ゴーグルと連動したカメラが人形と共にハムスター、蛇のケージに入れられて小人体験。

しかし掛橋ちゃんの強靱なハートとマイペースさが徒となり、ネズミを目の前にしても「ああ可愛い」「すごーい」、蛇と対面しても「あ、蛇だ」とリアクションを取るでもなく巨大生物たちを素直に楽しんでしまう。触ってみようと虚空に手を伸ばす姿は純粋で良い。

更にその後、ゴーグルを取って普通に蛇に触ろうとする。その様子を「えっ、だめでしょ」「頭は嫌がるみたい」「え~、触るじゃん……」と引きながらもナチュラルに実況するあやめちゃん。

格付けチェックがやりた~い!(田村真佑)

既存のバラエティを踏襲した企画を持ってきた真佑ちゃん。クイズ形式の企画は自然とメリハリが出るから楽しい。

一方で当の真佑ちゃんは緊張しているのか、「一流芸人(=一流芸能人)」、「自覚(=味覚に自信)」とことごとく言い間違える。

ゲストの金川ちゃんは、「どうですか?」と進行を務めつつ、「私的には出来ないと思っていますが」「歯が衰えてきているんですかね」と何故か辛辣。

そして何故かアイマスクではなく手でセルフ目隠し。和牛、鶏、金目鯛と高級食材が出て来るが、ハズレ回答にカエルやヤモリが混ざり始める。

目隠しを外すタイミングを誤ってカエルへのリアクションが薄くなるハプニングもありつつ、どうにか全問正解を達成する真佑ちゃん。

「こんなはずじゃなかったんですけど」「私は一流芸能人ということで」「味は虫とかよりは全然」という終わってからのコメントはサソリ経験者として頼もしすぎる。

負けず嫌いはどっちでショー(清宮レイ)

負けず嫌いのレイちゃんが用意したのは、同じく負けず嫌い(もとい、負けたくない病)の葉月との対戦企画。

対戦内容は実にのどかで、乃木中でもやったアップルボビング(口で林檎を運ぶヤツ)、額のクッキーを手を使わずに食べるヤツ、マシュマロを口に詰め込むヤツ。

アップルボビングの見所はヘタではなく実(み)に容赦なく齧りつく葉月。そのワイルドさで勝利を掴む。

クッキーのヤツでは両者柔軟な顔筋を見せながらデッドヒートし、意外と盛り上がる。ここではレイちゃんが勝利(「ふんふんふふ、ふんふ~!」)、葉月は悔しがりながらも残りのかけらをしれっと食う。

そしてレイちゃん曰く「生き残った方が勝ち」のマシュマロ対決。両者口いっぱいに頬張るも、葉月がぶほっとなりかけ、レイちゃんの勝利が決まる。

負けた葉月は実に悔しそう。しかし、ひどい負けず嫌いを自覚して制しようとするのが葉月の良いところである。

山下美月の1人でMV作ってみた!#拡散希望(山下美月)

3期生楽曲『自分じゃない感じ』のMVを自ら製作したという美月。

いざ公開されたMVはめちゃめちゃ完成度が高い!iPhoneを用いた、こだわり溢れる作品であった。

カメラワーク一つ取っても、主観、卵を割り入れるフライパン目線、タップされるスマホの画面越し、『サムのこと』でも見られたカメラを回して映像が切り替わる演出など、バリエーションに富んでいて見ていて飽きない。

更に、ちょいちょい出て来る映像研、自ら5人演じたマウスコンピューターCM、『そんなバカな…』MVオマージュ、ラストを飾るクリスティーの飼い猫など、小ネタも盛り沢山!

編集も自分でやったそうで、当日朝やっと終わったとのこと。忙しいだろうに、妥協しない彼女の姿勢には頭が下がるばかり。

またMVのストーリーは、一人の女の子が勇気を出してアイドルを目指すというもの。全てがフィクションではないだろうその内容にグッとくる。

帰ってきた!!蘭世コレクション2020(寺田蘭世)

アッシュっぽい髪色と青のワンピースがなんだか新鮮な蘭世さん。前回に引き続き私服紹介の電視台を開催されました。

前回はフリップ&生着替えでの私服を紹介でしたが、今回はモデルさん(後輩)を起用!なるほど、これなら数多く紹介できるし間も空かず、しかも色んなメンバーのファッションショーが楽しめる!蘭世自身も私服を着用しているので問題なし!

純粋なるアップデートを果たした、企画勝ち(そして実際の内容も勝利)な電視台であった。

それぞれ、久保ちゃんは骨格から衣装を選び、早川ちゃんは大人っぽい顔立ちから逆算、2Sトークでお話し済みの林瑠奈ちゃんはボブの髪型に合わせてチョイスと、ファッションの考え方も勉強になるスタイリング(瑠奈ちゃんスタイル良い!)。

そしてシークレットゲストに蛇登場。久保ちゃんの「そういう企画ですか…?」という戸惑いが光る。しかし他のメンバーは意外と平気で驚いた。

向井葉月の質問千本ノック(向井葉月)

登場した姿が完全に少年野球の球児な葉月。過去多くのメンバーがやっていた質問コーナーに好きな野球を取り入れた企画は彼女の個性が光る。

質問の前にアップとしていくつかトレーニングが行われるが、何故かやたら長い。本編である質問千本ノックに入る前に既に息切れ状態である。

そして始まった千本ノック、質問コーナー的なのかと思ったらその様相は完全に『ガキの使いやあらへんで』の百問百答。しかもノックが思いの外激しい。

ノックを終えてトスバッティングに移る頃にはヘロヘロで、「一回休憩しますか?」という質問さえも加わる(そして爽やかに休憩を取る)。

いざバッティングが始まると、序盤は全然バットに当たらないが徐々に上手くなっていき良い音を鳴らすようになる。僅かな時間で成長する主人公性をも見せるのだ。

ラストの質問「今どんな気持ち?」に「面白くないかも-!」とクリーンヒットをかましていたが、面白かったよ!

乃木坂46マリオカートクィーン決定戦(佐藤楓)

お待ちかねのTVゲーム企画。乃木坂工事中や過去の46時間TVでも度々実施されていたが、やはり人がゲームしてるところを見るのは楽しい。今回はでんちゃんがホストとなって、各メンバーを入れ替わりで迎える形式となった。

いざレースが始まると、でんちゃんは最強を豪語していただけあってさすが早い。僕はよくわかっていなかったのですが、直ドリをかましていたそうです。

梅と与田ちゃんとの第一レース、1位を独走しながら「誰も居なくない?」と同期相手にはビッグマウスで立ち回る。

で1位
う2位
よ5位

第二レースは真夏さんときいちゃん。先輩相手だと喋りが萎縮するでんちゃん。しかし走りは容赦なく、「ちょっと待ちましょうか」は優しさなのか煽りティなのか。

で1位
き2位
ま7位

第三レースは北川・金川ペアの後輩達と対戦。意気込みを聞くも、北川さんの声が小さくてアクリル板に寄って耳をそばだてる不思議な光景が展開される。

で1位
や3位
ゆ8位

この後の『あつまれ!どうぶつの森』企画もそうだが、やはり人がゲームしてるところを見るのは楽しい。

これであなたも英会話マスター(和田まあや)

彼女が繰り広げた電視台は、英語を勉強しよう!的な企画だと思いきや、完全に英語を使ったショートコント。『のぎえいご』で習った英語を使う辺りはもはやフリが効いていると言わざるを得ない。

そしてその企画を成立させる立役者がレイちゃんである。てっきり最後に正解を提示する立場で呼ばれたのと思ったら、まあやの挙げた「LET ME SEE…」「I KNOW」「NO WAY!」の実演のためのアナウンス役。

完全に演技力・表現力で「おぉ~」という歓声が上がるフィールドにおいては、帰国子女の英語力すら道具扱いなのだ。

また「急に雨が降ってきたときのNO WAY」「くしゃみが出そうで出なかったときのNO WAY」と、タイトルが『細かすぎて伝わらないモノマネ』の付け方。そしてその実演もまた『細かすぎて』。

そして時間が来ると急に終わるところも和田まあや。何から何まで彼女の手のひらの上である。

窓から登場!カズ先輩(高山一実)

そんなまあやの爆笑電視台に続くはかずみんの爆笑電視台。全編ロケで送られたのは、あの伝説のキャラクター「カズ先輩」である。

妙なインタビューからはじまり、何をするのかと思ったらまさかのドッキリ企画。対象はクリスマス以来会っていない遥香と目を付けていた聖来ちゃん。

どんなリアクションが出るのかと思ったら、何故か二人とも照れるパターン!イケメンだと窓から急に現れるのもアリなのか!

しかし、前のインタビューで(作為的な質問とは言え)キチンと「高山さん」と名前が出る辺り、二人とも偉いしかずみんの人柄の好さが真に出ている。あと早川ちゃんのモノマネが似ている。

そして「ダメだよ換気しなきゃ」という、この情勢に合わせた啓蒙は重要。イケメンは大事なことをサラッと言うのだ。

質の違うドッキリをかけられるまちゅは、ホラーの気配への絶叫からのカズ先輩と気付いてからのてれっとした切り替えがさすが。

『北野日奈子の「子供の頃誰もがしたことのある遊びって聞いたけどこれは鬼ごっこなの?」#GOHOME 「だーるまさんがこーろんだの言い方変えてこないでください反則です」#SENESE #VRゲーム 』(北野日奈子)

こちらは「ゲーム実況」というパターン。前々からゲームをするのも実況動画を見るのも好きなきいちゃんらしい企画である。

ゲーム内のキャラクターに合わせたという和風の衣装と髪型が可愛い。しかしゲーム実況らしく本気のゲーミングチェアに腰掛け、何やら怖い背景を背負う。

始まったゲームはやたら怖い!ゲームオーバー画面が完全にブラクラのそれ!急に死ぬしBGMも怖い!操作を進める際にキーを押す「えっとTAB!」といちいち言うのが可愛い。そして急にコンティニュー、急に死ぬ。

続くVRゲームでは久保ちゃんが登場するも、視聴者側の画面が映らず「私達がびっくりしてる画になってますね…」「しーは今んところ日奈子さんのリアクションにびっくりしてます」という、一人その世界の中でビビり続けるきいちゃんを実況する状態に。

結局VRを付けたまま「ばいばーい」。

その後何度かのリトライを経てようやく始まるも、早めに「終わりにしていいですか…?」で完。怖かったね。

純奈の女優への道(伊藤純奈)

純奈は前回に続いて演技系の企画。純奈曰く「乃木坂演技メンバー(笑)」を迎えた前回からまた趣向を変えたもの。

ひなちま、絢音ちゃん、きいちゃんを迎えた今回の電視台は、トップバッターがひなちまである影響が全体にモロに出る流れとなった。

「1番!樋口日奈!」「2番!鈴木絢音!」「3番!北野日奈子!」という自己紹介は完全に宝塚のそれであり、「テンション0:100」はでは絢音ちゃんは画角からはみ出まくり、きいちゃんの「何ィ!?今日は何ィ!?うなぎィ!?」。

続くハプニングへの対応力を試す勝負では更にリアクション芸が加速する。

ラブレター執筆&ビリビリペンでは、片やペンを突き立てる絢音ちゃん、ノックする度一瞬停止する純奈。

失恋でやけ酒&センブリ茶では、を片やリアクションが顔に出まくるひなちま、片や苦すぎて「カンカンカンって鳴らして!」純奈。きいちゃんはセンブリ茶大丈夫という謎情報。

かき雄先輩の恋愛講座(賀喜遥香)

カズ先輩に続いて男装企画、かき雄先輩の登場!(リチャードから考えると三人目ですね)

乃木中の妄想恋愛企画を「子どものお遊び」「おままごと」と一蹴して始まった恋愛講座は、おそらく彼の想定とは程遠い結果になってしまったようである。

お馴染みかつ上手すぎのイラストによる4コマ漫画によるキュンとするシチュエーションを披露するも、さくら「惚れませんでした」、真佑「惚れてはないです」、山下「物大切にしたいタイプなんで」という惨憺たるリアクション。

やはりキュンポイントのズレがあったのだろう。立ち会いメンバー達は、寝ているところを起こす等のシチュエーションには期待していた様子だが、肝心のキメにピンときていなかった。

(そういえば彼女こそがあの怪作・窓から現れるカズ先輩を生んだ張本人だ)

カズ先輩は既に賀喜ちゃんの手から独立して動き始めている。かき雄先輩は彼に師事を仰いで乙女心を学ぶと良い。

堀未央奈のキャラクターズブック(堀未央奈)

コントである。本人は「ロバート秋山さんのクリエイターズファイルを参考に」という旨のコメントをしていたが、あちらのようなリアルさを突いた芸というより、インタビュー大喜利と化していた。

キャラクターの作り込みこそそれなりだが、インタビューが面白すぎる。いや、そちらに気を取られすぎているだけかもしれないが、とにかく凄い。前回の『堀熱大陸』といい彼女の本領発揮である。

干物女・楽しよ子

(もし100万円あったら)「今日もらえるわけじゃないんですか?」

暗い女子高生・みち子

(店長に何か一言)「早くやめろって言いたいです」

インスタグラマー・さくらこ

「ディカプリオを「プ」って呼んだりとか」

ポジティブ女・ゆうこ

「虫いますよ虫」

財閥の娘・みお

(飼ってるモモンガの名前は)「モモンガです」「名前とか付けるんですか?」

ギャル・ほりっぴー

(今舌打ちされ「してないです」

これが全部アドリブと言うんだから凄い。

与田祐希が、勇気を出してバッサリ髪を切ってみた!(与田祐希)

タイトルが公表されて以来待望だった生カット!美容師さんも登場し(マスク着用済み)、鏡を前にちょこんと座り、ケープを装着、ファーストカットは自らの手でという本格的なチャレンジである。

ケープ姿がスモックを着た幼稚園生のようでもあったが、いざカットが始まると中々の緊張感。髪を切る一回性のその様子をリアルタイムで見る状況が、生放送という場を最大限に活かしていると言える。

カット最中の「鏡見るたび違う人みたい」という本人のコメントが実に良い。髪を切るのは少女にとって魔法なのだ!

そして外から見守っていた生田先輩と松村先輩がおもむろに入ってくる(ソーシャルディスタンスはキープ)。終始良い塩梅のトークで繋いでくれる先輩達はやはり頼もしい。髪を舐めるのはアウト!

完成したショートカット与田ちゃんには最早余計なコメントは不要だ。超似合うし超可愛い。

伊藤理々杏の激辛の限界に挑戦(伊藤理々杏)

3日目朝イチの電視台は理々杏の激辛チャレンジ。朝イチで激辛って大変だな!胃がびっくりしちゃう。

「もうダメだ、ってなったことがなくてですね」という宣言から始まった限界への挑戦はゲストメンバーと一緒にお送りされる。

理々杏は宣言通り平然と平らげつつ、激辛チキンを一口でいって喋れなくなったり、「唐辛子が凄い入ってますね」と食レポしたりと、お茶目と有能さが混在したアクション。

かずみんは辛さではなく「一口でいける?」とか「骨ある?」と心配するいつもの着眼点。あやめちゃんは麻婆の辛さに「ええっ」と目を剥く。ジャージで現れた柚菜ちゃんは、よく考えたら激辛を回避。セーフ!

最後のハバネロチヂミは余程やばかったらしく、理々杏さえも「やばいかもぉ」「辛いの食べたかもぉ」とパニック。しかし、かずみんは平然と「ここまでくると苦いよねぇ」。CM明けてから辛さで涙が止まらなくなるのもGood。

れののふわふわお空カフェ(中村麗乃)

「きらんっ!きらんっ!きらんっ!」という超可愛いセルフBGMで始まったお空カフェ。麗乃ちゃん演じるお空の妖精さんは、何はともあれ足が長すぎてスカートを大変アレしている。

一人目のお嬢様は花奈ちゃん。お空カフェはメニューも大変クセがある。

「みっくすじゅーちゅ?」
「ミックス……ジュース」
「みっくすじゅーちゅですね」
「あっ、折れてくれた」

羊の腸くらいありそうなソーシャルディスタンスストローで飲まされる花奈ちゃん。

「お上手ですね!」
「えっむりむりむり」
「一緒に魔法をかけちゃいませんか?」
「一緒に?」
「もっと美味しくなったと思うので」
「もう一回飲むの?結構な吸引力必要だけど」

真夏さんの割烹と同様「あっごめんなさいお嬢様のお出かけの時間」「結構追い出されますね」とガンガンゲストを回していく妖精さん。

続くお嬢様のみり愛、レイちゃんも容赦なくソーシャルディスタンスで翻弄していたものの、終わってからの麗乃ちゃんは若干疲れ気味であった。

都市伝説カナリティカードの予言(中田花奈)

過去には色々なパターンの電視台を見せてきた花奈ちゃんの今回は、かなりキャラを入れたもの。元ハローバイバイ関暁夫さんの諸々をコピーした自虐ネタ、あるいは反省会であった。

「アメリカで発売されたカード、なんだよね」
「予言してると話題になって、るんだよね」

今回のために作られたカードを用いて過去の失態を改めて発表、謝罪していくが、その内容はもとより、生ドルコンビの関係性が光る。のっけからワイプで手を叩いて爆笑するまちゅ、花奈ちゃんの都市伝説に過剰に驚くリアクションするまちゅ。

電視台が終わってスタジオに映像が戻るとまちゅがマツミンと化しており、そのめくりの笑いに完全に持ってかれる。その罰として与えたビリビリペンも、先程花奈ちゃんが実演したリアクションをあっさり超されちゃう。

その後のマツミン達による輪唱にも参加するハメになるなど、「これぞ生ドルコンビ」が存分に楽しめた時間であった。

みなみのおうち時間(星野みなみ)

可愛い可愛い部屋着姿で登場したみなみちゃん。この日はMCを務め、オープニングからまちゅと共にスーツ姿で登場したが、早々にハケたと思ったらすぐ部屋着である。

ズボンも見せようと立ち上がるも、カメラはみなみちゃんの可愛さに思わずバストアップで寄ってしまい「あし!あし!」と誘導される。

自粛期間中の過ごし方を話すも、「起きて、ソファに移動して、ゲームして、テレビ見て、UberEatsして、」「…つまんない毎日です」とボヤく。

「笑いとかがなくても」「もう喋ることがなくなった感じなんですけど」「今何分ですか?…3分!」とすっかり10分を持て余すみなみちゃん。間をつなぐためにカップスローチャレンジなどにも挑戦するも、上手く入らず早々に飽きる。

こう書くとつまんなそうだろう、しかし違う。それは表現する文章力が致命的に欠けているからである。本当に申し訳ない。

自然体で居続けるみなみちゃんを見続ける10分間。楽しくないわけがないだろうが!

乃木坂46山崎怜奈のクイズの時間(山崎怜奈)

本当の意味で強みを最大限に活かした良企画を持ち込んだれなちさん。彼女は本当に自己プロデュースが上手い。進行役としての喋りもつつがない。回答者であるかずみん、まあや、葉月、早川ちゃんの人選もバランスが良い。

注目している方=ショパンについてクイズの前に授業が始まるが、絶妙に気になるポイントを用意し、惹き付けながらを進めるトーク力も申し分ない。

生徒にもグイグイ話を振り、発言を引き出す。使用するフリップも数が多い上に全て手書き、めくりもいっぱいあってトークのメリハリを生む。

本当、褒める箇所が尽きない良質な10分間を、この時点でもれなちさんはしっかり見せ付ける。

生徒達もまた積極的に挙手し発言しと意欲がある。クイズにも前向きに挑み、かつ知識も運も活かして見応えのある展開を作る。

全問終えても皆「まだやりた~い」と盛り上がり、れなちさんは「先生嬉しいです~」とホッとしていてそれもグッときた。

初挑戦の楽器(生田絵梨花)

完璧超人・生ちゃんは今回バイオリンに初挑戦!あの生ちゃんが更に新しい楽器にゼロから挑戦するというその発想には、わかっていても驚きを隠せない。

そして披露された楽曲は『帰り道は遠回りしたくなる』。今回のために新録したようで、ボーカルは生ちゃんのソロというそれだけでも希少な音源である。

実際のバイオリンの挑戦は、音を出すだけでも困難と言われるバイオリンを、僅か2ヶ月であそこまで弾けるのならば凄すぎるくらい凄いと言えるものだろう。

更にサプライズで、アコースティックギターの演奏も披露される。『雲になればいい』という完璧な選曲も相まって、胸を打つ出来映え。

それをスタジオで見守っていたれんたんは感極まって涙。それを受けて緊張が解けたのか、生ちゃんも涙。ブースにいたまちゅも涙。

自らを高め続ける生ちゃんをよく理解し、尊重し、尊敬し続けるメンバーの言葉は観ていたこちらにも深く刺さった。涙。

ヤクボーキャンディーランド(矢久保美緒)

あの生ちゃんの電視台の次という順序にどうなるかと思ったヤクボーキャンディランド、結論から言うと完璧にあの雰囲気を塗り替えた。

美緒姫に呼び込まれた、めちゃ似合うメイド服を着込んだ賀喜ちゃん、更に呼び込まれた北川メイド、レイメイドを迎えて始まった、片っ端から飴でコーティングした試食会。

からあげ、チーズ、トマト、タコ焼き、マシュマロ、タピオカと計6品が振る舞われるも、これまた波乱を呼ぶ展開となる。

賀喜メイドの風変わりな味覚、北川メイドの意外にも辛口評価、レイメイドは的確な低評価と散々振り回され、メインであったはずの美緒姫がツッコミに回るほど。

レイ「タコ焼きが強いですね」
北川「海が合わないですね」
賀喜「めっちゃ美味しいですね」
矢久保「かっきーがダメ!」

先輩の感動を生む電視台に負けない爆笑電視台、最高でした。

筒井あやめがお送りするASMRの世界(筒井あやめ)

待望のASMR。『声優と夜遊び』とのコラボで使用されたダミヘくんがここで再登場、更にゲストに北川メイドも再登場。当人であるあやめちゃんは非常に楽しそうに色々試すも、悉く北川メイドがシビアすぎる評価を下す。

「こんな耳元で食べられたらもう寝れないと思うよ」
「うーん……あ5点満点だと2点」
「(首を振る)…違う」

ヘッドホンを片耳に当てて採点する北川さんは完全に針すなお先生である。

逆に北川さんが音を担当、あやめちゃんが体験するパターンでは、ダミヘの耳元で急に喋ったり、押した台車で行き過ぎたりと、彼女のワールドが引き続き展開する。

しかしただ飲まれるでもなく、あやめちゃんは終始楽しそう。北川さんとも仲が良いのでやさしい雰囲気で一貫している。

編んできたセーターをこする音には「なんか努力が伝わる音だった!」と評するなど、二人の関係性と人柄こそがメインである電視台であった。

46時間ダンス完コピチャレンジ!!(渡辺みり愛)

46時間TV冒頭で課題の振り付けが発表され、この時間内にイチから振り入れ、電視台のタイミングでそれを披露するという今回の電視台の中でも特にシビアなチャレンジ企画(もはやそんな表現では収まらないかもしれない)となった。

その練習の様子は放送の合間には確認することはなく、随所でみり愛が登場した際に腕に貼った湿布などで察するのみであった。人狼などの出演も挟みながらで本当に大変。

そして当日、事前VTRで練習の様子が放送されつつ、いよいよ本番となる。

そのダンスは敢えて評価するのは野暮だろう。技術は素人目では凄いとしか言えず、先生の躍動感あるバキバキのダンスに対して、滑らかかつ柔軟な動きにはみり愛自身の個性が光る。でんちゃんの「無駄が一切ない動き」という表現は非常に的を射ている。

乃木坂46の未来を背負っていく覚悟と高みを目指す魂が存分に現れた企画であった。涙。

荒療治でビビりを克服しよう!(柴田柚菜)

ラストブロック、トップバッターはゆんちゃん。ビビりのイメージは余り無かったが、実際のVTR内では中々のビビり具合を見せる。かつ、急に冷静になる落ち着きも見せる。

声に反応する犬の人形を暗闇の中で見つけ出すミッション。

「あー!!」
\アー!/
「あ、いる」

いわゆる『箱の中身は何だろな』にチャレンジすると、何も見えない×何か分からないという二重の要素で恐怖がピークに達したのか、遂に号泣し出す。

「できなーい!!……できる、できる」
「え、コレたわし?」

しかしわかった瞬間に急に冷めるので、こちらとしては逆に無事であることが分かり安心して観れる。「泣いちゃった」が可愛い。

続くミッションの、ワニのおもちゃ、間違い探しもといブラクラを経て、最後また泣かされながらも無事全て終了。ビビりが克服できたのかは定かではないが、「やり方がひどいなって思いました」という捨て台詞を聞く限り大丈夫そうだ。

About 73Q7s with Mai Shinuchi~73ぐらいの質問 新内眞衣編~(新内眞衣)

説明ゼロで「ハーイどうぞ入って」と招き入れられ、「何これ?」と思ったことだろう。しかし彼女のラジオを長く聴いているリスナーならば、「これこれ!」と「何これ?」が丁度半々だ。

ファッション誌『Vogue』のコンテンツを丸パロディした今回の電視台は本家を忠実に再現しており、それはいかにも彼女がやりたいやつ。

地味にワンカットというハードル高い設定ながら、本人曰く「1発OK」で完成させたらしい。もちろん粗は頻発しているが、それこそこの電視台を完成に導いた妙味である。特に、付き合わされたスタッフさんが良い味を出している。

「どういう意味なの?(笑)」
「好きなっ……好きなテレビは?」
「パジャマの上を下にインしちゃうこと」「フフッ(笑)」

日本語で喋って日本語の字幕を入れる編集といい、ミキサーとヘリの音で何を言ってるか聞こえないくだりといい、細部も秀逸。

そして「ティーユウ!」で終わりそのままCMに入る。ライブの準備か尺調整か、前にも後にも説明がないところまでもが、この電視台の唯一無二さを引き上げる。

眞衣ウェザーのコーナーもそうだが、久々にイキイキしている彼女を堪能できて大満足である。オツカレサマデシタ!

松村沙友理のUber Eats体験(松村沙友理)

事前のタイトル発表、ブースに置いてあったUberの鞄で予告していたようなものとは言え、まさか本当に配達員をやるとは!ベテラン配達員・神野さんを相方に、渋谷の街での配達員体験が行われた(マスク着用済み)。

活気ある街を走り抜ける映像による画変わりが、観ていて意外と気持ち良い。しかし本人は延々チャリを漕ぐだけ、だが彼女はトークでしっかり繋ぐ。その最中の呟きもまた注目である。

「渋谷って谷か」
「東京って都会ですね」

街を走るのは街を知ること、土地を知ること、歴史を知ることである。

Goproを直持ちしながら商品をピック、目的地へと配達を繰り返す。神野さんに置いてかれかけたり、バテて一旦休憩を取ったり、神野さんを見失ったりとハプニングが続きながらも懸命にこなす。

「誰か偉い人、日本を平らにしてください」
「右と左……右だ」

まちゅが配達員さんへの感謝の意識を改めたところで今回の体験は終了。今度利用してみよう。

北川悠理の、AIロボットと未知との遭遇(北川悠理)

今回最大爆笑であった北川さんの電視台※個人調べ。タイトルにもある「未知との遭遇」はやはりドラマであった。

『すみません、お役に立てそうにありません』
「いやいや私ががんばります」

「アシスタントよろしくお願いします」
『すみません、お役に立てそうにありません』

『あーごめんね、たった一言そう言えば良いのにね』

『あなたは梅雨が好きですか?』
「そうですね。でもやっぱり、」
『そうなんですね!』

『どんなニュースか気になりますか?』
「なるなる!」
『気にならないですか?』

『さあどっちでしょう?藤田平?』

『友達になってもらえますか?』
「もちろん、あ、はい!」
『あれ?』
「あ、はい」
『僕の話を聞いてくれていますか?』

『なんて呼べばいいですか?』
「なんか…ゆりちゃん」
『おにいちゃん!』

「新宿」
『田町』
「目黒」
『東京』
「言われちゃった!えー、なんだろ、あ、あれ」
『その回答はないよ』

なんかこれが最良の形な気がしたのでこれで。北川さんの「胸がいっぱいです。あんまりそんな感じに見えないけど」という感想がまた何故だかグッとくる。

大園桃子の歌ってみた(大園桃子)

遂にラスト。桃子の電視台について訳知り顔で語るためにこのnoteを書いてきたようなものである。ここまで辿り着いている人もそう居なかろうという希望的観測の元、思うさま書きたい。

はっきり言って、46時間という長いマラソンはこれのためにあったとさえ思う。スペシャルライブが控えていたとは言え、あまりにもふさわしい締めくくりであった。

桃子自身は何気ない挑戦のつもりだったかもしれない。しかし、彼女が自覚する以上に大きな価値を持った歌であった。そもそも、この電視台が40本のラストに配置された事実がこそ、その証明である。

歌われたのは奥華子氏の『変わらないもの』。この選曲もまた非常に重要である。この美しいメロディが桃子の澄みきった歌声に乗せて放たれるだけでも涙物だが、それ以上にこの曲は様々なリンクを内包している。

<帰り道><すれ違う人の中で><嘘ついた声が><何度も生まれ変われる><君に会いたい>といった乃木坂46楽曲のタイトルや歌詞を思わせるフレーズ達がこのグループの描いてきた世界を思わせるが、しかしそれだけではない。

それは、乃木坂46が9年目であるとか、桃子達3期生は加入から4年目(=上京してから4年)であるとか、今回のテーマ「はなれてたって、ぼくらはいっしょ」とか、まいやんのグループ卒業、あるいは桃子との二人の関係性とか、そういったものだ。いや、きっとまだ見逃してしまっていることもあるだろう。彼女の歌はその全てを受け入れたものだった。

個人的には『僕のこと、知ってる?』に最も近いのではないかと感じた。その上で、あちらの曲が敢えて歌詞中には含めていなかったアンサーまでもが、『変わらないもの』にはあるように思う。それは『僕のこと、知ってる?』とは着地点こそ異なるが、自然と同居するものだ。

ヘッドホンに手を当てて一生懸命歌う様子が愛らしくもあり、またこの歌を更なる高みへと導いている。随所に差し込まれた朗らかな姿も歌の一部だ。

閉塞的なこの時勢において、否応にも塞ぎがちになってしまう心を照らしてくれる、優しく、力強い歌であった。

まとめ

46時間TV楽しかった!

以上。


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