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bollardから錨、あとは漂う。
漂えるということは、ここにはそれだけの空間があるということ。
深い切り込みではなくて、浅くリストカットみたいな傷が全身に切り込まれていた。パキパキと乾いていたのにぶり返す。
治りきってないからたまに傷口が開いて、動くと痛いからそっとしておいて、というのに執拗に痛めつけられる。その度治ってた傷口が開いて、内側からぶり返す。薬と応援メッセージが大砲で届いたのだけれど、それすらも、さもどうでもいい様に奪われていく。
耐えきれずに、「もう耐えられない」と叫びにいく。
叫んだところでどうしようもないのですが。
薬をくれる誰ががいて、執拗にいじめてくる誰かがいて、それに耐えようとする私がいて。
今思うと、何故耐えてたのか?
無力感が塊になって、鉛になって、悲劇のヒロインみたいな顔して突っ立っている。
治癒する過程の中でたまにぶり返すこともあれど、
夜風にあてて誤魔化し続けるよりも、表面は傷跡は残るとしても内側は綺麗に入れ替わりますように。
祈り、叫んでるのに、寄り添わなかったことへの懺悔。
近くにいる時ほど気を遣わなきゃ壊れるのに、遠い人ほど気を遣っていた。
意識的に誰かを追いやることで安寧を保とうとして、無意識的には求め続けている、幼い私。
鉛はいらない。
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