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金継ぎを通して知る、心の余裕

金継ぎとは

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「天然の接着剤」と言われる漆で、欠けたり割れたりした器を修繕し、金粉や銀粉で蒔いて仕上げる伝統的な技法です。

1つ1つの作業に時間がかかるので、心に余裕がないとできません。
お仕事を再開してから、なかなか金継ぎをする余裕がなかったのですが、大切な友人からすごく大切な器を割ってしまったからお願いしたいと連絡があり、今日は3年ぶりぐらいに金継ぎをやりました。

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友人がベトナムに住んでいた時に購入し、大切にしていた器です。
水で練った小麦粉と漆を混ぜた麦漆で今日は接着しました。
このまま一月ほど室で乾かし固めます。

漆は天然素材なので、繕った後も食器として安全に使うことができます。
そして、何よりも素敵なのは、継ぎ目を金や銀で加飾することで、新しい魅力が加わり、時間をかけた分より愛おしく感じることです。

スピーディーさ効率化が重要視されるこの時代に、昔ながらの素材と技法で、手間も時間もたっぷりかけて、ゆったりと器と向き合う時間はとても豊かなものに感じます。
また、金継ぎをする心の余裕ができたんだなあと、自分を知る時間にもなりました。
また、次回の作業を報告できたらと思います。

今日も読んでいただきありがとうございます。

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