見出し画像

おはよね都々逸大賞応募 兼 文月号

今号は四部構成。
前号と同様に、おはよねさん都々逸大賞の応募、IT'S都々逸というサイトへの投稿済み作品、クラシック都々逸の紹介。
あと、「都々逸ってどうやってつくるの?」のSen-sing 版を紹介しています。
都々逸つくりはじめてわずか半年でエラそうに書いていますが、興味ある方の参考に少しでもなればと思い披露させていただきます。



1.おはよね都々逸大賞エントリー作品

応募は三回目くらいになります。
(くらいってなんだ?) 
と、とにかく、みっつ、行きます。
では、

愛を欲ばれ平和を欲せ 願いの数だけ空は澄む

珈琲の香りで出来た喫茶店 老マスターはマティス好き

あの日のままがこの部屋にある めくれずにいるカレンダー


以上、おはよねさん、よろしくおねがいします。


2.IT'S 都々逸への投稿作品自選集


  こちらからは、七つ。

夜を待たせて化粧のひとよ ネオンがそろりと点きました

相合い傘なら濡れてる方が 惚れてるあかしになるらしい
(よく似た川柳を見つけましたので取り消します💦)

カーテン閉じて月にも内緒 秘密はふたりだけのこと
(お題:チルい)

露天風呂ですこの世の癒やし 憂鬱ストレス掛け流し

メニューの名前言おうとしたが もはや呪文で指をさす
(お題:洋食)

UFO 宇宙の使者ではなくて タイムマシンと信じてる

癒やされ和む香りの中で ページも進む珈琲屋

テケテン。色っぽいのを中心につまんでみました。
5月末から投稿開始して、早くも130章(it's都々逸ではこう数えます)くらい詠んでます。

いつものように、絶賛ご感想受付中です。
よろしくお願いします。

3.クラシック都々逸より

江戸~明治~大正… 詠み人知らずがほとんどのようです。

惚れさせ上手なあなたのくせに あきらめさせるの下手な方

顔見りゃ苦労を忘れるような 人がありゃこそ苦労する

上を思えば限りがないと 下を見て咲く百合の花

ん~、しびれますね。
現代には合ってないと思えるものもありますが、心のどっかで何かが動いたりしませんか。

残る都々逸うっとりするね 今に見ていろぼくだって

夢二展から

4.How to 都々逸(Sen-sing の場合)

都々逸!?、そんなのどうやってつくるのって思ってる人、多いですか?
簡単なんです。私のやり方少しご紹介します。
七七七五。それだけです。
それだけにまとめればよいだけです。

で、問題はそれ以前。着想ですね。俳句でも短歌でも川柳でも、たいせつなのは着想(心に浮かんだ考え、思いつき、アイデア)ですよね。
たとえば、川柳が出来れば都々逸は簡単につくれます。

ためしに、私の以前の記事『ボツ川供養』から三つ持ってきましょう。
・アクリル板 部長の前だけ置いたまま
・要らぬのに 値引きシールでついカゴに
・どうせでしょ 忘れるものは覚えない

これを、七七七五に変身させます。
言葉をくっつけたり、並び替えたり、文体を少し変えたりして。
俳句とかと同じように、字余りOKですよ。大事なのはリズムです。
自分で読んでみて読みやすかったら大丈夫。(だと私は思ってます)

・アクリル板が部長の前だけ 置いたままなのなんでなん
なんと、「なんでなん」(私の好きなフレーズです)をつけただけ。

・値引きシールがあたしを誘う カゴに入れろと呼んでいる
言葉の順番変えて、ちょっと付け加えただけです。(あんまりデキはよくないですが ぉぃ)

・どうせ忘れることならなにも 無理して覚えることはない
どうですか、十七音をちょっと詳しく説明加えて二十六音にしました。

都々逸って、プロは(おそらく)いませんよね。聞いたことない。
だから、先生はいないとおもってください。
てことは、怒られる人はいない。
てことは、自由につくってよい。
俳句や短歌より、よっぽどとっつきやすいと思いませんか?

褒められてしか・・伸びないタイプの人にはぴったりです。
(私もです)

もう少しだけ練習問題?やってみましょう。
材料はその辺にころがっているもので。

たとえば、これも私が好きな宮澤賢治『星めぐりの歌』の出だし
【あかいめだまのさそり ひろげた鷲のつばさ ・・・】
七七七五にするだけ
あかいめだまのさそりがいてね 鷲がつばさをひろげてる
(でけた)

少し、上級になるかもですが、夏目漱石『草枕』では
【智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。】
という有名な一文。これを意味を読み取って、逆説的に、26文字にすると

理屈も情も意地も抑えて 流れゆくまま生きましょう

ね、楽しく簡単にできますよね。

はじめは少し時間はかかるかも分かりませんが、たくさんつくってるとそのうち慣れてきます。どんどんつくりましょう。
量は質を生む!です。

まにあえば、おはよね都々逸大賞応募へ!(7月末日締め切り!)
まにあわなくても、いつかまた記事にしてみてくださいね~ ♪

ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?