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何を失って何を得たのか

時々、生きているうちの何回か、この悩みにあたる。

成長していくにつれ、昔大切だと感じていた感情が自分から失われた気がしてどうしようもなく苦しくなる。
何かの感情を大切にしていこうと思った気持ちだけ残って、何を大切にしたかったのか忘れた。

成長ってなんだろう。

今した経験の全てが私の血肉にはならないし、でも必要なかったことなんて無いとも思いたい。

それは私をどう形成してきたのだろう。
私は、時の流れにのって過ごして、何を大切にしたいと感じていて、忘れて、また新しい何か得て、忘れて…

時には、昔の記憶なんて書き換えられている事もある。
そうしたら 私は私の何を信じればいいのだろう。

そんな事を繰り返して繰り返して、体中の細胞が何回か新しくなった頃には、私は昔の私を同じ人として見ることができなくなった。

当時の感情も無機質には覚えているから、全く他人とも取れなくて曖昧な存在の昔の私。
でも、もう完璧には感情移入することのできない私。

今も昔も、その現在の私の事を私だと思えるのは自分しかいないのか。

なら、今を大切にしなくちゃな。
将来に託すのではなくて、今、私自身が大切だと思う事を信じて生きていこう。
今の自分を信じれるのは自分自身だけ。

託された方も、無機質な感情だけが残っても苦しいだけだもんね。

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