見出し画像

通訳案内士試験対策 筆記英語

自分も他の方の体験記にお世話になったので、科目別に勉強方法、受験した感想などを。
またこの試験は、各科目に対して自分にどのくらいのベースがあるのかで、対策もかける時間も大きく異なります。言ってみれば前提条件。そちらも併せて記載します。
まずは筆記の英語から。

本試験受験回数:1回

本試験を受けたのは初回の1回だけでした。
2021年は前年合格による、2022年と2023年はTOEIC Speaking 試験による免除です。
2020年も免除を狙っていたのですが、願書前に受けられるTOEICがコロナのために中止になったので、やむなく本試験を受けました。経緯の詳細はこちらに。

わたしの英語レベル

  • 英語関連の「レベル分け」で、常に「中級」に分類されます。Eternal intermediateを自称しています。

  • 外資系企業に勤めています。と言うと英語ペラペラと思われることが多いのですが、謙遜ではなく全くそんなことはないです。サバイバルイングリッシュスピーカーです。帰国子女や留学帰りの若手バイリンガル、日本語に通じた外国籍同僚に毎日英語メンタルを削られています。つらい。

  • 2016年から外国人観光客を相手にしたボランティアガイドをしています。これは若干のアドバンテージだったかもしれませんが、それが有効だったのは2次の口述ですね。口述も一回落ちてますけど。

  • 通訳案内士試験受験を決断したときのTOEIC L&Rの点数は多分、800点くらい。これまでの最高は870点。あれ、あんまり上がってない。

本試験の感想

たった1回受けた2020年試験が、問題用紙を持ち帰らせてくれない年だったんですね。直後に自己採点ができなかったこともあり、ほとんど覚えていません。
ひとつだけ覚えてるのは、松本城の説明で正しいものを選べという問題で、「現存12天守のひとつで烏城とも呼ばれている」を選んだこと。受験の一年前に松本城に行っていたので、100%の自信を持って答えたのでした。
これはとてもガイド試験っぽい王道問題ですが、科目を問わず、全国通訳案内士試験の試験内容でよく言われるのが「奇問・難問が多い」です。
また、試験そのものがマイナーなせいか、テキストなどの種類もそれほど豊富ではありません。
それに比べて英検やTOEICは、試験傾向が明確ですし、目標レベルに合わせた教材が世の中に溢れています。アプリも豊富。TOEIC高得点獲得に特化したマイスターも沢山います(ネットに)。
過去問を解いてみて、合格基準点(70点)獲得が現時点で難しいと感じた場合には、試験対策がしやすく、試験回数の多いTOEICでの免除狙いを私は絶賛お勧めします。

実際、結局本試験を受けるしかなかった2020年、私はTOEIC L&Rの対策しかしていませんでしが、英語の科目合格がとれました。
上の松本城の問題で言うと、「現存12天守」「烏城」などはTOEIC対策では絶対出てきませんが、通訳案内士の受験を考える方であれば、どちらも日本地理で絶対に覚えるべき項目です。2次の口述対策でも必須。でも、「英語筆記」のために勉強する必要はないです。
あとは、出願までにTOEICで免除基準点が取れなかったら本試験を受ければよい、と考える方が、本試験一発勝負よりも心理的に楽ではないかと。

試験対策

全国通訳案内士試験は、TOEIC L&R 900点以上と英検1級ホルダーは筆記英語免除です。どちらかを持っているから受験を考えた、という人も多いですね。
私は最初からTOEIC L&R による免除を狙っていたので、本試験対策をしたことがありません。
ただ、2020年の秋に、今まで意識したこともなかったTOEIC Speaking を受けてみたら、初回が130点、翌月連続で受けた2回目が150点だったのです。
これはもしかして、L&RよりもSpeaking の方が免除への近道なのでは?と思い、2021年の出願前に両方受けまくって、Speaking で免除点(160点)を取りました(L&Rは870点で900点越えならず)。
あくまでも「わたしの英語レベル」をベースにした個人的印象ですが、難易度的に、
英検1級>TOEIC L&R 900点> TOEIC Speaking 160点
のように思います(※英検1級もL&R 900点も持ってません)。

そんなわけで、私は筆記英語の免除を目指す方には、TOEIC L&Rと合わせてSpeakingの受験をお勧めしています。スケジュールと予算が許すのであれば、1ヶ月ごとに交互に受けるとか。
結果として総合的な英語力を上げることになりますし、1次を突破できたら2次は口述なので、その対策にもなります。あまり英語を話す機会が少ない方は特に、英語を口に出す練習をしておいた方が絶対いいです。
あとはSpeaking試験、20分程度で終わるんですが、退出する時の、あ、これで終わりか感が、通訳案内士試験の口述に良く似ています。
難点としては、L&R に比べて知名度が低いことと、そのくせL&Rより受験料が高いこと。
Writing 170点という免除項目もあるのですが、私がTOEIC Speaking & Writing を受験したことがないので、ここでは割愛。

TOEICを受けまくっていた2022年の春は、英語の勉強に力を入れていた時期なのですが、目的はTOEIC対策というよりは、差し迫った仕事上の都合によるリスニングとスピーキングの強化でした。
毎日やってたのはこのふたつ。

ですので、TOEICで筆記英語の免除を狙う!と決断したら、今ひとつピントが合っておらず、結局L&R 900点に届かなかった私などの体験よりも、ぜひネットにたくさんいる英語マイスター達の指南を参考にしてください!(他力本願)。
TOEIC speaking はL&Rよりも情報が少ないですが、私が使ったテキストはこちらです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?