CYMA SR16 E3 MOD1 URX2 CM.006BK 電動ガン エアガンレビュー
いわゆる高価格機種であるがMATRIXの版権はない
CYMA プラチナでもない
本当にただの青箱
実際定価は3千円高い程度だが個体数が少なく実際の売買は中古でも2万前後となる
CYMA SR16 E3 MOD1 URX2
電動ガン
おすすめ度
90/100
このテキストデータの作成意義
CYMAのSR16といえばスポーツラインが有名だが本品はメタルレシーバー
操作系統のアンビ具合が良い
青箱だがETUではなく通常のスイッチ方式
CYMAのM4シリーズとはアッパー。ロアレシーバー組み換え互換性はない
試験環境
屋内 7m(廊下から部屋の端から端)
使用BB弾 (屋内)S2S0.2gプラスチック
弾速計 XCORTECH X3200 MK3
数値関連
初速
[88.85][88.25][88.59][88.55][88.72]
そこそこ良い目のまとまり
たまに87台後半が出る
最大88.93
最小86.23だが86台はその一度しか出ていない
次点最小は87.58
射速
フルオートはなぜか測定できず
良く見ると弾が4発に1度くらいしかでていない運良く計れたのも大体2発に1度しか出ていない時に計ると338.2rpm まあちょっと多めに見ても700rpm程度が関の山か
セミオートは上記の通りかなり安定した初速を叩き出すほどとても安定している
実銃の簡単な解説とか
Knight's Armament Company KACの開発したハイエンドAR15の一種SR15の軍法執行機関用のSR16
開発は社長のチャールズ・リード・ナイトJr そしてその師匠でありまさにAR15の開発者であるユージン・モリソン・ストーナーの二人の合作である
因みにSR15の開発発売は普通にストーナーも生きていたがそれを米軍特殊部隊などが採用するためのSR16を開発した時はストーナーは大往生を遂げたのでそれがこんがらがって間違われることが多い
普通のM4と正直ほぼ変わらないこともあり軍用(特殊部隊用)としての採用は遅かったようだ
SR25が軍に目をつけられたのは発表当初で採用は93年なのでそっちは知ってる
本E3モデルは2011年発表したものでアンビ化などが行われている
ハイエンドと言われるだけありとにかく高品質だが、流石ストーナーキチとストーナー本人が作っただけあり不要な事は全くしない
DI式は駄目という風説が流れたときでもPDWなどの変わり種を除いてガスピストンは作らずDI式を維持し続けた
空軍のM16を陸軍と海兵隊がそのまま使ってた時代の本来使用してはいけない様な程度の悪い7.62mm用の火薬を使ったことによる動作不良
後年の場合は10.4インチのCQBバレルとサプレッサー併用時の不安定さなどが理由だ
実際のガスピストン式の評価は簡単に破損する上例え内部に入った砂泥を内部に吹き込む高圧のガスで吹き飛ばすような動作保証も出来ないという結果だった
HK416だけはかなり色々なところに気を使っているが他の416フォロワーガスピストンたちは全部耐久性に難があった
結局問題視されていたCQBバレルとサプレッサー問題も軽い設計変更で解決できた
とあるシューティングレンジのマスターの話によるとMR556(HK416の民間モデル)系以外のピストン式は破損したがDI式は比較的安物でも中々破損しないという話などもある
民間用グレードでもこれなので官用のモデルではよりはっきりと差が出るだろう(ただHK416採用時の例のH&Kの試験と米軍の試験は互いに違いがあったという話も見受けられ何処からどこまでが事実なのだか…)
例えば特殊部隊でも民間用では高耐久だったHK416ですらDDやレミントン等のDI式への回帰が進む程だ
更に言えばDI式はその仕組み上非常に精度が良いがガスピストン式は精度に劣る
HK416が当初精度が良いと言われたのは一重にフリーフローティングバレルを使用したHK416と普通のハンドガードのM4の違いがあったためだ
フリーフローティングバレルハンドガードが増えた昨今ガスピストン式には利点が大きく減ることになった
ストーナーは正しかったのだ
URXハンドガードについて
Upper Receiver eXtensionの略 アッパーレシーバーの延長…つまりフルフラットを目指したハンドガードという意味になる
当初のKACのレールハンドガードと言えばいわゆる普通のM4にレールをつけたRIS(Rail Interface System)が一般的だった
それの耐久性などを改良したRAS(Rail Adaptor System)が作られてそれが一般部隊にも大きく広まることになった
精度の問題からフリーフローティングバレルに改良したのがFFRAS(Free Floating Rail Adapter System)
フロントサイトなどは通常のM4のおにぎり型を使うことも多い
MGS4で使われた奴だ あれキャップ付けっぱなしだけど本当にフリーフローティングでよくある普通のRASじゃん!こそ見当違いだったりする
更にそれの耐久性をあげるために本体レールにブリッジをつけたのがRAS2である
だがRAS2のブリッジは邪魔すぎたのであまり使用されることはなかったが
そこでアッパーレシーバーと完全につながったような形状…つまりフルフラットで継ぎ目に光学機器を乗せたりできる物が産まれた それがURXである
URX1
全体的にレールモデル
URX2
URX1の改良型で可倒式サイトを搭載
QDスイベルを搭載するなど改良されている
URX3
前面レールのデッドウェイトを軽量化するために上面以外の3面のレールの大半をなくしたもの
可倒式サイトよりも他のアイアンサイトを使いたいユーザーが多かったため可倒式サイトを無くして普通のレールにしたURX3.1も存在する
URX4
URX3では一部を残していたが3面のレールをすべて取り払いKEY-MODに対応した
レール以外にもかなりスリムになったうえ穴が多くなったことにより大幅な軽量化に成功した
現在ではモジュラーホール式のハンドガードは普通だが当時はまだ新しかったのも大きい
現在ではM-LOKモデルもありそちらが主流となっている
そのうえで斜めのラインも使用できるようになっているのがM-LOK全盛期の現代でも十分に特徴といえる 意外と斜め対応少ないんだよね…
ナイツ社について
元々ナイトは様々な組み換えによってアサルトライフルやカービンライフル さらにはベルト給弾マシンガンになるキャデラック ストーナー63のファンであった
そしてそれがまさにAR15…M16のストーナーが作ったことを知ってから彼のファンともなり全財産を使って彼の足跡を追いかけた
それほどまでにストーナーの銃を集めて研究した彼の元にネイビーシールズに所属する友人からストーナー63の修理依頼が届いた
勿論彼は今までの資料からそれを修理
それを見込まれナイトはシールズの装備の改良改修を手掛けることになり82年にKACを設立する
一方ストーナーはパテントなどから莫大な資産を持ってはいたが設計者としての欲望から様々な会社に入っては退職した
弟子となる人間も弱い 開発環境自体に満足できず 顧客も民間程度
その程度で彼は満足できなかった
共同設立したアレス社にすら満足できずに放浪し続けそして自らの最高傑作AR15の開発研究を行っている会社のうわさを聞きそこに駆け付けた
90年ストーナーとナイトが出会った
最高の開発環境
国家という最高の顧客
そして何より最高の弟子
あのストーナーが求めていたすべてがそこにあった
更にはカラシニコフとの会談なども行いこの歳から逝去するまで7年間はストーナーにとって野心と欲望を満たした様々な作品の発表をするなど充実した人生だっただろうと思われる
AR15系統ばかりだったとはいえ数々の名銃が二人の下で生み出されたのだ
所感
CYMAプラチナムシリーズほどではないがかなりのライン
ハイクラスとは言えないが中の上といった感じか
性能もかなり良い
サイトピクチャ
折りたたみアイアンフロントサイトもそう大してKAC BUSと変わらず極々極々普通のサイトピクチャ
近影
アンビ化でパーツは増えているのに余分さは感じにくい
さすがストーナーの弟子チャールズ・リード・ナイトというべきか
URX2(とURX3)の折り畳み式フロントサイト
いいちゃあいいんだけど割と不評だったのかURX3のころはサイトのない3.1が作られた
URX2.1の作ればよかったと思うがほぼURX1になるんだよな…
KACのロゴが大きく配置
兜 盾 剣に斧
フルールドリス
あと写真を撮る順番を間違えてハンドガードをS&TURX4に変えてある
アッパーレシーバーはレーザー刻印か白プリントか
右面も刻印
SR16 5.56mm
KNIGHT’S MFG.CO
TITUSVILLE FL.
USA
気になるのはArmamentではなくMFGの社名を使っているところ
Knight 's Manufacturing Company(KMC)はKACの子会社で簡単に言うと民間向け製造ラインであり、SR16=軍用だとあまりよろしくはないがするのだが…
…と思ってアメリカ版Googleで調べて(まぁトイガンは多いが実銃の写真を探し当てて)見るとM.F.Gの文字が
意外だが軍用のSR16も民間ラインで作っているのだろうか?
旧型CYMA SR16フレーム(SR15E1辺りがモデルか?)との比較
個人的には前モデルみたいな灰色のパーカーライズされた色が好きだ…
インディのパーカーシールを吹くといい発色になるからしたいのだがアッパーのロゴがプリントなので…
互換性は取り付けは出来るが多少サイズが違う為微妙にE3ロア 旧アッパーは長さが微妙に足りない感じだった
延長バレル
ほんのわずかにインナーバレルが飛び出す
延長分は86mm(マズル取り付け部位含まず) 大体3.38インチだ
10.4インチくらいのアウターバレルと合わせれば単純計算で13.8インチと短めだがなかなか使い勝手のよさげな長さ ハイダーを2.2インチにすれば民間用の16インチを達成できる(溶接したという設定にすれば)
直径は16mm程度とやや細い ありそうでなかった良いタイプ
ボルト
アンビ化されたボルトストップは扱いやすい
基本的にアンビは嫌いだがKACのアンビは使いやすい デザイン的にも邪魔じゃないということもありかなり好みだ
セレクター
QDスイベルホール
SIG MCXみたいにダミーではなく本物のスイベルホール
この位置は地味に扱いやすい…が中に埃が入る
簡易分解とか 組み換えとか
普通にフロントのピンで上下を分けられる
ストックはVLTORタイプに変更
サイズ感は似ているはずなのに他のCYMA M4のアッパーレシーバーとは互換性はない
E3の特徴となるアンビボルトストップ こんだけしか動かないけどしっかりボルト解除できるのね
ハンドガードを外すにはガスブロックも外す必要がある どちらも同じサイズの六角レンチで動かせた
しっかりと取り付け位置が確保されている
S&TのURX4を取り付け 残念ながら先にお披露目してしまったが QDスイベルホール以外は割とよくできた軽量なハンドガードだ
QDホールがあれじゃない分リアリティはないがイモネジ取り付けでとても楽にインストールできる
アークタウラスのURX4と比較するとちょっと長い QDホールがペラいなど萎えポイントはあるが一見程度なら普通に使える良いハンドガードだ
URX4は専用ツールがないと取り付けできないし…
チャンバーを変更する
同じCYMA製のメタルドラムチャンバーだ
大してこちらの純正は旧式のダイアル
インナーバレルは331mm
パッキンは赤色となる…多分社外品
内部が汚れていたのでずぼけおする
取付完了
か、かっこいいタル~!
URX4をつけるとMOD2になったって感じがする いいよね…
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